2016年06月07日
岩手山-登山2016(馬返し)①
日程:2016年06月05日(日) 日帰り
天候:曇/晴 /
▲岩手山(いわてさん)
標高:2,038m
岩手県(滝沢村・八幡平市・雫石町)
日本百名山
柳沢コース
(馬返し登山口:650m 標高差:1,388m)
<ルート>
◎馬返し登山口 ~ 二合五勺 ~ 旧コース ~ 七合目 ~ 八合目避難小屋 ~ 不動平 ~ ▲山頂
~ お鉢巡り ~ 八合目避難小屋 ~ 七合目 ~ 旧コース ~ ◎馬返し登山口
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毎年1回は岩手山へ登らねばと思っている。
また、この時期に岩手山へ登ることで訛っていた脚も今年向けに仕上がる訳で...
今回は岩手山へ行ってみよう!
今日は山友のS氏が、これまた凄い山友と2人で八幡平から縦走してくるらしい...
朝から登れば山頂辺りで合流可能か?
単独で岩手山へ向かうも、行中は雨が降っていた...
朝6時過ぎに「馬返し駐車場」へ到着する。
今朝の雨の影響か?
予想以上に駐車場は空いていた。
おかげで所々に水溜りも見られる。
既に何名かの登山者が入山の準備をしており、自分も到着早々に準備を整える。
ザックには焼石岳向けに装備していた蚊取り線香がぶら下がっている。
岩手山は焼石岳程虫の心配はいらないだろうと、蚊取りは稼働させず。
▲6:40 登山口 出発
登山口に豊富に湧き出る「鬼又清水」を一杯飲んでから出発する。
出発時は雨が上がっていた。
また、再び降り出す心配もなさそうだ。
樹林内では木の葉に乗った雨つぶが風に揺られて降ってくる程度である。
1合目へ向かう途中、桶の淵(こがのふち)沿いに咲く山ツツジの赤が緑の樹林に映える。
また、1合目の手前に立派な朴の木を見上げた。
丸くて大きな朴葉を沢山つけていた。
▲7:15 1合目
いつも言うが、ここまでが長い...
誰もいない1合目へ30分以上かかって到着する。
ここで給水、そして軽く息を整えて再出発だ。
今朝は涼かった。
そういえば2日前。
6月では珍しく山頂付近に雪が積もったようで...
この時期は虫達がまとわりついて面倒な訳だが、今日は差ほど気にならない。
空は曇り、青空こそ無いが、登山には丁度いい空気である。
1合目と2合目の間隔は短い。
階段を登り、左手に豆腐岩を通過して行く。
▲7:30 2合目
2合目付近は樹林が開けている。
その開けた箇所から下界を眺めてみるも、相変わらず景色はグレーに閉ざされていた。
場合によっては雲海も見られるこの場所なのだが...残念。
▲7:35 2.5合目
2.5合目は「旧道」と「新道」の分岐点である。
迷わず「旧道」を選択する。
こちらの方が景色も良く個人的に好きな道である。
逆に新道は下山時、或いは風の強い日に利用することが多い。
しかし、2合目から3合目にかけての狭い岩場は歩き難いね...
▲7:45 3合目
面倒な登山道をクリアして3合目へ到着した。
3合目の広場にはコンクリートの残骸が置かれてある。
昔はここに何か建物(東屋)でも建っていたのだろうか?
(40年程前にここに避難小屋があったとのこと。
雪崩で崩壊したその跡とのbakkyさん情報です。)
3合目付近の花はこちら。
黄色い花だが、ヒロハヘビノボラズと言う変わった名前で...
枝にトゲがあるお陰で、「広葉・蛇上らず...」とのこと。
その他、ハクサンチドリも見られたが、写真を撮り忘れたな。
▲8:05 4合目
4合目手前からは樹林が完全に開ける。
そこに咲くいろいろな花を今日も登りながら楽しむことが出来た。
ここに咲くチングルマは岩手でも早い時期に咲く。
既にピークは過ぎていたか?雨に濡れていたからか?
ちょっと物足りなかったな。
その他、イワカガミを多く見ることが出来た。
長葉の花はナガバツガザクラだろう。
そして食虫のムシトリスミレがイイ感じで咲いていた。
▲8:30 5合目
花見の為にペースを落として5合目へ。
4合目から5合目はガレ場の急登。
花を見ながらゆっくり登るのが自分的に丁度良い。
ここへ来て漸く雲も切れ始める。
下界が見られるようになってきた!
更に6合目が近づくと青空も見え始める。
崩落仕掛けの6合目岩場付近を通過。
▲8:40 6合目
6合目付近にはタカネスミレを見ることができる。
ミヤマキンバイも咲き始め、日陰にはシラネアオイガ群生していた。
振り返れば下界もスッキリ!
鞍掛山を見下ろすことが出来る。
山頂では誰かがおにぎりを食べているところだろう。
7合目の手前には雪渓が現れる。
その周辺にミネザクラが満開といったところだ。
ここは春に戻った感覚で登山を楽しむ。
▲9:10 7合目
安心の7合目。
急登もこれにて終了!
岩手山の御鉢には徐々に青空が広がっていく。
7合目からは平坦な登山道。
直ぐそこに冷たくて美味い水、御成清水が待っている。
早歩きで8合目避難小屋まで行ってみよう。
▲9:15 8合目
誰もいない8合目避難小屋前広場。
ちょっと予想外。
なんとも静か、これは寂しいね...
一先ずベンチにザックを下ろした。
そして水場に置かれていた大きな鉄のカップでその御成清水を頂く。
やはりこの水は美味い。
水に満足し、次はおやつの時間。
今日もおやつはどら焼きじゃなくてヨモギ饅頭だ。
最近、近所のスーパーにこれしかない... でも美味し!
ここで15分程度の休憩。
御成清水で給水は万全。
おやつでエネルギーも補給!
再び9合目に向かって歩きだす。
▲9:45 9合目
9合目の不動平へやって来た。
三ツ石小屋スタートと思われるS氏達はまだ到着していないようだ。
不動平避難小屋。
その上部は鬼ヶ城へ続く登山道だ。
そちらにも未だS氏らの姿は見当たらない。
ここはお先に山頂を制覇して来ようかと思う...
9合目から山頂を目指して出発する。
そこでいつも悩むのがY字路だ。
Y字路を左折すれば「最後の難関」である急な砂道である。
右折すれば左折するよりはちょっと歩き易くて楽なる道だ。
今日は左折する。
そう、「最後の難関」を選択してみた。
急な砂道では、踏ん張れば足元が滑って安定せず...ここはいつも疲れる。
ただしここからの景色は本当に素晴らしい。
遠ざかった9合目の不動平避難小屋を見下ろす。
鬼ヶ城方面を眺める。
その下には天然の芸術「千俵岩」を眺めることができる。
最後の難関を登り詰め、御鉢へと這い上がった。
噴火口の火星的な景色も素晴らしいね。
姥倉山~三ツ石山~大深山~八幡平縦走路。
御苗代湖。
(手前の石柱は焼け走り分岐)
未踏の屏風尾根。
平笠不動避難小屋。
雄大な景色を楽しみながら御鉢を時計回りして岩手山山頂を目指す。
▲10:15 岩手山山頂
そして無事岩手山へ登頂する。
登山口から3時間半程度、お疲れさんでした!
山頂には私の他1名のみ。
今日は静かな岩手山である。
久々の儀式、一等三角点タッチ!
山頂の風はいつもほどではない。
ちょっと寒かった。
(その2へ続く)
朝から登れば山頂辺りで合流可能か?
単独で岩手山へ向かうも、行中は雨が降っていた...
朝6時過ぎに「馬返し駐車場」へ到着する。
今朝の雨の影響か?
予想以上に駐車場は空いていた。
おかげで所々に水溜りも見られる。
既に何名かの登山者が入山の準備をしており、自分も到着早々に準備を整える。
ザックには焼石岳向けに装備していた蚊取り線香がぶら下がっている。
岩手山は焼石岳程虫の心配はいらないだろうと、蚊取りは稼働させず。
▲6:40 登山口 出発
登山口に豊富に湧き出る「鬼又清水」を一杯飲んでから出発する。
出発時は雨が上がっていた。
また、再び降り出す心配もなさそうだ。
樹林内では木の葉に乗った雨つぶが風に揺られて降ってくる程度である。
1合目へ向かう途中、桶の淵(こがのふち)沿いに咲く山ツツジの赤が緑の樹林に映える。
また、1合目の手前に立派な朴の木を見上げた。
丸くて大きな朴葉を沢山つけていた。
▲7:15 1合目
いつも言うが、ここまでが長い...
誰もいない1合目へ30分以上かかって到着する。
ここで給水、そして軽く息を整えて再出発だ。
今朝は涼かった。
そういえば2日前。
6月では珍しく山頂付近に雪が積もったようで...
この時期は虫達がまとわりついて面倒な訳だが、今日は差ほど気にならない。
空は曇り、青空こそ無いが、登山には丁度いい空気である。
1合目と2合目の間隔は短い。
階段を登り、左手に豆腐岩を通過して行く。
▲7:30 2合目
2合目付近は樹林が開けている。
その開けた箇所から下界を眺めてみるも、相変わらず景色はグレーに閉ざされていた。
場合によっては雲海も見られるこの場所なのだが...残念。
▲7:35 2.5合目
2.5合目は「旧道」と「新道」の分岐点である。
迷わず「旧道」を選択する。
こちらの方が景色も良く個人的に好きな道である。
逆に新道は下山時、或いは風の強い日に利用することが多い。
しかし、2合目から3合目にかけての狭い岩場は歩き難いね...
▲7:45 3合目
面倒な登山道をクリアして3合目へ到着した。
3合目の広場にはコンクリートの残骸が置かれてある。
昔はここに何か建物(東屋)でも建っていたのだろうか?
(40年程前にここに避難小屋があったとのこと。
雪崩で崩壊したその跡とのbakkyさん情報です。)
3合目付近の花はこちら。
黄色い花だが、ヒロハヘビノボラズと言う変わった名前で...
枝にトゲがあるお陰で、「広葉・蛇上らず...」とのこと。
その他、ハクサンチドリも見られたが、写真を撮り忘れたな。
▲8:05 4合目
4合目手前からは樹林が完全に開ける。
そこに咲くいろいろな花を今日も登りながら楽しむことが出来た。
ここに咲くチングルマは岩手でも早い時期に咲く。
既にピークは過ぎていたか?雨に濡れていたからか?
ちょっと物足りなかったな。
その他、イワカガミを多く見ることが出来た。
長葉の花はナガバツガザクラだろう。
そして食虫のムシトリスミレがイイ感じで咲いていた。
▲8:30 5合目
花見の為にペースを落として5合目へ。
4合目から5合目はガレ場の急登。
花を見ながらゆっくり登るのが自分的に丁度良い。
ここへ来て漸く雲も切れ始める。
下界が見られるようになってきた!
更に6合目が近づくと青空も見え始める。
崩落仕掛けの6合目岩場付近を通過。
▲8:40 6合目
6合目付近にはタカネスミレを見ることができる。
ミヤマキンバイも咲き始め、日陰にはシラネアオイガ群生していた。
振り返れば下界もスッキリ!
鞍掛山を見下ろすことが出来る。
山頂では誰かがおにぎりを食べているところだろう。
7合目の手前には雪渓が現れる。
その周辺にミネザクラが満開といったところだ。
ここは春に戻った感覚で登山を楽しむ。
▲9:10 7合目
安心の7合目。
急登もこれにて終了!
岩手山の御鉢には徐々に青空が広がっていく。
7合目からは平坦な登山道。
直ぐそこに冷たくて美味い水、御成清水が待っている。
早歩きで8合目避難小屋まで行ってみよう。
▲9:15 8合目
誰もいない8合目避難小屋前広場。
ちょっと予想外。
なんとも静か、これは寂しいね...
一先ずベンチにザックを下ろした。
そして水場に置かれていた大きな鉄のカップでその御成清水を頂く。
やはりこの水は美味い。
水に満足し、次はおやつの時間。
今日もおやつはどら焼きじゃなくてヨモギ饅頭だ。
最近、近所のスーパーにこれしかない... でも美味し!
ここで15分程度の休憩。
御成清水で給水は万全。
おやつでエネルギーも補給!
再び9合目に向かって歩きだす。
▲9:45 9合目
9合目の不動平へやって来た。
三ツ石小屋スタートと思われるS氏達はまだ到着していないようだ。
不動平避難小屋。
その上部は鬼ヶ城へ続く登山道だ。
そちらにも未だS氏らの姿は見当たらない。
ここはお先に山頂を制覇して来ようかと思う...
9合目から山頂を目指して出発する。
そこでいつも悩むのがY字路だ。
Y字路を左折すれば「最後の難関」である急な砂道である。
右折すれば左折するよりはちょっと歩き易くて楽なる道だ。
今日は左折する。
そう、「最後の難関」を選択してみた。
急な砂道では、踏ん張れば足元が滑って安定せず...ここはいつも疲れる。
ただしここからの景色は本当に素晴らしい。
遠ざかった9合目の不動平避難小屋を見下ろす。
鬼ヶ城方面を眺める。
その下には天然の芸術「千俵岩」を眺めることができる。
最後の難関を登り詰め、御鉢へと這い上がった。
噴火口の火星的な景色も素晴らしいね。
姥倉山~三ツ石山~大深山~八幡平縦走路。
御苗代湖。
(手前の石柱は焼け走り分岐)
未踏の屏風尾根。
平笠不動避難小屋。
雄大な景色を楽しみながら御鉢を時計回りして岩手山山頂を目指す。
▲10:15 岩手山山頂
そして無事岩手山へ登頂する。
登山口から3時間半程度、お疲れさんでした!
山頂には私の他1名のみ。
今日は静かな岩手山である。
久々の儀式、一等三角点タッチ!
山頂の風はいつもほどではない。
ちょっと寒かった。
(その2へ続く)
秋の岩手山 七滝コース
岩手山-鬼又沢滑走2019.4
岩手山-登山(2018.8 不動平小屋泊)
岩手山-登山(2018.7 山開き)
岩手山-登山2017(馬返し)
岩手山-山スキー(鬼又沢滑走)②
岩手山-山スキー(鬼又沢滑走)①
【速報】岩手山-鬼又沢滑走!
岩手山-鬼又沢滑走2019.4
岩手山-登山(2018.8 不動平小屋泊)
岩手山-登山(2018.7 山開き)
岩手山-登山2017(馬返し)
岩手山-山スキー(鬼又沢滑走)②
岩手山-山スキー(鬼又沢滑走)①
【速報】岩手山-鬼又沢滑走!
Posted by PALOMON at 23:09│Comments(4)
│岩手山
この記事へのコメント
お疲れさまです。
膝が調子悪いです。
S氏どこで出てくるのだろうか…。
膝が調子悪いです。
S氏どこで出てくるのだろうか…。
Posted by まさひろ at 2016年06月08日 07:59
▼まさひろさん
自分も下りでは膝痛でした...
靭帯となれば筋力で補うしかないみたいですね。
自分も下りでは膝痛でした...
靭帯となれば筋力で補うしかないみたいですね。
Posted by PALOMON at 2016年06月08日 19:14
鮮やかな、写真で!
ベンチのある3合目は、以前に小さな避難小屋がありました。
高校卒業の頃、3月に泊まったこともありますが、その後、雪崩で壊れてしまいました。
カレコレ、40年前位のことですが・。
ベンチのある3合目は、以前に小さな避難小屋がありました。
高校卒業の頃、3月に泊まったこともありますが、その後、雪崩で壊れてしまいました。
カレコレ、40年前位のことですが・。
Posted by bakky at 2016年06月09日 12:31
▼bakkyさん
こんにちは!
3合目のあの広場に避難小屋があったとはっ!
全然知りませんでしたよ。
しかも泊ったんですね~
有益な情報、ありがとうございます。
こんにちは!
3合目のあの広場に避難小屋があったとはっ!
全然知りませんでしたよ。
しかも泊ったんですね~
有益な情報、ありがとうございます。
Posted by PALOMON at 2016年06月09日 19:13