2013年04月22日
焼石岳-山スキー①
日程:2013年4月20日(土) 日帰り
天気:曇り(晴れ間有り)
▲焼石岳(やけいしだけ)
標高:1,548m
岩手県・奥州市
日本二百名山
<ルート>
岩手県 つぶ沼付近(397号通行止ゲート)
~ 銀明水避難小屋 ~ 姥石平 ~ 山頂
(積雪期限定・ピストン)
<関連記事>
2012年6月16日 焼石岳-登山(中沼コース)
2009年6月20日 焼石岳-登山(つぶ沼コース)
春の訪れ、岩手の里山にはカタクリが咲き始めているようだ。
雪解けも進み、見上げれば奥羽の山々も黒くなってきた。
山スキーも行くならGWまで、今のうちに雪を楽しんておかないと...
今回の候補はに岩手山も挙げていたが、南斜面が大分黒くなっているとのことから最終的に焼石岳へ決定。
焼石岳には冬限定の山スキールートがあるとのことで、前からそこをスキーで登ってみたかった。
焼石岳まではなかなかのロングコース、頑張って登ろう!
今回は2月の乳頭山や3月の源太ヶ岳で同行している山スキーパートナーと2人での山行きである。
4月下旬だが早朝ともなれば山沿いの車道には積雪も予想される。
念のため、未だスタットレスタイヤ状態のマイカーを出動させる。
それは正解だった。
奥州市から国道397を西へ進み「石渕ダム」を過ぎて行くと、橋上などには積雪があった。
焼石岳の登山口である「つぶ沼」を少し過ぎたところで国道397は冬季閉鎖となる。
真っ赤なゲートが秋田側へ通ずる道を閉ざしていた。
その辺りの路面はツルツル...
融けた雪が今朝の冷え込みで凍り、とても滑りやすい状態になっていた。
▲6:40 冬季閉鎖ゲート前
赤いゲートの手前左手に6~7台分の駐車スペースがある。
時刻は6時半過ぎ。 以外にも自分らが一番乗りだった。
ここへ駐車し準備をしている間に、更に2台の車が到着した。
焼石岳へ登る山スキーヤーだろう。
そういえば「つぶ沼」の登山口を通過した際に、つぼ足で出発する登山者を見かけたな。
登山者は「つぶ沼登山口」から、山スキーヤーは「このゲート」から出発ってところだろう。
さて、雪解けが進んでいる昨今だが今日のコンディションはどうか?
道路脇の積雪状況はかなり少なめだ。
ただ、今朝積もった雪に助けられか...
辛うじて(?)ここからスキー&シールで出発出来そうだ。
▲6:50 出発
赤いゲートの右側から杉林に入る。
雪面でスキーを履いたら、焼石岳へ向けていざ出発!
サラリと積もった今朝の雪、3cmくらいかな?
朝はパウダースノーだが、帰りには融けて厄介なストップ雪となるだろう。
今日は先日購入したGPS「eTrex20」を持っている。
いろいろと使い方も覚え(多少?)山頂までのウェーポイントも登録してきた。
GPSを確認しながら登っていくのも何だか楽しいな。
ただ、eTrex20のモニターは小さい...
やはり広域を見渡すのにも、紙の地形図は併用した方がいいな。
気になる天気だが、登り始めは青空も見えていた。
天気予報では「晴れマーク」も見られていたが、天気図的には若干低気圧が張り出した「冬型」といった感じだった。
この後の天気がどうなるか、最後まで晴れていて欲しい...
最初は林道っぽいところも歩く。
30分くらい経過した辺りからブナ林の斜面へと変わっていた。
ここで気付いた!
それはブナの木に設置された「数字の看板」だ。
看板へ気付いた時には既にナンバーは「5」。
そしてすぐ近くにナンバー「6」が設置されていた。
これが冬限定の山スキールートとされている証か。
何時頃設置された看板なのか? 何だか楽しくなってきた。
しかし、この看板。
その後は連番通りに見つけることが出来なかった。
「6」の次に見たのは「12」と「13」、そして一気に飛んで「48」だった...
多分、看板が示すルート通りに歩けていなかったのだろう。
まあ登っていて特に支障のある場所は無かったので、敢えて看板に頼らなくても良いだろう。
▲7:50 湿原と思われる平地
出発から約1時間。
樹林が開けて湿原らしい場所に出た。
そこは意外と広大な平地になっていた。
雪解け水が流れ、小川になっている。
その所々には「水芭蕉」が咲いており、その上に雪がサラリと積もっている。
積雪の無い時期はどんな景色が見られる場所なのか?
地形図を見ても特にそれらしい湿原マークは表れていない。
とにかく自然溢れる綺麗な景色が広がっている場所なのであろう。
で、湿地の横断は危険も伴いそうだが...
今日は問題なくここを横切ることができた。(後からGoogle Earthで確認)
さて、まだ登り始めて1時間だ。
ゲレンデ専用のスキー靴で登っているので足も少し痛い...
(兼用靴が欲しい...)
広大な湿原を過ぎると再びブナ林の斜面に入る。
枯れたブナの樹にはサルノコシカケか? それらしいキノコが生えていた。
ブナ林はまだまだ続く。
天気もここまでまずまずといったところ。
上空には若干だが青空が見え隠れしていた。
今朝の積雪も浅くて軽い。
その下は雪が締まっているので歩き易い。
いつの間にか、看板もナンバー「48」まで上がっていた。
先ほどの湿原の辺り、看板が示すルートがどうなっているのかが気になった。
難易度は低いがトラバースする場所もあり。
トラバース斜面の左下に地形図にも記されている沢が見えていた。
地形図上の沢名は「大荒沢」だ。
つぶ沼の登山道とはちょっと離れた西側を歩いている。
銀明水までの距離は登山道より短く、登り返しも無いので山スキーでは有効なルートだろう。
登るに連れてブナ林が立派に見えてきた。
この次期は「モノクロ」で寂しい景色なのだが...
初夏の新緑や秋の紅葉など、そんな季節に歩いてみたい場所だ。
関心ばかりもできない。熊でも出てきそうな感じになってきた...
熊はそろそろ冬眠から覚める時期か?
足跡も糞も特に見かけなかったが、もう動き出しているのかな?
そんなブナ林では「キツツキ」が樹を突く音が聞こえていたな。
▲9:00 小ピーク
ブナの樹林が開け、見晴らしの良い場所へ出た。
GPSの地図を確認すると、標高は1,000mを超えたところだった。
登山道の「つぶ沼ルート」と「中沼ルート」の分岐点にも近い場所まで来た。
北東方向には2座の山が見えていた。
方向的にどちらかの山が「経塚山」だろう。
今更だが... 左手前は天竺山(1,318m)・右奥が経塚山(1,372m)だ。
カシミールで切り出したKMZ形式の地形図を3D表示させて確認。
ここの小ピークからの眺めを、北東方角に合わせてみた。
フリーのパソコンソフトも便利になったものだ... GoogleEarthも便利だな...
この「天竺山」の「天竺」(てんじく)って何だ?
インドの旧名らしいが... (余談でした)
さて、樹林も抜けて段々と寒くなってきた。
アウター(今日はゴアカッパ)をこの場で着込んだ。
その休憩している間に駐車場で会った単独男性に追い抜かれる。
八戸の山ガイドさんだったとか...流石にイイペースで過ぎて行ったな。
休憩のついでに水分補給とチョコレートでの糖分補給。
そんな中、何やら雪もチラついてきたようだ。
ここで毛糸の帽子も被り、これから先の状況に備える。
この先は夏道の「つぶ沼コース」と「中沼コース」の合流地点の周辺だ。
登るに連れて雪も増えてきた。
山側には雪庇の崩落個所も見られた。
夏道の合流地点の景色に記憶はあるのだが、今日は雪に覆われ、それらしき場所も良く分からないまま進んでいった。
その後、再び小ピークに立った。
今度は西方向の景色を眺める。
「獅子ヶ鼻岳」から「横岳」へ南北に延びる壁のような尾根だ。
あそこへは登れるのか?
地図記号は崖マークか... 当然滑るなんて無理だろう。
上部には巨大な雪庇が存在し、あれが崩れたら凄そうだ...
気づくと看板のナンバーは「89」まで上がっていた。
そういえば、銀明水の水場付近で、以前この番号を見かけた記憶がある?
銀明水避難小屋が終点? ならばナンバーは「100」なのかな?
そして漸く、前方に「銀明水避難小屋」が見えてきた。
夏山では木々に隠れてこちらからは姿の見えない避難小屋なのだが、
今日は遠くからも小屋が発見できた。
銀明水の「水場」もこの辺りなのだろう。今日はその箇所も良く分からないな。
さて、銀明水避難小屋の手前に設置された看板を見上げる。
100番か?
と思って見れば表示は「銀明水」...
一先ず無事、ここまでやって来たわけだ。
ここまでお疲れさん!
この時、小屋の中に誰か居たのかどうかは分からない。
特に用事も無いし、小屋へ入ることは無かった。
▲9:50 銀明水避難小屋
出発してからここまで3時間かかった。
やはり「つぶ沼」からの樹林帯は長いな...
焼石岳山頂まではここから更に1時間半はかかるだろう。
自分のスキー靴はゲレンデ用のスキー靴。
これが歩き難いんだな...
4バックルのスキー靴で上部2箇所のバックルは緩めて歩いている。
ただ、あまり緩めると今度は足の裏が動いて擦れてくるのだ。
今日は全てのバックルを軽く締めて登っていた。
こんな事で、前進する際に脛(スネ)が靴に押し付けられ痛くなっていた。
元気を出すために小屋前でいつものおやつ「どら焼き」を食べた。
その時、天気は曇り中心。
この時は雪がちらついていたな。
たまに青空が見える。
この瞬間だけはテンションも上がりカメラに手が伸びるのだ。
そして青空はすぐに消える。
どら焼きで休憩しながらGPSを確認する。
すると避難小屋の隣に立っているにも関わらず、100mも離れた場所を位置しているではないか。
しかし冷静に考えてGPSの精度は疑わなかった。
地図上の小屋の位置が誤っているんだなと思った。
昔の小屋の位置がそのまま地図に表記されているんだろうと...
さて、焼石岳山頂まで先はまだ長い。
ここからは風当たりが強い場所を歩く。
毛糸の帽子の下に更にバラクラバも被り、真冬と変わらぬ装備になる。
気合を入れて銀明水避難小屋を再出発!
(その2へ続く)
この記事へのコメント
どもっ!
先週末は寒かったし、雪も降ったから行くのをやめるんじゃないかとも思ってたよ。
天気も悪くは無かったようで。
GPSは便利だけど、頼りすぎないようにしたいね。
自分もいつも山と高原地図は持って行くけど、PALOMONのように紙で地形図を準備まではしてないな。
単独のときくらいは、地形図もあった方がいいのかな。
というか、しっかり地図を読めないといけないわけだが...
その辺り、まだ勉強不足。
先週末は寒かったし、雪も降ったから行くのをやめるんじゃないかとも思ってたよ。
天気も悪くは無かったようで。
GPSは便利だけど、頼りすぎないようにしたいね。
自分もいつも山と高原地図は持って行くけど、PALOMONのように紙で地形図を準備まではしてないな。
単独のときくらいは、地形図もあった方がいいのかな。
というか、しっかり地図を読めないといけないわけだが...
その辺り、まだ勉強不足。
Posted by やす at 2013年04月24日 23:49
▼やすさん
先日はどうもでした。
GPSはなかなか頼もしいよ~
これからは持ち歩き必須だなぁ。
予備電池も持っていこうっと。
何かいい情報あったら教えてくださいね~
先日はどうもでした。
GPSはなかなか頼もしいよ~
これからは持ち歩き必須だなぁ。
予備電池も持っていこうっと。
何かいい情報あったら教えてくださいね~
Posted by PALOMON at 2013年04月25日 21:21
Gamin eTrexは電池がまだ有りそうと思っても、いつの間にか電源が落ちてることもあります。自分のは30の英語版ですが。
24時間は大丈夫そうですけど、毎回新しい電池も勿体ないので、時々チェックして電源が落ちていたら直ぐ交換した方が良さそうですね。
この前は須川の頂上で、電池交換しました。寒いときは包装が余り厳重なのも、どうかと思うときがありますね。(^_^)
24時間は大丈夫そうですけど、毎回新しい電池も勿体ないので、時々チェックして電源が落ちていたら直ぐ交換した方が良さそうですね。
この前は須川の頂上で、電池交換しました。寒いときは包装が余り厳重なのも、どうかと思うときがありますね。(^_^)
Posted by isamrx72 at 2013年04月27日 18:51
▼isamrx72さん
こんにちは~
はい、単3電池はかならず2個予備として持っていきますね。
しかし、GPSは頼りになります。
家に帰ってからログを見るのも楽しいですよね!
こんにちは~
はい、単3電池はかならず2個予備として持っていきますね。
しかし、GPSは頼りになります。
家に帰ってからログを見るのも楽しいですよね!
Posted by PALOMON at 2013年04月29日 20:36