2016年05月16日
鳥海山-山スキー(2016百宅口)①

日程:2016年05月14日(土) 日帰り
天候:晴

▲鳥海山(ちょうかいさん)
秋田県・山形県
標高: 2,236m
日本百名山
<ルート>
◎百宅駐車場 → 唐獅子平避難小屋 → 七高山 → ▲新山 (ピストン)
(地理院地図はこちら)
<関連記事>
2016年05月08日 鳥海山(猿倉口より) 山スキー(リベンジ達成)
2016年04月30日 鳥海山(猿倉口より) 山スキー(七ツ釜避難小屋まで)
2015年05月02日 鳥海山(祓川口より) 山スキー
2014年05月11日 鳥海山(猿倉口より) 山スキー
2014年05月04日 鳥海山(祓川口より) 山スキー
2013年05月12日 鳥海山(祓川口より) 山スキー(リベンジ達成)
2013年05月06日 鳥海山(猿倉口より) 山スキー (1450m付近まで)
2013年04月29日 鳥海山(祓川口より) 山スキー(七ツ釜避難小屋まで)
2012年08月19日 鳥海山(祓川口より) 登山
3週連続となった鳥海山...
今シーズンのラストラン。
最後は新たなルート、百宅ルートへと挑む!
いつもの山スキーの相方と今シーズン最後のスキー山行である。
行き先は3週連続となる鳥海山に決定。
無難に祓川ルートか猿倉ルートと思っていたが...
相方から「百宅ルート」はどうかと...?
先週、猿倉ルートのリベンジに同行頂いたタラさんから百宅ルートの話を聞いていた。
百宅ルート上部、鳥海山東斜面は滑るにはとてもイイ斜面らしい。
登山口までの林道も通行可能のようだ。
(前回、フォレスタ鳥海でタラさんが確認済み)
さて、百宅ルートとはどんなルートなのか?
そこへ行ってみよう!
百宅登山口には二人とも行ったことが無いので地図を確認しながら車を走らせる。

県道沿いに建てられた大きな看板の側を通過する。
その後は登山口を案内する小さな看板がいくつか設置されていた。
最後に見た看板には「百宅登山口13km(左折)」と記されていた。
事前に百宅ルートの情報を殆ど入手していなかった。
この先の13kmの林道が想定外のダートだった...
まだ雪も残っているだろうに...本当に登山口まで車で行けるのか?
そのダートを暫く走ると真っ白な鳥海山が見えてきた。
流石は鳥海山。
積雪が豊富だな。

林道は車1台がギリギリ通れる雪の壁に...
側面からは藪も出ていた。

まあ、差ほど荒れたダートではなく、7時半頃に無事百宅登山口へと到着した。
今日の祓川駐車場はとても賑わっていることだろう...
その反面、こちらは誰もいない静かな駐車場だった。

さて、今日もスキー靴での登山だ。
板はザックに縦に括って担ぐことになる。
相方はザックにスキー靴を入れて登山靴での歩き。
横シーで出発する様だ。
▲7:50 駐車場出発
いよいよ駐車場を出発。
初めて歩くルートだけにテンションは高いが不安もあり。
しかし山頂は見るからに遠いな...

駐車場を出発して早々、赤い屋根の立派な小屋が建てられていた。
大清水山荘というらしい。
そういえば、ここ大清水はキャンプ場だったかな?

そこには冷たい水がジャンジャンと流れていた。
こちらを鍋のような柄杓で一杯飲んでから入山した。

出だしは新緑が鮮やかなブナ林である。
樹林内には何とか滑って降りて来れるだけの積雪が残っていた。

しかし、藪が出ていて...
スキーを担いで登るにはなかなか厳しい状況だ。
縦のスキー板が枝に引っかかるのね...

陽当たりの良い尾根へ上がると全く雪が無い。
これは帰りが面倒だな...
(ほぼ夏道上を登っている)

そして春先の洗礼。
登山道の所々に倒木が有り。
これを回避するためにもまた藪へ入る。

駐車場から40分程登ってきた辺り。
ここで登山口駐車場を見下ろすことができた。
よく見れば我々の車の隣にもう一台白い車が到着している。
登山者か?スキーヤーか?

徐々に残雪の範囲も広がってきた。
そして(まだまだ遠いが)正面には山頂も見えてきた。
山頂が見えることで元気が出てくるものだ。
しかし、この先雪が繋がっているかと思えば再び藪で行く手を閉ざされる。

暫くは登山道に従って進むのが無難だった。
板が枝に引っかかってホント厄介...

積雪上に熊の足跡を発見する。
これは新しい足跡と思われる。
自分の手型と同じくらいの大きさか?
結構大きな足跡だ。
今年の熊はとても元気が良いらしいし...
ここは熊鈴を鳴らしながら注意して進んだ。

登山道から再び広々とした雪面へ出る。
暫くは途切れることなく雪が繋がっていた。
見上げれば山頂に雲がかかっていた。

今日の天候を心配する必要はないだろう。
直ぐに山頂にかかっていた雲は消え、予報通り快晴へと変わっていく。
気持ちの良い青空と陽射し。
先週とは異なり風が弱く、樹林外でもやや暑さを感じる。

天気は気持ちよいのだが、今日は虫がとても煩かった。
ハッカ油を使用して何とか虫を凌ぐ...
▲10:00 屏風岩
出発から2時間が経過していた。
ここが屏風岩だろう。
積雪で岩の大半は隠れていたがそれらしい場所だ。
鳥海山の7合目に当たる場所らしい。


更に屏風岩から30分程登ることで唐獅子平避難小屋へ到着するはずなのだが、
小屋はさっぱり見えない。
しかも、進路は再び藪で閉ざされていた。

しょうがないので、ルートを右側へとってみた。
藪を抜けて雪の無い斜面を登って行くと唐獅子平避難小屋は反対側に建っていた。

避難小屋で休憩しようと思っていたがこれは行けそうにない。
しかし見晴らしも良く休憩するにはちょうど良い場所だった。

▲10:30 唐獅子平避難小屋付近
避難小屋を見下ろせるこの場所で休憩を入れる。
厄介な虫もここではそれ程飛んでいなかった。
ザックを下して中からおやつを取り出した。

今日のおやつはどら焼きではなく「よもぎ饅頭」である。
お茶と一緒に美味しく頂いた。

休憩する相方の背中。
2016年岩手国体の応援Tシャツ。
(わんこ兄弟入り)
ここで20分程のんびりと休憩した。
さて、再び山頂を目指して出発だ。
先ずは雪上へ戻れる場所を探しながら進む。
しかしなかなか見つからないものだな...

何とか雪上へ戻った。
ここからは噂通り楽しそうな大斜面だ。
広さ、長さ、斜度、どれをとっても申し分ない。
雪面の凹凸もなく滑らかな斜面である。
徐々に斜度が増していく。
雪は何時までも柔らかいザラメである。
斜度があるのでスキー靴を斜面に蹴り込んで登った。

先週と違って風が弱いので急斜面でも登高は楽だな。
南方には前回見れなかった月山が良く見えていた。

月山を滑ったのは3年前の今頃だな。(その時の記事はこちら)
昨年は雪がベタベタ、その前は雨に降られ、月山滑走を逃している...
来シーズンはまた月山も滑りたいね。
姥ヶ岳の裏面を滑ったあのコースを思い出す。

そして北方向を眺める。
あの山容は岩手山だろう。
今年は岩手山滑走も出来なかったな...(昨年の岩手山滑走記事はこちら)

空気が澄んでいて遠くまでが良く見えていた。
雪渓にはクラックが入っている箇所が所々に見られた。
滑走時は要注意!

一度は夏道に出てみるも、スキー靴で舎利道はやはり歩き難い。
直ぐに雪渓へとルートを戻した。
(相方は登山靴なので夏道の方が良かったか?)

ようやく七高山への分岐点へと登り詰めた。
百宅駐車場から4時間半近くかかった...
(夏道コースタイムは休憩なしで3時間30分とのこと)
▲12:25 七高山(新山分岐付近)
百宅ルートで登り詰めた個所が七高山やや手前の新山分岐点である。
ここへ立った以上、新山へ行くしかないだろう。

相方は此処へザックをデポした。
スキー靴に履き替えて、スキーだけを担いで新山まで行くという。
それで分岐点直下のガレ場を下ることは大丈夫か?
私はそのままの格好で新山へ向かった。
分岐点から急なガレ場を降りる。
特にスキー靴での下り...
此処は慎重にいかなければならない。

無事に雪渓へと降り立った。
新山は見た目より近くにある。
ここは最後の頑張りどころだな。

雪渓を登り切る。
問題はスキー靴のままで新山の頂上へ立てるかどうかだ。
私のスキー靴のソールはビムラムではないがゴムっぽい素材である。
相方のスキー靴はツルツルだ。
その靴ではここの岩場は厳しいだろう...
▲12:45 新山山頂
何とか岩を登り、スキー靴で新山山頂へ立つことができた。
スキー山行で新山へ登ったのはこれが初めてである。
お疲れさんでした。


偽のピークに立つ相方。
(最後はしっかりと本当のピークに立ち記念撮影)
何とも、偽ピークの方が眺めが良かったとのこと...

<その2へ続く>
行き先は3週連続となる鳥海山に決定。
無難に祓川ルートか猿倉ルートと思っていたが...
相方から「百宅ルート」はどうかと...?
先週、猿倉ルートのリベンジに同行頂いたタラさんから百宅ルートの話を聞いていた。
百宅ルート上部、鳥海山東斜面は滑るにはとてもイイ斜面らしい。
登山口までの林道も通行可能のようだ。
(前回、フォレスタ鳥海でタラさんが確認済み)
さて、百宅ルートとはどんなルートなのか?
そこへ行ってみよう!
百宅登山口には二人とも行ったことが無いので地図を確認しながら車を走らせる。

県道沿いに建てられた大きな看板の側を通過する。
その後は登山口を案内する小さな看板がいくつか設置されていた。
最後に見た看板には「百宅登山口13km(左折)」と記されていた。
事前に百宅ルートの情報を殆ど入手していなかった。
この先の13kmの林道が想定外のダートだった...
まだ雪も残っているだろうに...本当に登山口まで車で行けるのか?
そのダートを暫く走ると真っ白な鳥海山が見えてきた。
流石は鳥海山。
積雪が豊富だな。

林道は車1台がギリギリ通れる雪の壁に...
側面からは藪も出ていた。

まあ、差ほど荒れたダートではなく、7時半頃に無事百宅登山口へと到着した。
今日の祓川駐車場はとても賑わっていることだろう...
その反面、こちらは誰もいない静かな駐車場だった。

さて、今日もスキー靴での登山だ。
板はザックに縦に括って担ぐことになる。
相方はザックにスキー靴を入れて登山靴での歩き。
横シーで出発する様だ。
▲7:50 駐車場出発
いよいよ駐車場を出発。
初めて歩くルートだけにテンションは高いが不安もあり。
しかし山頂は見るからに遠いな...

駐車場を出発して早々、赤い屋根の立派な小屋が建てられていた。
大清水山荘というらしい。
そういえば、ここ大清水はキャンプ場だったかな?

そこには冷たい水がジャンジャンと流れていた。
こちらを鍋のような柄杓で一杯飲んでから入山した。

出だしは新緑が鮮やかなブナ林である。
樹林内には何とか滑って降りて来れるだけの積雪が残っていた。

しかし、藪が出ていて...
スキーを担いで登るにはなかなか厳しい状況だ。
縦のスキー板が枝に引っかかるのね...

陽当たりの良い尾根へ上がると全く雪が無い。
これは帰りが面倒だな...
(ほぼ夏道上を登っている)

そして春先の洗礼。
登山道の所々に倒木が有り。
これを回避するためにもまた藪へ入る。

駐車場から40分程登ってきた辺り。
ここで登山口駐車場を見下ろすことができた。
よく見れば我々の車の隣にもう一台白い車が到着している。
登山者か?スキーヤーか?

徐々に残雪の範囲も広がってきた。
そして(まだまだ遠いが)正面には山頂も見えてきた。
山頂が見えることで元気が出てくるものだ。
しかし、この先雪が繋がっているかと思えば再び藪で行く手を閉ざされる。

暫くは登山道に従って進むのが無難だった。
板が枝に引っかかってホント厄介...

積雪上に熊の足跡を発見する。
これは新しい足跡と思われる。
自分の手型と同じくらいの大きさか?
結構大きな足跡だ。
今年の熊はとても元気が良いらしいし...
ここは熊鈴を鳴らしながら注意して進んだ。

登山道から再び広々とした雪面へ出る。
暫くは途切れることなく雪が繋がっていた。
見上げれば山頂に雲がかかっていた。

今日の天候を心配する必要はないだろう。
直ぐに山頂にかかっていた雲は消え、予報通り快晴へと変わっていく。
気持ちの良い青空と陽射し。
先週とは異なり風が弱く、樹林外でもやや暑さを感じる。

天気は気持ちよいのだが、今日は虫がとても煩かった。
ハッカ油を使用して何とか虫を凌ぐ...
▲10:00 屏風岩
出発から2時間が経過していた。
ここが屏風岩だろう。
積雪で岩の大半は隠れていたがそれらしい場所だ。
鳥海山の7合目に当たる場所らしい。


更に屏風岩から30分程登ることで唐獅子平避難小屋へ到着するはずなのだが、
小屋はさっぱり見えない。
しかも、進路は再び藪で閉ざされていた。

しょうがないので、ルートを右側へとってみた。
藪を抜けて雪の無い斜面を登って行くと唐獅子平避難小屋は反対側に建っていた。

避難小屋で休憩しようと思っていたがこれは行けそうにない。
しかし見晴らしも良く休憩するにはちょうど良い場所だった。

▲10:30 唐獅子平避難小屋付近
避難小屋を見下ろせるこの場所で休憩を入れる。
厄介な虫もここではそれ程飛んでいなかった。
ザックを下して中からおやつを取り出した。

今日のおやつはどら焼きではなく「よもぎ饅頭」である。
お茶と一緒に美味しく頂いた。

休憩する相方の背中。
2016年岩手国体の応援Tシャツ。
(わんこ兄弟入り)
ここで20分程のんびりと休憩した。
さて、再び山頂を目指して出発だ。
先ずは雪上へ戻れる場所を探しながら進む。
しかしなかなか見つからないものだな...

何とか雪上へ戻った。
ここからは噂通り楽しそうな大斜面だ。
広さ、長さ、斜度、どれをとっても申し分ない。
雪面の凹凸もなく滑らかな斜面である。
徐々に斜度が増していく。
雪は何時までも柔らかいザラメである。
斜度があるのでスキー靴を斜面に蹴り込んで登った。

先週と違って風が弱いので急斜面でも登高は楽だな。
南方には前回見れなかった月山が良く見えていた。

月山を滑ったのは3年前の今頃だな。(その時の記事はこちら)
昨年は雪がベタベタ、その前は雨に降られ、月山滑走を逃している...
来シーズンはまた月山も滑りたいね。
姥ヶ岳の裏面を滑ったあのコースを思い出す。

そして北方向を眺める。
あの山容は岩手山だろう。
今年は岩手山滑走も出来なかったな...(昨年の岩手山滑走記事はこちら)

空気が澄んでいて遠くまでが良く見えていた。
雪渓にはクラックが入っている箇所が所々に見られた。
滑走時は要注意!

一度は夏道に出てみるも、スキー靴で舎利道はやはり歩き難い。
直ぐに雪渓へとルートを戻した。
(相方は登山靴なので夏道の方が良かったか?)

ようやく七高山への分岐点へと登り詰めた。
百宅駐車場から4時間半近くかかった...
(夏道コースタイムは休憩なしで3時間30分とのこと)
▲12:25 七高山(新山分岐付近)
百宅ルートで登り詰めた個所が七高山やや手前の新山分岐点である。
ここへ立った以上、新山へ行くしかないだろう。

相方は此処へザックをデポした。
スキー靴に履き替えて、スキーだけを担いで新山まで行くという。
それで分岐点直下のガレ場を下ることは大丈夫か?
私はそのままの格好で新山へ向かった。
分岐点から急なガレ場を降りる。
特にスキー靴での下り...
此処は慎重にいかなければならない。

無事に雪渓へと降り立った。
新山は見た目より近くにある。
ここは最後の頑張りどころだな。

雪渓を登り切る。
問題はスキー靴のままで新山の頂上へ立てるかどうかだ。
私のスキー靴のソールはビムラムではないがゴムっぽい素材である。
相方のスキー靴はツルツルだ。
その靴ではここの岩場は厳しいだろう...
▲12:45 新山山頂
何とか岩を登り、スキー靴で新山山頂へ立つことができた。
スキー山行で新山へ登ったのはこれが初めてである。
お疲れさんでした。


偽のピークに立つ相方。
(最後はしっかりと本当のピークに立ち記念撮影)
何とも、偽ピークの方が眺めが良かったとのこと...

<その2へ続く>
この記事へのコメント
こんばんは。おつかれさまでした。
今回のシートラ・ツボ足4時間半は疲れました。
パッキングも悪かったかな。
ところで、三角点ってあったっけ?
今回のシートラ・ツボ足4時間半は疲れました。
パッキングも悪かったかな。
ところで、三角点ってあったっけ?
Posted by 黄緑茶 at 2016年05月17日 21:27
▼緑茶さん
こんばんは。
お疲れ様でした。
靴を担がない分、こっちのほうが楽でした。
三角点は七高山山頂にありです。
今回は0.1km手前の分岐で休憩したので未踏ですね...
こんばんは。
お疲れ様でした。
靴を担がない分、こっちのほうが楽でした。
三角点は七高山山頂にありです。
今回は0.1km手前の分岐で休憩したので未踏ですね...
Posted by PALOMON
at 2016年05月17日 23:37
