2015年09月25日
裏剱縦走(室堂~池の平~欅平)②

日程:2015年9月19日~22日(3泊4日)
天候:晴→晴→晴→晴




▲剱沢キャンプ場(つるぎさわ)
標高:2,520m
(富山県)
(地理院地図はこちら)
▲池の平小屋(いけのだいらごや)
標高:2,040m
(地理院地図はこちら)
▲阿曽原温泉(あぞはらおんせん)
標高:860m
(地理院地図はこちら)
<ルート>
1日目:◎室堂 ~ 雷鳥沢 ~ 新室堂乗越 ~ 剱御前小舎 ~ ▲剱沢キャンプ場
2日目:▲剱沢キャンプ場 ~ 剱沢雪渓 ~ 真砂沢ロッジ ~ 二股吊橋 ~ ▲池の平小屋
3日目:▲池の平小屋 ~ 仙人池ヒュッテ ~ 仙人温泉小屋 ~ 仙人ダム ~ ▲阿曽原温泉
4日目:▲阿曽原温泉 ~ 水平歩道 ~ ◎欅平
<関連記事>
2012年9月15日 剱岳-登山
<その1からの続き>
(岩手~室堂までの移動)





岩手から夜間の車移動を経て、昼近くに室堂へ到着した。
雲の上に出たか?下界と異なり天気が良い!
まずは今日のキャンプ地「剱沢」まで3時間半、頑張って歩こう!

▲11:30 室堂出発
では、出発!
早速目に入ってきたのがこれ。
ココ室堂に新築中の火山ガス監視員詰所の看板だ。
S氏が好きそうな、こんな絵ばかり...

まずは雷鳥平のキャンプ場へ向かって遊歩道を1時間程度歩く。
遊歩道自体はきれいに整備されているが、その上り下りの階段は結構疲れるものがある。
テン泊装備のザックの重さもあり、出だしから少々疲れ気味...
まあ、天気も景色もよいので気持ちよく歩けた。
しかし良く晴れてくれたな。
初日は雨も覚悟していたわけだが...
<ミクリガ池と立山>

地元岩手で最も早いという三ツ石山の紅葉がピークを迎えた。
とのニュースを出発前にテレビで見たばかりだったが...
立山の紅葉も進んでいたことは予想外だった。
<立山の紅葉の具合>

この時間帯は寒くもなく暑くもなく、登山には快適な気温である。
よく見れば、S氏は半袖だな。

地獄谷の硫黄ガスに急に咳き込む...
結構キツメ...
風向きにもよるが、今日はタオルなどで鼻と口を塞がないと駄目だ。
<地獄谷>

酸化鉄を含んだ赤い池は「血の池」とのこと。
この辺りは地獄が続く...
<血の池>

遊歩道から雷鳥沢キャンプ場を見下ろした。
雷鳥沢キャンプ場は室堂から1時間かからずに行ける場所だ。
景色も良いし、室堂からも近いし...
ここに落ち着いてのんびり過ごすのもイイなと思ってしまう。

なんせ、ザックが重いからな...
これを4日間も背負って歩いたら肩が痛くなること間違いなしだ...

▲12:10 雷鳥沢キャンプ場
室堂から約1時間、雷鳥沢キャンプ場を通過する。
ホント、過ごしやすそうなテン場だな...
昼時点、今日のテントの数はまだまだ少ない方だろう。
ピーク時にはどのくらいの数になることやら...



さて、ここまでで結構下ってきた。
この橋を渡ったら、室堂乗越への急な登り返しが待っている...
<浄土橋>

橋の手前に立て掛けられた看板を見る。
どうやら、各所の小屋は満員の様子。
北アルプスで小屋泊をしたことは無いが、満員とは畳1畳に2人が寝れるくらいの割合かな?

橋を渡ったところに分岐点がある。
剱御前小舎への直登か、大日岳方面(新室堂乗越)経由の道か。
今回は歩いたことが無い大日岳方面の道を選択してみた。

斜面には咲き終わりのチングルマ、ミヤマリンドウ、アキノキリンソウなどが咲く。



直登コース、新室堂乗越経由、どちらのルートもコースタイムは同等だ。
岩がゴロゴロとして歩き難さもあるが、ここは頑張るしかないな...

後を振り返れば噴煙がモクモクと上がっている。
そういえば立山の火山警戒レベルはいくつだっけ?
最近の日本列島の状況より、そんなことばかりが気になるな...

新室堂乗越を超えて尾根伝えに歩く。
更に登るに連れて、上部に剱御前小舎が見えてきた。
小屋が見えても、まだまだ登りは続く...

一度は曇りかけた立山連峰も、時間と共に再びスッキリと見えてくる。

一方の大日岳方面は雲に包まれている。
こちらも絶景だな。

雄山から真砂岳への縦走路を眺めれば、前回(3年前)縦走した時のことを思い出す。
(その時の様子はこちら)
次に立山に登るなら、山スキーで登ってあの斜面を一気に滑り降りたいところだ。
さぞ、気持ちの良いことだろう。

もう少しで剱御前小舎だが、斜度は相変わらずキツメである。
このメンバーでは自分が最後尾ということが多い。
体力的にも他の2人には劣る訳で...
しかし、なかなか元気な2人だな...(やす氏とS氏)



▲14:05 剱御前小舎
別山乗越へ登頂!お疲れさんでした!
これで今日の登りは終了だ!(剱沢キャンプ場へ下るのみ。)
一先ずS氏に頼んで1枚撮ってもらった。
S氏の写真の撮り方だが、なんか適当過ぎないか...?

そして剱岳を眺める。
相変わらずカッコイイ山容だ。
今回は2日目に剱岳の裏側、池の平へ回り込む。
そこから眺める剱岳北峰の景色を楽しみにしている。

一方、南側には雲海が広がっていた。

休憩も終え、後は剱沢キャンプ場へ下りるのみだ。
40分程度の下り道。
そこにはレリーフがある。(石井速太郎氏)
前回ここを歩いたのは朝の4時頃。
真っ暗でレリーフが見えなかったな。 (前回の様子はこちら)

剱沢のテン場が近づいてきた。
やはり、このロケーションは最高だ。
早くテントを張って、ここでのんびりと寛ぎたい。

イイ場所が空いていれば...
ウキウキして剱沢のテン場へと下り立った。
初日の移動はこれにて終了し、テントの設営に入る。
しかし、この後1つの忘れ物に気づく...

<その3へ続く>