2015年07月13日
以東岳-大鳥小屋泊④

日程:2015年7月4日~5日(1泊)
天候:曇

▲以東岳(いとうだけ)
標高:1,771.9m
山形県・新潟県
日本二百名山
(地理院地図はこちら)
▲大鳥池 (おおとりいけ)
標高:966m
<ルート>
1日目: ◎泡滝ダム駐車場 ~ 冷水沢橋 ~ 七ツ滝沢橋 ~ ▲大鳥小屋(タキタロウ山荘)
2日目: 大鳥小屋(直登コース) ~ 以東小屋 ~ ▲以東岳 ~ オツボ峰 ~ ▲大鳥小屋 ~ ◎泡滝ダム駐車場
<その1> <その2> <その3からの続き>
◎10:50 泡滝ダム ~ 12:05 冷水沢橋 ~ 12:35 七ツ滝沢橋 ~ ▲14:00 大鳥小屋 【宿泊宴会】
▲5:50 大鳥小屋 ~ 8:25 以東小屋 ~ ▲8:40 以東岳山頂





以東岳山頂から眺める朝日連峰の景色は雄大であった。
以東岳からはオツボ峰を目指して縦走路を楽しもう!
雄大なる朝日連峰。
重なり合う山々の延長に朝日連峰最高峰の大朝日岳を眺める。

そして山頂直下に建つ以東小屋へ別れを告げる。

次は以東岳を越えてオツボ峰への縦走路へ入る。
やはり稜線歩きは気持ちが良い!

ここの縦走路だが、起伏はそれ程でもない。
以東岳からはやや下り気味なので疲れずに楽しく歩ける。
また、稜線の一部には岩場もあり変化に富んだ道のりを楽しめた。

この縦走路にもヒメサユリが多く咲いていた。
ちょうど満開の時期に訪れることが出来たか?

おや?
これは白いヒメサユリかな?

白花は珍しいのか?
今回の山行ではこれ1輪しか見ることはなかった。
その他、尾根上の花としてはシャクナゲが見頃だった。

小さい花としてはチングルマがまだ残っている。
その他、岩場中心にミヤマダイコンソウが見られた。
岩場の割れ目にミヤマダイコンソウが生える。

これは屈まないイワカガミ?
上を向いているイワカガミなんて...初めて見たな...
漢字では「岩屈み」ではなく「岩鏡」ですが...

花ではないが...
変わった色の虫がそこにいた。
その色はメタリックなマリンブルーといったところ。

登山道脇のマルバシモツケを眺めながら縦走を続ける。

大きな雪渓が残っている。
その奥に再び朝日連峰の雄大な景色を眺める。
その景色もだんだんと遠ざかって行く。
今回と反対周りで、この朝日連峰を眺めながら以東岳山頂を目指すのも良いプランだろう。

縦走中、他の登山者とすれ違いは無かった。
梅雨時の不安定な天気の為か?
あまり登山者は入っていない様だ。
大朝日岳の方と比べると登山者は大分少ないのだろうか?
▲9:45 オツボ峰
オツボ(御坪峰)のピークへ到着した。
まあ、特に何があるわけでもない場所である。

ここへ来て若干雲が湧いてきたか?
でも心配無用。 雨が降る気配は感じられなかった。
オツボ峰を境に登山道はやや下り気味となる。

ここに咲くヒナウスユキソウの群生は見応えがあった。
地元岩手では早池峰山に咲くハヤチネウスユキソウ、大きめのウスユキソウを見慣れている。
このヒナウスユキソウも小さくてなかなか可愛いものだ。

オツボ峰から少し下った辺りにはお花畑があり。
多くの花が咲いていた。
写真には無いが、ヨツバシオガマの群生やニッコウキスゲの群生も見応えがあった。
<ミヤマリンドウの群生>

<ハクサンイチゲ>

<ハクサンフウロ>

<ミヤママツムシソウの咲く前>

流石にマツムシソウが咲く時期にはまだ早いだろう。
マツムシソウは岩手では見れない花なので、咲いていなくて残念だった...
花に癒されながら鞍部へと到着する。
▲10:20 水場分岐
水場を指す看板がそこに立っていた。
水場は2か所にあるのか?
矢印は左右を指していた。

ちょっと水場を探してみるも、水場は藪の向こうなのか?
近くには無さそうだった...
水場の水で休憩しコーヒーを淹れる! という案も却下され...
ここは水場へ立ち寄ることなく先へ進む。
三角峰をトラバースする辺りだったか?
水場分岐からしばらく先へ進むと、登山道は手の入った石畳となった。

この辺りで今日のメインの花、ヒメサユリも見納めか?
そうともなれば、殆ど写真を撮っていなかったS氏も真剣に撮影に入る。
S氏、草に埋もれ...
フェイスブックに載せる写真を撮っているところ。

その石畳の中に蘭のような綺麗な花を見つけた。
あまり見かけない小さな花だった。
トキソウかな?

石畳から少し下った場所にミツバオウレンっぽい花が咲いていた。

大分離れた以東岳山頂。
そして、その稜線上に建つ以東小屋を振り返る。
この景色もそろそろ見納めとなる。

眼下には大鳥池が。
そして湖畔には宿泊していた大鳥小屋も見えてきた。
あとはあの小屋まで下るだけだ。

開けた景色も終了し、樹林帯へと突入した。

樹林に入り、何処となく気温の上昇も感じられる。
まあ、今日は晴天とはいかなかったが、逆に暑すぎない天気で助かったな。

あれ?
登山道が無くなった?
この倒木のせいですっかり登山道が消されていたのだ。

先頭のタラさんが倒木のコースを巻いて藪を漕ぐ。
その先の登山道を探してくれるから頼もしい。
少々苦労したが、無事に(比較的すんなりと)登山道へ戻ることが出来た訳だが...
これが雨天時だったら?
また、単独行となれば...こういうイレギュラーな事項は相当厄介になる。
そんな訳で、「最後の難関」を突破!
無事に大鳥池の分岐点まで下山してきた。

▲11:35 大鳥小屋
予定通り、午前中には大鳥小屋へと戻ってきた。
一先ず小屋にデポしていた泊まり道具(マットやシュラフなど)を回収する。
一行は小屋の水場へ集まり、そこにある木製ベンチを利用してランチを楽しんだ。

私は失われた塩分補給にチャルメラを!
ここでの塩分補給はそこそこ重要なのね。

タラさんよりポーションタイプ(液体)のコーヒーを頂いた。
このコーヒーは便利だと思った。
普段の山行きではホットコーヒーがメインだが、今日は水場の冷たい水でアイスコーヒーが飲める。
山でアイスコーヒー、イイね!
▲12:30 大鳥小屋 下山開始
大鳥小屋へ戻ったことで、すっかり登山も終わった様な気分になっていたが...
ここからまだ2時間半は歩かないと車へ帰れない。
最後の下り、気を抜かずにしっかり歩こう!
まあ、道は下るのみだ。
まずは七曲のジグザグロードをショートカットしながら下る。

2つの吊橋も楽しみながら通過する。

その後の道はほぼ平地といった感じ。

難所を越えて、冷気漂う雪の壁を通過していく。

登山道脇の滝からはマイナスイオンを浴び元気を取り戻す?

標高差が無いので楽なのだが、やっぱり距離は長いのね。
みんな速足気味で下っていたが2時間以上はかかった。
▲14:40 泡滝ダム駐車場
そしてゴールの泡滝ダムが見えてくると一安心。
無事下山である。
お疲れさんでした!

日本二百名山である以東岳。
NHKの「グレートトラバース2」では、この後に彼が此処へ登る訳だな。
これにて今後の放送が楽しみにもなった。
同じ東北の山でも、自宅からの車移動が4時間以上かかる。
そんな訳で登りたくてもなかなか登れない山でもあった。
今回連れて行ってくれたタラさんら、山行きメンバーへ感謝する。
ありがとう!
今回のルートは22km程。
車での移動も考えると、大鳥小屋(タキタロウ山荘)への1泊がベストであった。

では、また山で!
(完)
重なり合う山々の延長に朝日連峰最高峰の大朝日岳を眺める。

そして山頂直下に建つ以東小屋へ別れを告げる。

次は以東岳を越えてオツボ峰への縦走路へ入る。
やはり稜線歩きは気持ちが良い!

ここの縦走路だが、起伏はそれ程でもない。
以東岳からはやや下り気味なので疲れずに楽しく歩ける。
また、稜線の一部には岩場もあり変化に富んだ道のりを楽しめた。

この縦走路にもヒメサユリが多く咲いていた。
ちょうど満開の時期に訪れることが出来たか?

おや?
これは白いヒメサユリかな?

白花は珍しいのか?
今回の山行ではこれ1輪しか見ることはなかった。
その他、尾根上の花としてはシャクナゲが見頃だった。

小さい花としてはチングルマがまだ残っている。
その他、岩場中心にミヤマダイコンソウが見られた。
岩場の割れ目にミヤマダイコンソウが生える。

これは屈まないイワカガミ?
上を向いているイワカガミなんて...初めて見たな...
漢字では「岩屈み」ではなく「岩鏡」ですが...

花ではないが...
変わった色の虫がそこにいた。
その色はメタリックなマリンブルーといったところ。

登山道脇のマルバシモツケを眺めながら縦走を続ける。

大きな雪渓が残っている。
その奥に再び朝日連峰の雄大な景色を眺める。
その景色もだんだんと遠ざかって行く。
今回と反対周りで、この朝日連峰を眺めながら以東岳山頂を目指すのも良いプランだろう。

縦走中、他の登山者とすれ違いは無かった。
梅雨時の不安定な天気の為か?
あまり登山者は入っていない様だ。
大朝日岳の方と比べると登山者は大分少ないのだろうか?
▲9:45 オツボ峰
オツボ(御坪峰)のピークへ到着した。
まあ、特に何があるわけでもない場所である。

ここへ来て若干雲が湧いてきたか?
でも心配無用。 雨が降る気配は感じられなかった。
オツボ峰を境に登山道はやや下り気味となる。

ここに咲くヒナウスユキソウの群生は見応えがあった。
地元岩手では早池峰山に咲くハヤチネウスユキソウ、大きめのウスユキソウを見慣れている。
このヒナウスユキソウも小さくてなかなか可愛いものだ。

オツボ峰から少し下った辺りにはお花畑があり。
多くの花が咲いていた。
写真には無いが、ヨツバシオガマの群生やニッコウキスゲの群生も見応えがあった。
<ミヤマリンドウの群生>

<ハクサンイチゲ>

<ハクサンフウロ>

<ミヤママツムシソウの咲く前>

流石にマツムシソウが咲く時期にはまだ早いだろう。
マツムシソウは岩手では見れない花なので、咲いていなくて残念だった...
花に癒されながら鞍部へと到着する。
▲10:20 水場分岐
水場を指す看板がそこに立っていた。
水場は2か所にあるのか?
矢印は左右を指していた。

ちょっと水場を探してみるも、水場は藪の向こうなのか?
近くには無さそうだった...
水場の水で休憩しコーヒーを淹れる! という案も却下され...
ここは水場へ立ち寄ることなく先へ進む。
三角峰をトラバースする辺りだったか?
水場分岐からしばらく先へ進むと、登山道は手の入った石畳となった。

この辺りで今日のメインの花、ヒメサユリも見納めか?
そうともなれば、殆ど写真を撮っていなかったS氏も真剣に撮影に入る。
S氏、草に埋もれ...
フェイスブックに載せる写真を撮っているところ。

その石畳の中に蘭のような綺麗な花を見つけた。
あまり見かけない小さな花だった。
トキソウかな?

石畳から少し下った場所にミツバオウレンっぽい花が咲いていた。

大分離れた以東岳山頂。
そして、その稜線上に建つ以東小屋を振り返る。
この景色もそろそろ見納めとなる。

眼下には大鳥池が。
そして湖畔には宿泊していた大鳥小屋も見えてきた。
あとはあの小屋まで下るだけだ。

開けた景色も終了し、樹林帯へと突入した。

樹林に入り、何処となく気温の上昇も感じられる。
まあ、今日は晴天とはいかなかったが、逆に暑すぎない天気で助かったな。

あれ?
登山道が無くなった?
この倒木のせいですっかり登山道が消されていたのだ。

先頭のタラさんが倒木のコースを巻いて藪を漕ぐ。
その先の登山道を探してくれるから頼もしい。
少々苦労したが、無事に(比較的すんなりと)登山道へ戻ることが出来た訳だが...
これが雨天時だったら?
また、単独行となれば...こういうイレギュラーな事項は相当厄介になる。
そんな訳で、「最後の難関」を突破!
無事に大鳥池の分岐点まで下山してきた。

▲11:35 大鳥小屋
予定通り、午前中には大鳥小屋へと戻ってきた。
一先ず小屋にデポしていた泊まり道具(マットやシュラフなど)を回収する。
一行は小屋の水場へ集まり、そこにある木製ベンチを利用してランチを楽しんだ。

私は失われた塩分補給にチャルメラを!
ここでの塩分補給はそこそこ重要なのね。

タラさんよりポーションタイプ(液体)のコーヒーを頂いた。
このコーヒーは便利だと思った。
普段の山行きではホットコーヒーがメインだが、今日は水場の冷たい水でアイスコーヒーが飲める。
山でアイスコーヒー、イイね!
▲12:30 大鳥小屋 下山開始
大鳥小屋へ戻ったことで、すっかり登山も終わった様な気分になっていたが...
ここからまだ2時間半は歩かないと車へ帰れない。
最後の下り、気を抜かずにしっかり歩こう!
まあ、道は下るのみだ。
まずは七曲のジグザグロードをショートカットしながら下る。

2つの吊橋も楽しみながら通過する。

その後の道はほぼ平地といった感じ。

難所を越えて、冷気漂う雪の壁を通過していく。

登山道脇の滝からはマイナスイオンを浴び元気を取り戻す?

標高差が無いので楽なのだが、やっぱり距離は長いのね。
みんな速足気味で下っていたが2時間以上はかかった。
▲14:40 泡滝ダム駐車場
そしてゴールの泡滝ダムが見えてくると一安心。
無事下山である。
お疲れさんでした!

日本二百名山である以東岳。
NHKの「グレートトラバース2」では、この後に彼が此処へ登る訳だな。
これにて今後の放送が楽しみにもなった。
同じ東北の山でも、自宅からの車移動が4時間以上かかる。
そんな訳で登りたくてもなかなか登れない山でもあった。
今回連れて行ってくれたタラさんら、山行きメンバーへ感謝する。
ありがとう!
今回のルートは22km程。
車での移動も考えると、大鳥小屋(タキタロウ山荘)への1泊がベストであった。

では、また山で!
(完)
Posted by PALOMON at 19:40│Comments(0)
│以東岳