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鹿島槍ヶ岳
標高 2,889m （長野県・富山県） 百名山
2011年8月14日～15日
テント泊（冷池山荘テン場）

1日目：晴→曇　 →
扇沢→（柏原新道）→種池山荘 → 爺ヶ岳→冷池山荘
2日目：晴→曇　 →
冷池山荘→鹿島槍ヶ岳→冷池山荘→種池山荘→扇沢

移動：自家用車（岩手→糸魚川IC→扇沢）
移動距離：往復1,270km

＜8月14日＞　その１　その２　その３　からの続き。


▲13:00　冷池山荘テン場
いやいや．．．とても疲れた．．．
種池山荘から冷池山荘が見えていたから近いかなと思っていたが意外と遠いな。
最後に冷池山荘からこのテン場へ登ってくるところなんかがしんどい．．．　

まずはテントの設営だ。
ここのキャンプ地だが、全体的に地面が少し斜めである。目安は３０張りのようだ。

我々は空いているうちに到着したため、まずます良い場所を確保することが出来た。
ペグは全て地面に刺さった。
刺さらなくても大きな石がいっぱいあるのでテントの固定は問題ない。

▲14:00　コーヒータイム
さて、昼食は軽めにおにぎり１個で済ますが物足りず．．．
寝ようと思ったが寝れそうになかったので逆にコーヒータイムにすることにした。

時間に余裕がある時、コーヒーはドリップ式にしよう。
コーヒーと一緒にホワイトチョコ＆ベリーのスイーツクッキーを食べる。
テン場で飲むコーヒーは最高にうまいな！クッキーもうまいし！
まさに「贅沢な午後の時間を過ごす」といった感じだ。

さて、テン場に着けば時間はタップリある。
今日はガスっている時と日差しが強い時と、交互にそれがやって来る。
体感温度がまるで逆．．．冷房が効きすぎている感覚と、ジリジリ焼けるような感覚だ。
そんな中、一人テントサイドでのんびりしていた。

▲15:00　
だんだんとテントの数も増えてきて、テン場も賑やかになってくる。
いろいろな色のテントの花が次々と咲いていくのをぼんやりと眺めていた。
設営に適している場所は結構埋まってきたな．．．

テント内で横になって暫し休憩する。
やっぱり日差しが強くなるとテント内が暑くなり、とても寝ていられないな．．．
ここは我慢してテント内に篭る。

▲17:00　夕食
パートナーのやすさんもテントから出てきた。そろそろ夕食の準備だろう。
いつも「食」に拘りたいとは思っているのだが．．．代わり映えのない自分の夕食．．．
やりたいと思っているのは「分厚い肉を焼く」とかそういうことだ。

まあ、生肉をどうやって持っていこうなどといろいろ考えたが行動に移せなかったわけで、
焼き鳥の缶詰を買ってきたまでだった．．．

そんな中、初の「日本酒」を持ってきた。
「焼き鳥」と「鯖の味噌煮」を肴に岩手の日本酒「岩手誉」を飲む。
岩手誉がうまいかというとそうでも無い。容器がプラスチックカップで持ってきやすかった。
焼き鳥の缶詰も「焼いている感」が無いなと．．．鯖味噌は缶詰として無難だろう。

今回の夕食のメインは「山カレー」を封印しての「牛丼」である。
アルファ米にレトルトの牛丼をお湯で温めてそのまま入れる．．．
これらを美味しく完食！　夕飯も終了だ！

夕食の頃にはテン場もこのとおり、多くのテントで埋まった。

西の空を眺めると、雲の間に今まで隠れていた「剱岳」が見える。
「試練と憧れ」か．．．次はあそこの山頂へ立つぞ！

夕方に至るまで遠雷が聞こえていたが、今日ここまで雨は降っていない。
どうやら心配していた夕立はなさそうだ。このまま明日も晴れて欲しいと願う。

▲18:00
夕暮れが近づいてきた。
テン場に夕陽が当たるとイロトリドリのテントも鮮やかに照らされる。

すると登山者の賑わいが高まる。　東の方角に「ブロッケン」が！
初めての遭遇に感激する！　いい感じに西日と霧がマッチングしてくれた。
こっちが手を振ると向こうも手を振ってくれた！　（当たり前だが．．．）

また今回もいい体験ができた。
「山行き」にはいろいろな楽しみがあるものだ。山はやっぱりイイ！

さて、就寝前にやっておくこと。
急な坂道を下って冷池山荘の「トイレ」へ向かうことだ。
この急坂が一苦労だ．．．
缶ビールを片手にテン場へ戻ってくる登山者にすれ違う。この急坂にはお疲れ気味だ。
自分もトイレに１回行くのに疲れるのであった。

▲19:00　就寝
そして、明るいうちにテントに入り就寝の準備をする。
我々は常に「ソロテント」で山行き活動をしている。
（山メンバー４人でテント泊へ行く時も、原則１人１張である。）
着替えなど何もかも、自分だけの空間ではやり易いものだ。

まだまだ外では他の登山者の会話が聞こえる。
私は常に「耳栓」を持ち歩いているのでコレを使って外音をシャットアウトする。
夜間や早朝も雑音無く過ごせるので耳栓はとても重宝しているアイテムだ。

やすさんとの打合せで明日の鹿島槍ヶ岳への出発時間は４時とした。
これで初日の全ては終了することになる。

＜１５日（２日目）＞　－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

▲1:00　
寝てはいるものの、慣れない寝床に直ぐ目が覚める。
１時間くらいの間隔で時計を見ていた。

冷池テン場の夜はやけに明るい夜だった。

２時に起きる予定だったが、その明るさが気になり１時に起きて外を見ることにした。
テントのフライは結露でびっしょりと濡れている。　前室のファスナーを開けるとこの景色。

あの月がとても明るいのだ。
天気も良さそうだし、「今日もイイ登山ができそうだ」、と朝から元気が出る！

少しずつテントの中を片付け始める。
冷池テン場の標高は2400mを越えているが、それ程寒くは無かった。
シュラフやシーツなどを片付けていくと、テント内は大分スッキリとしていく。

そして朝食の準備に取り掛かる。
朝食はアルファ米の「梅わかめご飯」と「味噌汁」だ。
アルファ米の出来上がる１５分間にコーヒーを入れ、行動食でもあるケーキバーを食べる。

自分の山行きの中で、朝食のアルファ米に「味噌汁」は欠かせない。
普段はそうでもないが、山の朝の味噌汁はうまい！
梅わかめご飯もこれでにて美味しく食べ終えた。

登山者の朝は早い。
２時くらいにはテントを畳んでいる人もいる。
自分も早起きしていたので準備は十分出来ていた。

今日はこれからテントを張りっ放しにし、鹿島槍ヶ岳をピストンしてくるのだが、
ポイントはザック（オスプレー・イーサー７０）の雨蓋をウエストバッグにして使うこと。
（以前に紹介している「オスプレーイーサー７０」の記事はこちらから）

ザックの腰ベルトを使ってウエストバッグにするので安定感は抜群である。
900ccのペットボトルと500ccのペットボトル２つにスポーツ飲料を入れる。
更にレインウェアの上と行動食をこのウエストバッグに入れる。

▲3:00　
外へ出てやすさんのテントへ声を掛けると、やすさんも準備が順調に進んでいた。
そこで予定は４時だったが、３時半に鹿島槍ヶ岳へ出発することになった。
ヘッドランプを点灯させ、いざ鹿島槍ヶ岳のピークを目指す！

月の真下には昨日登頂した爺ヶ岳が薄っすらと映し出されていた。

＜その５へ続く＞