2015年06月08日
焼石岳-銀明水小屋泊①
日程:2015年6月6日~7日(1泊)
天候:曇|雨 |
▲焼石岳(やけいしだけ)
標高:1,547.7m
岩手県奥州市
日本二百名山
(地理院地図はこちら)
▲東焼石岳 (ひがしやけいしだけ)
標高:1,507m
岩手県・奥州市
<ルート>
1日目: 中沼駐車場 ~ 中沼 ~ 石沼 ~ 銀明水小屋 ~ ▲焼石岳 ~ ▲東焼石岳 ~ 銀明水小屋
2日目: 銀明水小屋 ~ 中沼駐車場
<関連記事>
2014年9月 5日 経塚山・焼石岳-金明水小屋泊
2014年6月28日 東焼石岳-登山
2013年6月 9日 焼石岳-登山(中沼)
2013年4月20日 焼石岳-山スキー(つぶ沼付近)
2012年6月16日 焼石岳-登山(中沼)
2009年6月20日 焼石岳-登山(つぶ沼)
今年の山の花だが、5月が暖かかったせいで開花がとても早い。
そんな中、岩手の花の山、焼石岳がとても気になっていた。
今回は焼石岳へ宴会付き(銀明水避難小屋泊)での山行きだ!
目覚めと共に外の天気を確認するも、あいにく今日の天気は雨だった...
集合時間は中沼駐車場(登山口)に7時半だった。
しかし花が見頃の今日、駐車場の混雑を懸念して予定を早めて自宅を出発した。
▲6:30 中沼駐車場
雨の中林道を走り、6時半には中沼駐車場へ到着した。
この雨のお蔭で駐車場スペースには大分余裕があった。
5分もすると仲間のS氏もここへ到着する。
やはり同じこと(駐車場の混雑)を考えていたのだろう。
車の中で登山靴を履き、レインスパッツをするなど、登山の準備を進めながらタラさんを待った。
レイン装備での登山は、それこそ昨年6月の焼石岳登山ぶりだな...
その雨も登山開始時には小雨へと変わる。
今回のメンバーはRCCのタラさんと山仲間のS氏、3人での山行きだ。
登山口で出発前の写真を撮っているところに声をかけられた。
昨年9月の焼石岳、金明水小屋泊でお会いしたsyasyuさんとその相方のSpringさんである。
久しぶりの再会に登山前から話が盛り上がった。
「今日は流石にサンダル履きじゃないのね」とかだな...
▲7:45 登山開始
さて、今日はレインウェアで出発だ。
と...出発早々、体に熱気がこもり...
レインウェアは早々に脱ぐことになった。(既に雨はあがっていた。)
後ろから追いついてきたsyasyuさん&Springさん。
我々は通常と別ルートをとったため、この後お二人に会うことはなかった。
きっと仲良く山の花を楽しんできたことだろう。
▲8:20 中沼
中沼まで登ってしまえば、そこから暫くは平らな道となる。
ゆったりとしたペースで中沼の湖畔を進んだ。
いつもの撮影ポイントから中沼を撮影する。
残雪の焼石連峰が中沼に綺麗に映った。
この辺りの風が弱かったのがなんとも幸いである。
ただ、空の青さが足りないなと...
普通なら、ここ中沼から上沼を経由して銀明水へと向かうのだが、その道を外れることになる。
中沼の道沿いに「石沼」へと向かう登山道があるのをご存じだろうか?
知っていてもなかなか足を踏み入れることは無いかなと...
「山と高原の地図」には点線で表現されている道である。
古く壊れて読めない看板がそこに置かれてあるのだが、今回はその道へと入ってみた。
石沼へ向かう登山道はGPSへ入れている地形図には書かれていなかった。
何か新鮮な気持ちでこの道を歩く。
しばらく進んだところに湿原が開けていた。
沢が流れてここに集まり、多くのミズバショウが咲いていた。
ミズバショウか、小さいからヒメカイウか? なんて話をしながら周辺を探索した。
その後、登山道が荒れている個所もあったが何とかかわしてそこを進む。
道は石沼の畔へ出るのかと思っていたが、その様なコース取りにはなっていなかった。
そしてシダが多く生える湿った樹林内を歩く。
登山道脇には巨木が立ち、アレは何の樹だ?と、分からず仕舞い...
岩にはコケがついていて緑に染まり...
どこか焼石とは違う山に来たような、そんな気分を味わった。
最後は急な階段を登ることになる。
そして無事、つぶ沼コースへと合流することが出来た。
このコースは今日の予定外ではあったが、これがなかなか楽しいコースだった。
▲9:00 石沼分岐点
つぶ沼コースから眼下に石沼を見下ろした。
鮮やかな新緑の中にエメラルドグリーンの石沼が映えている。
石沼は深さがありそうだな...
さて、ここからはつぶ沼コースである。
つぶ沼コースを歩くのは2回目で久しぶり、7年ぶりかな。
その時もS氏と歩いたのだが、やたら長くて途中の記憶があまりない。
途中から登山道は雪渓に覆われてくる。
雪渓に埋もれ傾いた木々がこの辺りの道を歩き難くしていた。
タラさんがコシアブラの木を発見、S氏にコシアブラの特徴を教える。
食べごろサイズもあったな...
▲9:45 中沼分岐点
そのうち登山道は大きな雪渓にブチあたる。
ここが中沼コースとつぶ沼コースの分岐点だ。
ここの分岐点には6月でも多くの雪が積もっている。
道を間違えないよう十分注意が必要だ。
その後は中沼コースに合流して30分程で銀明水へ到着した。
▲10:05 銀明水
ここで銀明水の冷たい水をいつもの銀の柄杓(KOIWAI-MILKの)で頂いた。
銀明水の少し下流にて、今夜用のビールを冷やしにかかる。
(ヤマレコでshasyuさんにビールを見つけられたな...)
今夜の一杯を楽しみに、これから焼石岳周辺をいっぱい歩くのだ。
銀明水避難小屋へと立ち寄り、泊まり用の荷物はデポしておいた。
これでザックがとても軽くなった。
あとは避難小屋が宿泊者で混まないことを願いつつ、焼石岳山頂を目指して再スタート。
本日は焼石岳で高校総体の山岳競技が行われていた。
この「A」という標識も、そのポイントか何かだろう。
若々しい高校生の団体とすれ違いながら進んでいく。
銀明水からは通称、焼石の「大雪渓」を登ることになる。
今日の大雪渓は雪が緩んでいたので軽アイゼンなどは必要なかった。
しかし、翌日の早朝は雪が凍って硬くなっていたな...
時と場合によっては装備と注意が必要となるだろう。
大雪渓を登っている最中に雨が降り出してきたので、再び上下ともレインウェアを着込んだ。
そんな中、高校総体の審査員か?
雪渓の上に独りポツンと立っている方がいたが、雨風で何となく寒そうだった...
雪渓が途切れると、登山道はゴロゴロした岩場へ変化していく。
この辺りは雪解け水で常に濡れているので滑らないように慎重に歩こう。
登山道の斜度が次第に緩んでくる。
お花畑、姥石平が近づいてきたことになる。
木道沿いにもハクサンイチゲが見られるようになってきた。
イイね!ハクサンイチゲ!
このハクサンイチゲだが、岩手では焼石連峰でしか見たことが無いな。
日本200名山の和賀岳周辺にも咲くんだっけ?
日本200名山と言えば、ここ焼石岳も200名山。
今度、グレートトラバースで彼がここを訪れるんだな...
▲11:30 姥石平
姥石平のお地蔵さんとハクサンイチゲ。
さて、花を楽しみながら一先ず焼石岳へ向かうことにする。
焼石岳山頂斜面の岩場に見られるのがイワウメだ。
同じく山頂斜面に見られるのがミヤマダイコンソウ。
花を楽しみながら焼石岳の山頂へやってきた。
▲12:00 焼石岳
そういえば、毎日のように焼石岳へ登っているというおばさんにつぶ沼コースですれ違っていた。
おばさんの話では、今日は天気が悪いものの山頂からは鳥海山が見えていたとのことだった。
そうか、残念ながら登頂が遅かったな...
周囲の山は何も見えない焼石岳山頂だった。
でも、忘れずに三角点タッチだけは済ませておこう。
そして山頂で記念撮影をしたら直ぐに下山する...
この後は姥石平まで戻り、そこから東焼石岳へ向かうことにした。
天気が悪くても花見だけは楽しもう!
(その2へ続く)
集合時間は中沼駐車場(登山口)に7時半だった。
しかし花が見頃の今日、駐車場の混雑を懸念して予定を早めて自宅を出発した。
▲6:30 中沼駐車場
雨の中林道を走り、6時半には中沼駐車場へ到着した。
この雨のお蔭で駐車場スペースには大分余裕があった。
5分もすると仲間のS氏もここへ到着する。
やはり同じこと(駐車場の混雑)を考えていたのだろう。
車の中で登山靴を履き、レインスパッツをするなど、登山の準備を進めながらタラさんを待った。
レイン装備での登山は、それこそ昨年6月の焼石岳登山ぶりだな...
その雨も登山開始時には小雨へと変わる。
今回のメンバーはRCCのタラさんと山仲間のS氏、3人での山行きだ。
登山口で出発前の写真を撮っているところに声をかけられた。
昨年9月の焼石岳、金明水小屋泊でお会いしたsyasyuさんとその相方のSpringさんである。
久しぶりの再会に登山前から話が盛り上がった。
「今日は流石にサンダル履きじゃないのね」とかだな...
▲7:45 登山開始
さて、今日はレインウェアで出発だ。
と...出発早々、体に熱気がこもり...
レインウェアは早々に脱ぐことになった。(既に雨はあがっていた。)
後ろから追いついてきたsyasyuさん&Springさん。
我々は通常と別ルートをとったため、この後お二人に会うことはなかった。
きっと仲良く山の花を楽しんできたことだろう。
▲8:20 中沼
中沼まで登ってしまえば、そこから暫くは平らな道となる。
ゆったりとしたペースで中沼の湖畔を進んだ。
いつもの撮影ポイントから中沼を撮影する。
残雪の焼石連峰が中沼に綺麗に映った。
この辺りの風が弱かったのがなんとも幸いである。
ただ、空の青さが足りないなと...
普通なら、ここ中沼から上沼を経由して銀明水へと向かうのだが、その道を外れることになる。
中沼の道沿いに「石沼」へと向かう登山道があるのをご存じだろうか?
知っていてもなかなか足を踏み入れることは無いかなと...
「山と高原の地図」には点線で表現されている道である。
古く壊れて読めない看板がそこに置かれてあるのだが、今回はその道へと入ってみた。
石沼へ向かう登山道はGPSへ入れている地形図には書かれていなかった。
何か新鮮な気持ちでこの道を歩く。
しばらく進んだところに湿原が開けていた。
沢が流れてここに集まり、多くのミズバショウが咲いていた。
ミズバショウか、小さいからヒメカイウか? なんて話をしながら周辺を探索した。
その後、登山道が荒れている個所もあったが何とかかわしてそこを進む。
道は石沼の畔へ出るのかと思っていたが、その様なコース取りにはなっていなかった。
そしてシダが多く生える湿った樹林内を歩く。
登山道脇には巨木が立ち、アレは何の樹だ?と、分からず仕舞い...
岩にはコケがついていて緑に染まり...
どこか焼石とは違う山に来たような、そんな気分を味わった。
最後は急な階段を登ることになる。
そして無事、つぶ沼コースへと合流することが出来た。
このコースは今日の予定外ではあったが、これがなかなか楽しいコースだった。
▲9:00 石沼分岐点
つぶ沼コースから眼下に石沼を見下ろした。
鮮やかな新緑の中にエメラルドグリーンの石沼が映えている。
石沼は深さがありそうだな...
さて、ここからはつぶ沼コースである。
つぶ沼コースを歩くのは2回目で久しぶり、7年ぶりかな。
その時もS氏と歩いたのだが、やたら長くて途中の記憶があまりない。
途中から登山道は雪渓に覆われてくる。
雪渓に埋もれ傾いた木々がこの辺りの道を歩き難くしていた。
タラさんがコシアブラの木を発見、S氏にコシアブラの特徴を教える。
食べごろサイズもあったな...
▲9:45 中沼分岐点
そのうち登山道は大きな雪渓にブチあたる。
ここが中沼コースとつぶ沼コースの分岐点だ。
ここの分岐点には6月でも多くの雪が積もっている。
道を間違えないよう十分注意が必要だ。
その後は中沼コースに合流して30分程で銀明水へ到着した。
▲10:05 銀明水
ここで銀明水の冷たい水をいつもの銀の柄杓(KOIWAI-MILKの)で頂いた。
銀明水の少し下流にて、今夜用のビールを冷やしにかかる。
(ヤマレコでshasyuさんにビールを見つけられたな...)
今夜の一杯を楽しみに、これから焼石岳周辺をいっぱい歩くのだ。
銀明水避難小屋へと立ち寄り、泊まり用の荷物はデポしておいた。
これでザックがとても軽くなった。
あとは避難小屋が宿泊者で混まないことを願いつつ、焼石岳山頂を目指して再スタート。
本日は焼石岳で高校総体の山岳競技が行われていた。
この「A」という標識も、そのポイントか何かだろう。
若々しい高校生の団体とすれ違いながら進んでいく。
銀明水からは通称、焼石の「大雪渓」を登ることになる。
今日の大雪渓は雪が緩んでいたので軽アイゼンなどは必要なかった。
しかし、翌日の早朝は雪が凍って硬くなっていたな...
時と場合によっては装備と注意が必要となるだろう。
大雪渓を登っている最中に雨が降り出してきたので、再び上下ともレインウェアを着込んだ。
そんな中、高校総体の審査員か?
雪渓の上に独りポツンと立っている方がいたが、雨風で何となく寒そうだった...
雪渓が途切れると、登山道はゴロゴロした岩場へ変化していく。
この辺りは雪解け水で常に濡れているので滑らないように慎重に歩こう。
登山道の斜度が次第に緩んでくる。
お花畑、姥石平が近づいてきたことになる。
木道沿いにもハクサンイチゲが見られるようになってきた。
イイね!ハクサンイチゲ!
このハクサンイチゲだが、岩手では焼石連峰でしか見たことが無いな。
日本200名山の和賀岳周辺にも咲くんだっけ?
日本200名山と言えば、ここ焼石岳も200名山。
今度、グレートトラバースで彼がここを訪れるんだな...
▲11:30 姥石平
姥石平のお地蔵さんとハクサンイチゲ。
さて、花を楽しみながら一先ず焼石岳へ向かうことにする。
焼石岳山頂斜面の岩場に見られるのがイワウメだ。
同じく山頂斜面に見られるのがミヤマダイコンソウ。
花を楽しみながら焼石岳の山頂へやってきた。
▲12:00 焼石岳
そういえば、毎日のように焼石岳へ登っているというおばさんにつぶ沼コースですれ違っていた。
おばさんの話では、今日は天気が悪いものの山頂からは鳥海山が見えていたとのことだった。
そうか、残念ながら登頂が遅かったな...
周囲の山は何も見えない焼石岳山頂だった。
でも、忘れずに三角点タッチだけは済ませておこう。
そして山頂で記念撮影をしたら直ぐに下山する...
この後は姥石平まで戻り、そこから東焼石岳へ向かうことにした。
天気が悪くても花見だけは楽しもう!
(その2へ続く)
Posted by PALOMON at 23:05│Comments(6)
│焼石岳
この記事へのコメント
初めて焼石に行ったとき中沼から石沼へ行く道に入ってしましました。そこの分岐は通常の道は沼へ降りていく感じなんですよね。
でも登ってるんだからと言う気持ちで行くと、その道に入りました。少ししてから戻りましたがね。道が悪かったですしね。
上沼からですかね。沢沿い、沢の中を歩くので、水が結構有るので長靴で無いと無理かなあと思いたくなります。それと誰も来ないので不安。(^0^)
通常の中沼コースとツブ沼コースへ戻る、石沼が合流点だと思いますが、どちらが楽ですか?通常の中沼コースを長靴で登った方が楽ですかね。
でも登ってるんだからと言う気持ちで行くと、その道に入りました。少ししてから戻りましたがね。道が悪かったですしね。
上沼からですかね。沢沿い、沢の中を歩くので、水が結構有るので長靴で無いと無理かなあと思いたくなります。それと誰も来ないので不安。(^0^)
通常の中沼コースとツブ沼コースへ戻る、石沼が合流点だと思いますが、どちらが楽ですか?通常の中沼コースを長靴で登った方が楽ですかね。
Posted by isam at 2015年06月08日 23:45
▼isamさん
こんばんは!
今回の石沼経由コースですと30分は余計にかかりますね。
まあ、気が向いたら行ってみてください。
初めて歩いたので新鮮な気持ちで楽しめましたよ。
花はピークでしたので、花見するなら今週末ですよ。
今年は花が早いです...
こんばんは!
今回の石沼経由コースですと30分は余計にかかりますね。
まあ、気が向いたら行ってみてください。
初めて歩いたので新鮮な気持ちで楽しめましたよ。
花はピークでしたので、花見するなら今週末ですよ。
今年は花が早いです...
Posted by PALOMON at 2015年06月09日 19:20
残念ながらヒメカイウではなくミズバショウでしょうね~。
ハクサンイチゲのちょうど見頃に登れたようで羨ましいです。
ハクサンイチゲのちょうど見頃に登れたようで羨ましいです。
Posted by けむけむ at 2015年06月09日 22:10
ご無沙汰です。
シーズンイン突入ですね。
八兵衛は・・・
梅雨入りを理由におさぼりムードです(汗)
来月末にはお出かけしたいんですけどね・・・^^;
シーズンイン突入ですね。
八兵衛は・・・
梅雨入りを理由におさぼりムードです(汗)
来月末にはお出かけしたいんですけどね・・・^^;
Posted by うっかり八兵衛 at 2015年06月09日 22:14
▼けむけむさん
昨年は花のピークを逃してしまいまして...
今回は天気が悪かったもののその点では満足な山行きでした!
これから梅雨入りかぁ...
昨年は花のピークを逃してしまいまして...
今回は天気が悪かったもののその点では満足な山行きでした!
これから梅雨入りかぁ...
Posted by PALOMON at 2015年06月10日 08:16
▼八兵衛さん
こんにちは、ご無沙汰しております。
夏山シーズン、長野遠征に向けて(?)足を慣らしています(笑)
今年の遠征場所は決まってますか?
私は全然...これから検討します!
こんにちは、ご無沙汰しております。
夏山シーズン、長野遠征に向けて(?)足を慣らしています(笑)
今年の遠征場所は決まってますか?
私は全然...これから検討します!
Posted by PALOMON at 2015年06月10日 08:20