2019年03月02日
稲倉岳-山スキー

日程:2019年03月02日(土) 日帰り
天候:曇|晴


▲稲倉岳(いなくらだけ)
標高:1,554m
山形県 遊佐町
(地理院地図はこちら)
<ルート>
◎登山口駐車場(象潟町横岡)
~ ▲稲倉岳(ピストン)
稲倉岳。
ひと昔、稲倉岳へ登ってみたいと思ったことがあった。
今回知ったけど、この山には夏道無いんだ...
今回もRCCのタラさんにお世話になる。
久しぶりに同行するやまめさんも含め5名での山行となった。
前日の就寝前にやまめさんのFBを見て、
「アイゼンが必要だ」ということに気が付いた。
なかなか出番のなかったシーアイゼン「クトー」も準備した。
<アクションアイゼンを装着>

登山口に到着したのは8時前。
既に3台の駐車があった。
登山口の標高が300m程度なので1,500m強の山とはいえ標高差はあるな。

今日のメンバー全員が初めて稲倉岳へ登る。
自分は全く予習せずに来ているのでリーダのタラさんに着いていくのみ...

暫くは林道のような直線的な道のりで、そのうち九折の斜面へ突入した。
雪面がカチカチでシールの効きが悪い。
その斜面をトラバースするわけで非常に厳しい登りだった。
木がところどころに出ているし...

タラさんやまめさんの名コンビ。
その眺める先に稲倉岳山頂が...

見えないか...

更に登高を続けていくと滑走向きの斜面が現れる。
その先には先行者(3名)が見えてきた。



目安となる夫婦ブナ。
ここで先行者を追い抜く。

徐々に樹林限界域に近づいてきた。
風で飛ばされた雪がサラリと積もり登り易い斜面に入る。
しかし、樹林を抜けると今後はガリガリのテカテカ斜面に変化した。

樹林外の強風はは流石日本海といったところ。
これは風力発電が盛んな訳だな...

斜度も増してシール登高は更に苦戦。
先頭を登っていたやまめさんがシールでは限界と判断しアイゼンへ切り替えた。


全員スキーをデポして12本を装着し始めたが、自分はシーアイゼン「クトー」で登ることにした。
何度かクトーを使っているがここから山頂まで、今日のコンディションには有効だろうと...
(ただしガリガリ斜面の滑走が困難なことは判断済。)


ディアミールのクトーはヒールリフターと併用すると歯部が雪面に深く刺さらなくなり効果が落ちてしまう。
そのためヒールを上げずに斜面を登った。
これがなかなか疲れてペースダウン。

やまめさんが先に登頂し我々を待っていた。
「早く登ってこい」と言っているようにも見える。

無事、稲倉岳への登頂を果たす。
しかし、あるはずの鳥海山の絶景はそこに無かった。


やまめさんだけが絶景を満喫できたわけで...
更にガスが濃くなってきたため下山に取り掛かった。
山頂からのガリガリ滑走は予想通りで楽しめず苦労の一方だった。
スキーデポ地まで降りてアイゼン組を待つ。
相変わらず強風が続いていた。

全員がスキーに履き替えて滑走を始めるがまだまだガリガリ滑走が続く。

樹林手前で漸く雪面も落ち着き始める。
そこからの樹林帯は楽しく滑れたな。

登りのトレースには起伏があったが、なるべく登り返したくないので地形を見てうまく回り込んだ。

最後は登りで苦戦した九十九折の林道を使わず急峻な斜面を滑り降りた。
ルーファイは地形図を見てのタラさんの判断だ。
この辺り(ルーファイ)は流石であり、経験で得た山の勘というものがあるのだと思う。
上手いこと元のルートに繋げることができた。


10年前に山スキーを始めた時もこういう斜面の滑走から自身の山スキーが始まった。
オープンバーンとかパウダーとか、
そういう綺麗なところだけでなく、山スキーの醍醐味ってこういう斜面にもあるのね。
最後は緩やかで直線的な林道を止まらないよう滑り降りて無事ゴール。
15kmとなかなかのロングルート、お疲れ様でした。

ただ独り、山頂からの絶景を味わったやまめさんから一枚もらった写真。
10分前まではこんなに良い景色が広がっていたんだ...
とても残念であるが、またリベンジすればいいか。

<今回のルートはこちら>

装備したシーアイゼン(クトー)はこちら。
では、また山で!
(完)
久しぶりに同行するやまめさんも含め5名での山行となった。
前日の就寝前にやまめさんのFBを見て、
「アイゼンが必要だ」ということに気が付いた。
なかなか出番のなかったシーアイゼン「クトー」も準備した。
<アクションアイゼンを装着>

登山口に到着したのは8時前。
既に3台の駐車があった。
登山口の標高が300m程度なので1,500m強の山とはいえ標高差はあるな。

今日のメンバー全員が初めて稲倉岳へ登る。
自分は全く予習せずに来ているのでリーダのタラさんに着いていくのみ...

暫くは林道のような直線的な道のりで、そのうち九折の斜面へ突入した。
雪面がカチカチでシールの効きが悪い。
その斜面をトラバースするわけで非常に厳しい登りだった。
木がところどころに出ているし...

タラさんやまめさんの名コンビ。
その眺める先に稲倉岳山頂が...

見えないか...

更に登高を続けていくと滑走向きの斜面が現れる。
その先には先行者(3名)が見えてきた。



目安となる夫婦ブナ。
ここで先行者を追い抜く。

徐々に樹林限界域に近づいてきた。
風で飛ばされた雪がサラリと積もり登り易い斜面に入る。
しかし、樹林を抜けると今後はガリガリのテカテカ斜面に変化した。

樹林外の強風はは流石日本海といったところ。
これは風力発電が盛んな訳だな...

斜度も増してシール登高は更に苦戦。
先頭を登っていたやまめさんがシールでは限界と判断しアイゼンへ切り替えた。


全員スキーをデポして12本を装着し始めたが、自分はシーアイゼン「クトー」で登ることにした。
何度かクトーを使っているがここから山頂まで、今日のコンディションには有効だろうと...
(ただしガリガリ斜面の滑走が困難なことは判断済。)


ディアミールのクトーはヒールリフターと併用すると歯部が雪面に深く刺さらなくなり効果が落ちてしまう。
そのためヒールを上げずに斜面を登った。
これがなかなか疲れてペースダウン。

やまめさんが先に登頂し我々を待っていた。
「早く登ってこい」と言っているようにも見える。

無事、稲倉岳への登頂を果たす。
しかし、あるはずの鳥海山の絶景はそこに無かった。


やまめさんだけが絶景を満喫できたわけで...
更にガスが濃くなってきたため下山に取り掛かった。
山頂からのガリガリ滑走は予想通りで楽しめず苦労の一方だった。
スキーデポ地まで降りてアイゼン組を待つ。
相変わらず強風が続いていた。

全員がスキーに履き替えて滑走を始めるがまだまだガリガリ滑走が続く。

樹林手前で漸く雪面も落ち着き始める。
そこからの樹林帯は楽しく滑れたな。

登りのトレースには起伏があったが、なるべく登り返したくないので地形を見てうまく回り込んだ。

最後は登りで苦戦した九十九折の林道を使わず急峻な斜面を滑り降りた。
ルーファイは地形図を見てのタラさんの判断だ。
この辺り(ルーファイ)は流石であり、経験で得た山の勘というものがあるのだと思う。
上手いこと元のルートに繋げることができた。


10年前に山スキーを始めた時もこういう斜面の滑走から自身の山スキーが始まった。
オープンバーンとかパウダーとか、
そういう綺麗なところだけでなく、山スキーの醍醐味ってこういう斜面にもあるのね。
最後は緩やかで直線的な林道を止まらないよう滑り降りて無事ゴール。
15kmとなかなかのロングルート、お疲れ様でした。

ただ独り、山頂からの絶景を味わったやまめさんから一枚もらった写真。
10分前まではこんなに良い景色が広がっていたんだ...
とても残念であるが、またリベンジすればいいか。

<今回のルートはこちら>

装備したシーアイゼン(クトー)はこちら。
![]() DIAMIR(ディアミール) アクションアイゼン 110mm FR42502 |
では、また山で!
(完)