2015年04月24日
岩手山-山スキー(2015ハート沢滑走)③
日程:2015年4月19日(日) 日帰り
天候:晴
▲岩手山(いわてさん)
標高:2,038m
岩手県(滝沢村・八幡平市・雫石町)
日本百名山
▼柳沢コース
(馬返し登山口:650m 標高差:1,388m)
▼ハート沢
(1,730m~750m スキー滑走)
<ルート>
馬返し登山口 ~ 一合目 ~ 七合目 ~ 不動平~▲山頂
~ 八合目避難小屋 ~ 七合目 ~ ハート沢滑走 ~ 馬返し登山口
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<その1> <その2からの続き>
6:00 登山口 ~ 6:50 一合目 ~ 7:30 三合目 ~ 8:10 五合目 ~ 9:05 七合目 ~ ▲10:20 岩手山山頂
10:50 下山開始 ~ 11:35 八合目小屋 ~ 11:55 七合目(ハート沢入り口)
岩手山の山頂を制覇し、そこから少ない積雪を辿って噴火口まで滑走した。
さて、次はいよいよハート沢滑走だ。
果たして無事登山口付近までの全てを滑走することが出来るか!?
<ハート沢入口>
▲11:55 七合目(ハート沢入り口)
下の方が黒いのだが...
一度入ってしまった以上、藪を後戻りしたくない。
いざ、ドロップイン!
雪は柔らかく板はよく滑ってくれる。
しかし、雪の上には落石が... 至る所に転がっていた!
たまに板にガリっとくる...
こちらは相方。
ハート沢の出だしはそこそこの斜度がある。
転倒時のリスクがあるので、あまり飛ばし過ぎないようにしよう。
心配していた厄介なストップ雪もこの辺りには無かった。
昨年に比べて滑れる範囲が狭かったが、とりあえず切れ目なく雪は続いていた。
やはりハート沢は滑り応えのある斜面だ。
ある程度下ってくると落石と思われるあの黒いゾーンへと近づいてきた。
黒い部分はこんな感じだ...
落石? いや、単に雪が融けて無いだけなのか?
ここは無理せず回避することにする。
左右、どちら側へ向かおうか...?
見た感じ、右側の尾根へうまく上がれそうな個所がある。
黒い部分を避けつつ、最後はスピードを上げて右側の尾根へと上がった。
尾根上の積雪は多かった。
左手ハート沢の積雪状況を見ながら、タケカンバ樹林をツリーラン!
ハート沢が滑走可能な積雪に戻ったことを確認する。
ツリーランを止めて、直ぐに尾根から沢へと戻った。
ハート沢の雪面状況はこんなにも酷いのだが...
何故か? ハート沢滑走へ拘ってしまう...
雪面には多くの石が転がっている。
板を気にしながら避けるように滑ったが、今回も結構を踏んづけてしまった。
下るに連れて徐々に谷の幅が狭まってくる。
落石は減り、雪上の障害物は木の枝や葉などに変わっていった。
昨年同様、最初の滝に滑走を阻まれる。
今年もここで一度スキーを脱ぐことになる。
ここは左側に段差の少ない個所がある。
スキーだけ下に落として、生えている笹につかまり...
この岩を慎重に降りるが、スキー靴のグリップの無さに岩の上で滑ってしまう。
落ちるように降りたが、まあ問題なし。
スキー板についた土やゴミを祓い再び履いた。
ここもまた落石が多い場所だった。
相方は落石も気にせずにスイスイ滑っていく。
私は流石にスイスイとは行けなかった。
雪の上に丸く模様が出来ている個所があった。
何とも不思議な模様?
これはどうしてできるのだろうか?
さて、今度は2つ目の滝に阻まれた。
昨年はこの滝を越えずに右上の尾根へ這い上がった訳だ。
今回は何とかこの滝の下に降りたいと思っていた。
もう少し雪が残っていれば滝の右端から何とかいけそうと相方は言うが今日は駄目だった。
仕方なくスキーを脱いで左側の藪へと入った。
苦労して藪を漕ぎ、段差が低そうな場所を選んで下へと降りた。
滝の全貌はこんな感じだ。
見上げて、右側から降りたわけだ。
スキー板もスキー靴も土だらけになっていた。
気を取り直して再び板を履く。
そして滝のすぐ下に見えていた砂防ダムへと向かった。
積雪はギリギリだったが、右側の堰堤へ上がれるほどの雪がついていた。
ここは登りの登山道から確認できていた通りである。
<砂防ダムの上に立つ相方>
そして堰堤の脇に繋がった雪で一気に下へ滑り降りる。
私もそれに続いた。
これで終わりかと思ったところ...
なんと、ここに堰堤は2つあったのか!
まあ、2つ目の堰堤は右端に行けば高さが無い。
積雪にも助けられて、ここは楽に超えることが出来た。
これで大きな障害物は全て突破した。
やはり2個目の滝が一番の苦労だった。
もっと積雪のある早い時期であれば、比較的楽にここまで滑って来れるのだろうか?
また来期も訪れたくなる...
最後の砂防ダムを超えると直ぐに石碑が現れた。
山仲間のヤマレコなどでこの石碑を見たことはあった。
自分自身は初めてここへ訪れた。
<S氏の情報より>
昔、ここに神官がいて登山の可否を決めたという改所跡の石碑。
馬返しからの登山道からすこし外れた所にある。
石碑を超えると直ぐに見覚えのある景色になってきた。
そして登山口から間もない個所の登山道へと無事戻ってきた。
ハート沢の全てはこうなっていたんだ...
ここで登りの一合目と山頂でもお会いした3名のパーティと丁度良く3度目の再会となった。
自分は疲れ果てていた...
ザックへ適当にスキーを括り付けて、登山口までの最後の登り返しを歩いた。
▲13:00 登山口
そして無事下山! お疲れさんでした!
登山口付近に豊富に湧き出る「鬼又清水」をまずは飲む。
そして土で汚れたスキー靴をここで洗い流した。
ここからはアスファルトを歩いて駐車場へと戻り、無事生還を果たす。
山頂斜面を振り返って眺めた。
滑走跡は裸眼でも見えていた。
カメラでズームして見ると跡がはっきりと確認できる。
スキーを片付け、車を運転して馬返しを離れた。
そして少し離れた場所から再び岩手山を眺めた。
今朝に比べて斜面の黒さが増していた。
今朝の軽い積雪にはすっかり騙されたようだった...
<下山後の岩手山>
<今朝の岩手山>
昨年に比べて残雪は樹林外に少なかったが、逆に樹林内に多かったか?
お蔭でハート沢を全て滑走し、その全貌を知ることが出来た。
非常に達成感がある。
自宅へ帰ってスキーの滑走面を見てみた。
やはり傷だらけでショック...
まあ、傷だらけでもそれほど滑りには影響しないだろうと...
結局、全ての登り行程は板を担いで登ったから、この板じゃなくて古い(ゲレンデ用)板でも良かったなと...
今回滑走した軌跡は下記の通り。
来年はハート沢隣の鬼又沢滑走へ挑みたい。
しかし今回のハート沢の様に砂防ダムの堰堤をうまく越せるかどうか...
行ってみないと分からないな。
ではまた山で!
(完)
▲11:55 七合目(ハート沢入り口)
下の方が黒いのだが...
一度入ってしまった以上、藪を後戻りしたくない。
いざ、ドロップイン!
雪は柔らかく板はよく滑ってくれる。
しかし、雪の上には落石が... 至る所に転がっていた!
たまに板にガリっとくる...
こちらは相方。
ハート沢の出だしはそこそこの斜度がある。
転倒時のリスクがあるので、あまり飛ばし過ぎないようにしよう。
心配していた厄介なストップ雪もこの辺りには無かった。
昨年に比べて滑れる範囲が狭かったが、とりあえず切れ目なく雪は続いていた。
やはりハート沢は滑り応えのある斜面だ。
ある程度下ってくると落石と思われるあの黒いゾーンへと近づいてきた。
黒い部分はこんな感じだ...
落石? いや、単に雪が融けて無いだけなのか?
ここは無理せず回避することにする。
左右、どちら側へ向かおうか...?
見た感じ、右側の尾根へうまく上がれそうな個所がある。
黒い部分を避けつつ、最後はスピードを上げて右側の尾根へと上がった。
尾根上の積雪は多かった。
左手ハート沢の積雪状況を見ながら、タケカンバ樹林をツリーラン!
ハート沢が滑走可能な積雪に戻ったことを確認する。
ツリーランを止めて、直ぐに尾根から沢へと戻った。
ハート沢の雪面状況はこんなにも酷いのだが...
何故か? ハート沢滑走へ拘ってしまう...
雪面には多くの石が転がっている。
板を気にしながら避けるように滑ったが、今回も結構を踏んづけてしまった。
下るに連れて徐々に谷の幅が狭まってくる。
落石は減り、雪上の障害物は木の枝や葉などに変わっていった。
昨年同様、最初の滝に滑走を阻まれる。
今年もここで一度スキーを脱ぐことになる。
ここは左側に段差の少ない個所がある。
スキーだけ下に落として、生えている笹につかまり...
この岩を慎重に降りるが、スキー靴のグリップの無さに岩の上で滑ってしまう。
落ちるように降りたが、まあ問題なし。
スキー板についた土やゴミを祓い再び履いた。
ここもまた落石が多い場所だった。
相方は落石も気にせずにスイスイ滑っていく。
私は流石にスイスイとは行けなかった。
雪の上に丸く模様が出来ている個所があった。
何とも不思議な模様?
これはどうしてできるのだろうか?
さて、今度は2つ目の滝に阻まれた。
昨年はこの滝を越えずに右上の尾根へ這い上がった訳だ。
今回は何とかこの滝の下に降りたいと思っていた。
もう少し雪が残っていれば滝の右端から何とかいけそうと相方は言うが今日は駄目だった。
仕方なくスキーを脱いで左側の藪へと入った。
苦労して藪を漕ぎ、段差が低そうな場所を選んで下へと降りた。
滝の全貌はこんな感じだ。
見上げて、右側から降りたわけだ。
スキー板もスキー靴も土だらけになっていた。
気を取り直して再び板を履く。
そして滝のすぐ下に見えていた砂防ダムへと向かった。
積雪はギリギリだったが、右側の堰堤へ上がれるほどの雪がついていた。
ここは登りの登山道から確認できていた通りである。
<砂防ダムの上に立つ相方>
そして堰堤の脇に繋がった雪で一気に下へ滑り降りる。
私もそれに続いた。
これで終わりかと思ったところ...
なんと、ここに堰堤は2つあったのか!
まあ、2つ目の堰堤は右端に行けば高さが無い。
積雪にも助けられて、ここは楽に超えることが出来た。
これで大きな障害物は全て突破した。
やはり2個目の滝が一番の苦労だった。
もっと積雪のある早い時期であれば、比較的楽にここまで滑って来れるのだろうか?
また来期も訪れたくなる...
最後の砂防ダムを超えると直ぐに石碑が現れた。
山仲間のヤマレコなどでこの石碑を見たことはあった。
自分自身は初めてここへ訪れた。
<S氏の情報より>
昔、ここに神官がいて登山の可否を決めたという改所跡の石碑。
馬返しからの登山道からすこし外れた所にある。
石碑を超えると直ぐに見覚えのある景色になってきた。
そして登山口から間もない個所の登山道へと無事戻ってきた。
ハート沢の全てはこうなっていたんだ...
ここで登りの一合目と山頂でもお会いした3名のパーティと丁度良く3度目の再会となった。
自分は疲れ果てていた...
ザックへ適当にスキーを括り付けて、登山口までの最後の登り返しを歩いた。
▲13:00 登山口
そして無事下山! お疲れさんでした!
登山口付近に豊富に湧き出る「鬼又清水」をまずは飲む。
そして土で汚れたスキー靴をここで洗い流した。
ここからはアスファルトを歩いて駐車場へと戻り、無事生還を果たす。
山頂斜面を振り返って眺めた。
滑走跡は裸眼でも見えていた。
カメラでズームして見ると跡がはっきりと確認できる。
スキーを片付け、車を運転して馬返しを離れた。
そして少し離れた場所から再び岩手山を眺めた。
今朝に比べて斜面の黒さが増していた。
今朝の軽い積雪にはすっかり騙されたようだった...
<下山後の岩手山>
<今朝の岩手山>
昨年に比べて残雪は樹林外に少なかったが、逆に樹林内に多かったか?
お蔭でハート沢を全て滑走し、その全貌を知ることが出来た。
非常に達成感がある。
自宅へ帰ってスキーの滑走面を見てみた。
やはり傷だらけでショック...
まあ、傷だらけでもそれほど滑りには影響しないだろうと...
結局、全ての登り行程は板を担いで登ったから、この板じゃなくて古い(ゲレンデ用)板でも良かったなと...
今回滑走した軌跡は下記の通り。
来年はハート沢隣の鬼又沢滑走へ挑みたい。
しかし今回のハート沢の様に砂防ダムの堰堤をうまく越せるかどうか...
行ってみないと分からないな。
ではまた山で!
(完)
この記事へのコメント
あの落石地帯は、雪崩のデブリですね。上部の右岸から土砂と一緒に雪崩れたようですが、結構大きな規模です。3月末には無かったと思います。
とりあえず、沢中を完走したので目標達成ということで。
ソールはシーズンオフになったら手入れしましょう。
とりあえず、沢中を完走したので目標達成ということで。
ソールはシーズンオフになったら手入れしましょう。
Posted by 緑茶 at 2015年04月24日 23:01
これは山スキーなんですか?冒険の世界ですね。と自分には感じます。
最後の方にシュプールの写真がありますが、あんなにハッキリと見えるんですね。相方さんもかなりのスキーの腕前のようです。
大きめのシュプールと小さめのシュプールがハッキリと見えます。
無事の帰還、ハート沢滑走達成。今回で2度目なんですか?お目出御座います。(^0^)
写真で楽しみたいと思います。
最後の方にシュプールの写真がありますが、あんなにハッキリと見えるんですね。相方さんもかなりのスキーの腕前のようです。
大きめのシュプールと小さめのシュプールがハッキリと見えます。
無事の帰還、ハート沢滑走達成。今回で2度目なんですか?お目出御座います。(^0^)
写真で楽しみたいと思います。
Posted by isam at 2015年04月24日 23:29
▼緑茶さん
あそこは雪崩のデブリですか...
鬼又沢も同じような感じだったので春先はいつもああなるのかな。
時期が早いと上部斜面はガリガリでしょうし、駐車場までの除雪もまだでしょうから、時期の選択も難しいなと...
スキーはGWまで滑ったら終わりにします。
あそこは雪崩のデブリですか...
鬼又沢も同じような感じだったので春先はいつもああなるのかな。
時期が早いと上部斜面はガリガリでしょうし、駐車場までの除雪もまだでしょうから、時期の選択も難しいなと...
スキーはGWまで滑ったら終わりにします。
Posted by PALOMON at 2015年04月25日 09:06
▼isamさん
なかなかバラエティーに富んで、楽しい山スキー?でした...
ハート沢滑走は昨年に続いて2回目です。
今年は鬼又沢を検討していましたので、鬼又沢は来年に持ち越しですね。
ハート沢以上に、鬼又沢は下調べが必要そうです...
なかなかバラエティーに富んで、楽しい山スキー?でした...
ハート沢滑走は昨年に続いて2回目です。
今年は鬼又沢を検討していましたので、鬼又沢は来年に持ち越しですね。
ハート沢以上に、鬼又沢は下調べが必要そうです...
Posted by PALOMON at 2015年04月25日 09:09