2017年05月07日
鳥海山-山スキー(2017祓川口)

日程:2017年05月05日(金) 日帰り
(祓川駐車場へ前泊)
天候:晴

▲鳥海山(ちょうかいさん)
秋田県・山形県
標高: 2,236m
日本百名山
<ルート>
◎祓川駐車場 → 七高山 → ▲新山 (ピストン)
(地理院地図はこちら)
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2014年05月11日 鳥海山(猿倉口より) 山スキー
毎年恒例の鳥海山山スキー。
GWの真っ只中、駐車場の混雑を避けて前泊することにした。
夜間移動は空いていて快適だな。
フォレスタ鳥海から祓川までの車道には全く他の車が入って来ない。
そこで車を降り、猿倉付近の雪の壁を撮影する。
なかなか見事である。


祓川第一駐車場(最上部)へ到着する。
駐車率は3割くらいと余裕だった。
いつも通り、トイレから2つ隣りのスペースに車を停める。
トイレも近いし...
車の外気温計は7℃。
標高1,200mではあるが比較的暖かい。風も大したことなかった。
月が出ていて明るく、星も綺麗に見える空だった。
私のコンデジは一眼レフのようなマニュアルのシャッター解放機能は無い。
夜景モードで薄っすらと見える鳥海山を撮影した。
(PCで明るさを編集)

車中で夕飯。
食べ終えると単独のため特にする事もない。
駐車場は4Gが繋がるのでFbに雪壁写真をアップし...
その後は早めの就寝とした。
<5月5日>--------------------------------
夜間は寒くもなく(車中泊)比較的よく眠れた方だ。
朝方になると駐車場へ車が到着する音が聞こえていた。
4時頃には大分明るくなってきたので起床とする。
車の中で朝食を食べながら日の出を待つ。
日の出は4時半過ぎだった。

鳥海山が赤く染まる。
その時間は一瞬だったな。

ここが私の駐車したいつもの場所。
まだまだ駐車場には余裕があった。

出発予定は6時に決めていた。
ゆったりと時間をかけて山行準備を整えた。
その間、早い登山者は徐々に出発していった。
▲06:00 祓川駐車場出発
予定通り6時に出発する。
いつもの雪のゲートを潜り抜けてフィールドへ出た。

今日も良い天気だ。(GW後半は晴れ続き)
風は吹いているが登山するには心地良いと思える風速である。
祓川ヒュッテから山頂へ向けてスタートする。

(竜ヶ原湿原)雪原の向こうには稲倉岳が見えていた。
早々、そちら側へ向かっていく登山者もいらした。

竜ヶ原湿原から最初の斜面へ取りつく。
雪は既に緩んでいた。
シールではちょっとスリップする感じ。
まあ雪面が凍っている状態よりは登りやすいだろう。

最初の斜面を登り切り、後方を振り返った。
良い景色が広がっている。
遠方に山脈が見えるが、いったい何処だろうか?
岩手山まで見える日もあるのだが、今日はやっぱり見えないな...

いつものダケカンバと鳥海山の景色。

右手には日本海がよく見える。
風車が立ち並んでいるが、あそこは仁賀保辺りだろうか?

上部に七ツ釜避難小屋が見えてきた。
避難小屋の右斜面はけっこうな斜度のため、いつも通り小屋の左斜面へ移動する。

左斜面へ移動する際にちょっとした藪地帯を越えて行く。
今年の藪は積雪のお陰で苦労することなく通過できた。


七ツ釜避難小屋を遠目に確認しながら通過する。
今日は夏道に従って右側の斜面を登る方が多いようだ。
反面、私は左斜面を登ることにした。

登るに連れて高度感が増す。
何処までも滑っていけそうな広大な斜面。
山全体がゲレンデだな。
今日は割れ目も見当たらない。

南方の景色も素晴らしい。
山が幾つにも重なって見える。
最も奥に見える高い山は何処だろうか?蔵王方面かな?

そして舎利坂の手前までやってきた。
出発から2時間が経過していた。

舎利坂も雪は緩んでおり、雪面は大分荒れていた。
そして風がやや強まってきた感じだ。
板を担いだ方が楽という方も多いようだが今日はシールのまま登る。


斜度があるため斜めに登っていくがシールがスリップする。
やはり舎利坂...ここは体力を使う...
七高山山頂に向かって左方向へ寄りながらシール登高を続けた。

▲08:50 七高山山頂
一先ず最初のピーク、七高山へ登頂。
お疲れさんでした。
まだ9時前ということもあり山頂はとても空いていた。

七高山山頂は風で雪が飛ばされて積もっていないことが多い。
しかし今年は積雪多し。
その為、三角点はまだ雪の下だった...
三角点タッチは出来ず、山頂からの絶景を堪能する。



山頂から南方に先日(4/29)登った月山がよく見えていた。
先日は月山から鳥海山を眺めることが出来なかった。
それだけに今日のこの大展望はとても嬉しい。

さて、新山へ向かうか...
あの斜面にシュプールを描いて来よう!

七高山から新山へ向けてシートラ(板を担いで)で出発する。
夏道通りに外輪から崖を下ることにした。
(積雪のため他にも下りれそうな場所があった。)

斜面には固めの雪が付いていたのでアイゼンを装着した方が良かった。


トラバースも慎重に...


新山は山頂まで積雪が続いていた。
夏に登るより圧倒的に楽に登頂できてしまう。
(夏の様子はこちら)

▲09:00 新山登頂
何名かのスキーヤーと一緒に新山へと登頂した。
その後も何名かが新山へやって来たが、みんな七高山へ板を置いて来ているようだった。

七高山からは眺めることのできない日本海側の景色をここで味わう。
飛島までも眺めることができた。
(写真の右側に薄っすらと写っている)

酒田方面の海岸線は直線的。

稲倉岳方面。
中島台から続くあのロングルートも何れは滑ってみたい...

絶景を十分に楽しみ、次なる滑走に備えて準備を開始する。
新山滑走は昨年もやっている。
七高山から新山を眺めている方が多いため脚光を浴びる。
斜度は途中から増す。
しかし、そこからボトムまではあっという間だ。

気持ちよく新山斜面を滑走した。
その後は七高山の山頂付近まで戻り、描いてきたシュプールを振り返った。

なかなかいい感じだな。
これで満足!

七高山よりやや離れた乾いた場所を選んでランチにすることに。


ランチ中、今まで晴天だった山頂にガスがかかり始めた。
ガスは一気に広がった...
辺りの視界はすっかり無くなってしまった。
今日は時間的に余裕があったため、唐獅子小屋へ滑ってみようと思っていた。
しかし、ガスの広がり具合から天気は下り坂だと思ってしまった。
そのように判断したため、今日は早めに下山する方向に切り替えた。

七高山から舎利坂の滑走を開始する。
視界は良くなかったが雪面はしっかりと見えていた。
雪は緩く雪面はかなり荒れている。
しかしスピードに乗ってしまえばそこそこうまく滑ることができた。
舎利坂を下るにつれて視界が回復してきた。
そして再び青空が見え始める。

もうちょっと山頂で待っていれば良かったな、と若干後悔する...
みるみるうちに景色は快晴の鳥海山へと復元されていった。
が、何か変わった雲が上空に残ったなと...
この雲、イイね!
写真に残すにはこういう景色もちょうど良い。

さて、一度下ったからにはそのまま滑走を続ける。
舎利坂以後の滑走ルートだが、登ってきたルートとは別なルートへ変えてみる。
夏道でいう祓川ルートの「氷の薬師」の付近を滑ることにした。


いつものGWより山が空いている様な気がした。
蟻の行列の様に人が登ってくる姿が見えるのだが今日は点々としている。
そしてあっという間に七ツ釜避難小屋まで滑り降りてきた。

七ツ釜避難小屋からは左の斜面を滑ることにする。


雪は汚れていたが板はまずまず滑ってくれた。
先日の月山の時よりは板が滑ったと思われる。
(新雪がなかったため)
そして無事に祓川駐車場へ戻ってきた。
振り返れば例の雲も消え、また快晴になっているし...
まだ昼前、下山タイミングが早すぎたか。

駐車場に戻りザックの中に入れていたノンアルビールをここで開けた。
独り乾杯、お疲れさんでした。


そういえば今日は路駐も見当たらなかった。
第2駐車場も大分空いている。
GW、祓川のピークは5月3~4日だったようだ。
駐車場にて板とスキー靴をアスファルト上でしっかり乾かしてから帰宅する。
まだまだ5月中は滑れそうな鳥海山。
また来たい...
今回のルートはこちら。


では、また山で!
(完)
フォレスタ鳥海から祓川までの車道には全く他の車が入って来ない。
そこで車を降り、猿倉付近の雪の壁を撮影する。
なかなか見事である。


祓川第一駐車場(最上部)へ到着する。
駐車率は3割くらいと余裕だった。
いつも通り、トイレから2つ隣りのスペースに車を停める。
トイレも近いし...
車の外気温計は7℃。
標高1,200mではあるが比較的暖かい。風も大したことなかった。
月が出ていて明るく、星も綺麗に見える空だった。
私のコンデジは一眼レフのようなマニュアルのシャッター解放機能は無い。
夜景モードで薄っすらと見える鳥海山を撮影した。
(PCで明るさを編集)

車中で夕飯。
食べ終えると単独のため特にする事もない。
駐車場は4Gが繋がるのでFbに雪壁写真をアップし...
その後は早めの就寝とした。
<5月5日>--------------------------------
夜間は寒くもなく(車中泊)比較的よく眠れた方だ。
朝方になると駐車場へ車が到着する音が聞こえていた。
4時頃には大分明るくなってきたので起床とする。
車の中で朝食を食べながら日の出を待つ。
日の出は4時半過ぎだった。

鳥海山が赤く染まる。
その時間は一瞬だったな。

ここが私の駐車したいつもの場所。
まだまだ駐車場には余裕があった。

出発予定は6時に決めていた。
ゆったりと時間をかけて山行準備を整えた。
その間、早い登山者は徐々に出発していった。
▲06:00 祓川駐車場出発
予定通り6時に出発する。
いつもの雪のゲートを潜り抜けてフィールドへ出た。

今日も良い天気だ。(GW後半は晴れ続き)
風は吹いているが登山するには心地良いと思える風速である。
祓川ヒュッテから山頂へ向けてスタートする。

(竜ヶ原湿原)雪原の向こうには稲倉岳が見えていた。
早々、そちら側へ向かっていく登山者もいらした。

竜ヶ原湿原から最初の斜面へ取りつく。
雪は既に緩んでいた。
シールではちょっとスリップする感じ。
まあ雪面が凍っている状態よりは登りやすいだろう。

最初の斜面を登り切り、後方を振り返った。
良い景色が広がっている。
遠方に山脈が見えるが、いったい何処だろうか?
岩手山まで見える日もあるのだが、今日はやっぱり見えないな...

いつものダケカンバと鳥海山の景色。

右手には日本海がよく見える。
風車が立ち並んでいるが、あそこは仁賀保辺りだろうか?

上部に七ツ釜避難小屋が見えてきた。
避難小屋の右斜面はけっこうな斜度のため、いつも通り小屋の左斜面へ移動する。

左斜面へ移動する際にちょっとした藪地帯を越えて行く。
今年の藪は積雪のお陰で苦労することなく通過できた。


七ツ釜避難小屋を遠目に確認しながら通過する。
今日は夏道に従って右側の斜面を登る方が多いようだ。
反面、私は左斜面を登ることにした。

登るに連れて高度感が増す。
何処までも滑っていけそうな広大な斜面。
山全体がゲレンデだな。
今日は割れ目も見当たらない。

南方の景色も素晴らしい。
山が幾つにも重なって見える。
最も奥に見える高い山は何処だろうか?蔵王方面かな?

そして舎利坂の手前までやってきた。
出発から2時間が経過していた。

舎利坂も雪は緩んでおり、雪面は大分荒れていた。
そして風がやや強まってきた感じだ。
板を担いだ方が楽という方も多いようだが今日はシールのまま登る。


斜度があるため斜めに登っていくがシールがスリップする。
やはり舎利坂...ここは体力を使う...
七高山山頂に向かって左方向へ寄りながらシール登高を続けた。

▲08:50 七高山山頂
一先ず最初のピーク、七高山へ登頂。
お疲れさんでした。
まだ9時前ということもあり山頂はとても空いていた。

七高山山頂は風で雪が飛ばされて積もっていないことが多い。
しかし今年は積雪多し。
その為、三角点はまだ雪の下だった...
三角点タッチは出来ず、山頂からの絶景を堪能する。



山頂から南方に先日(4/29)登った月山がよく見えていた。
先日は月山から鳥海山を眺めることが出来なかった。
それだけに今日のこの大展望はとても嬉しい。

さて、新山へ向かうか...
あの斜面にシュプールを描いて来よう!

七高山から新山へ向けてシートラ(板を担いで)で出発する。
夏道通りに外輪から崖を下ることにした。
(積雪のため他にも下りれそうな場所があった。)

斜面には固めの雪が付いていたのでアイゼンを装着した方が良かった。


トラバースも慎重に...


新山は山頂まで積雪が続いていた。
夏に登るより圧倒的に楽に登頂できてしまう。
(夏の様子はこちら)

▲09:00 新山登頂
何名かのスキーヤーと一緒に新山へと登頂した。
その後も何名かが新山へやって来たが、みんな七高山へ板を置いて来ているようだった。

七高山からは眺めることのできない日本海側の景色をここで味わう。
飛島までも眺めることができた。
(写真の右側に薄っすらと写っている)

酒田方面の海岸線は直線的。

稲倉岳方面。
中島台から続くあのロングルートも何れは滑ってみたい...

絶景を十分に楽しみ、次なる滑走に備えて準備を開始する。
新山滑走は昨年もやっている。
七高山から新山を眺めている方が多いため脚光を浴びる。
斜度は途中から増す。
しかし、そこからボトムまではあっという間だ。

気持ちよく新山斜面を滑走した。
その後は七高山の山頂付近まで戻り、描いてきたシュプールを振り返った。

なかなかいい感じだな。
これで満足!

七高山よりやや離れた乾いた場所を選んでランチにすることに。


ランチ中、今まで晴天だった山頂にガスがかかり始めた。
ガスは一気に広がった...
辺りの視界はすっかり無くなってしまった。
今日は時間的に余裕があったため、唐獅子小屋へ滑ってみようと思っていた。
しかし、ガスの広がり具合から天気は下り坂だと思ってしまった。
そのように判断したため、今日は早めに下山する方向に切り替えた。

七高山から舎利坂の滑走を開始する。
視界は良くなかったが雪面はしっかりと見えていた。
雪は緩く雪面はかなり荒れている。
しかしスピードに乗ってしまえばそこそこうまく滑ることができた。
舎利坂を下るにつれて視界が回復してきた。
そして再び青空が見え始める。

もうちょっと山頂で待っていれば良かったな、と若干後悔する...
みるみるうちに景色は快晴の鳥海山へと復元されていった。
が、何か変わった雲が上空に残ったなと...
この雲、イイね!
写真に残すにはこういう景色もちょうど良い。

さて、一度下ったからにはそのまま滑走を続ける。
舎利坂以後の滑走ルートだが、登ってきたルートとは別なルートへ変えてみる。
夏道でいう祓川ルートの「氷の薬師」の付近を滑ることにした。


いつものGWより山が空いている様な気がした。
蟻の行列の様に人が登ってくる姿が見えるのだが今日は点々としている。
そしてあっという間に七ツ釜避難小屋まで滑り降りてきた。

七ツ釜避難小屋からは左の斜面を滑ることにする。


雪は汚れていたが板はまずまず滑ってくれた。
先日の月山の時よりは板が滑ったと思われる。
(新雪がなかったため)
そして無事に祓川駐車場へ戻ってきた。
振り返れば例の雲も消え、また快晴になっているし...
まだ昼前、下山タイミングが早すぎたか。

駐車場に戻りザックの中に入れていたノンアルビールをここで開けた。
独り乾杯、お疲れさんでした。


そういえば今日は路駐も見当たらなかった。
第2駐車場も大分空いている。
GW、祓川のピークは5月3~4日だったようだ。
駐車場にて板とスキー靴をアスファルト上でしっかり乾かしてから帰宅する。
まだまだ5月中は滑れそうな鳥海山。
また来たい...
今回のルートはこちら。


では、また山で!
(完)