2016年10月29日
黒森山(乙部三山)-登山

日程:2016年10月23日(日) 日帰り
天気:晴

▲黒森山(くろもりやま)
標高:836.7m
岩手県 盛岡市
万寿坑跡・虫壁林道より
<地理院地図はこちら>
<ルート>
◎万寿坑跡(駐車場) ~ 虫壁林道 ~
ガロの滝(分岐点) ~ 深沢コース ~
▲黒森山 ~ 峠コース ~ ◎駐車場
<関連記事>
2014年11月8日 黒森山(乙部三山)-登山
人気(ひとけ)の無い里山で、すっかり熊の心配を忘れていた...
今日は午前中に登山できる山が条件だった。
いつもの山友やす氏と伴に自宅を出発。
盛岡近辺の里山を歩くことにした。
向かったのは黒森山だ。
2年前に一度登っているので大体のコースタイムは把握できていた。
また低山の為、紅葉も見頃ではないかと期待する。
大ケ生鉱山の万寿坑跡へ到着する。
駐車場はこちらを利用しよう。

▲08:20 出発
黒森山の登山口まで暫くは車道、そして右手に折れて林道(虫壁林道)へ入る。
車道沿いには変わったオブジェが複数存在する...

岩手大学美術科のアトリエか...岩大生の作品なのだろう。
2年前に来た時とそれ程変わっていないな...
もしこれが捨ててあるというのであれば1つ持ち帰って家の庭へでも置きたいところだ。

車道から右折し虫壁林道へと入る。
林道に入れば、直ぐに車輌通行止めのロープが張られている。
その手前の僅かなスペースに数台の車が駐車されていたが、「ここには停めないでね」と地元の方が言ってたな。

2年前に訪れた時とは林道の雰囲気が大分異なっていた。
林道沿いの雑木林が広範囲に伐採され陽当たりが良い。
季節外れなのか?幾つかの花がその林道沿いに見られた。

伐採地帯を通過すると次第に山らしい景色へ変わっていった。
そして紅葉が綺麗になっていく。

前方でいきなり爆竹の「バババン」という音が響いた。
これにはびっくりしたな...
そして、すっかり熊の心配を忘れていたことに気付く...
先へ進むと火薬の匂い。
そして、そこに長い鉄製の槍を持った2人の男性に遭遇した。
話をすれば、先日も直ぐそこに熊が出たという。
何か、先へ行く気も失せてしまったな...
しかし、「先ずは頑張って!」と言われたので、2人を追い越し先へ進んだ。
更にその先にも2人の男性が立ち止まっていた。
彼らは大きな籠を腰に付けており、まさにキノコ採りのスタイルだった。
やはり熊が歩いた跡が多くあるとの話だ。
そんな中、我々は鈴を慣らすのみ...
▲09:00 ガロの滝
そしてガロの滝までやって来た。

ガロの滝からは沢沿いの登山コース、「深山コース」を登る。

少々荒れているようにも見えるが、それほど苦労する個所はなかった。
ただし、登山道には落ち葉が積もっており、足元の障害物が隠れている。
沢沿いでもあるので足元には十分注意しよう。

熊に怯えながら登高を続ける。
武器として倒木の枝を1本持ってみたが、これでは全く頼りないな。
熊鈴の音が途切れればとても静かな山だ。
そして斜面の紅葉がなかなか綺麗だった。

ある程度沢沿いを歩き、途中から左の尾根へ取り付く。
登山道には矢印の標識がいくつもあるので道迷いはないだろう。
尾根への登りは少々急だが、短い距離なので頑張ろう。
尾根道には「山頂まであと800m」等の案内標識が幾つかあった。
これを目安に黒森山山頂を目指す。

山頂が近づくに連れて登山道には斜度が出てくる。
若干ペースダウンしたところで分岐点へ差し掛かかった。
虫壁登山口から登ってきた。
重石登山口というところもあるんだな...ここは下山時の道迷いに注意とのことだ。

▲09:50 黒森山山頂
そして登頂、おめでとう!
山頂だけ樹林が開けているのはよくあるケースだ。
遠方の景色も眺めヨシ。

先ずは何時もの儀式で三角点タッチ。
ここは三角点が赤く塗られているが、塗らなくて良いでしょう...
三角点は一等三角点。(点名:紫黒森山)

さて、黒森山山頂からの展望を楽しもう。
まずは志和三山。
東根山から南昌山、そして箱ケ森までの山並みだ。

今日は岩手山の展望を楽しみにしていたが、残念ながら山頂は雲に覆われていた。

同じ乙部三山である朝島山(607m)を見下ろす。
朝島山へはまだ登ったことが無いな...

そういえば、この2年の間に山頂に設置されている展望図がリニューアルされていた。

旧展望図は何時設置されたものだったのか?
「都南村」と記載されているところを見ると25年以上は前のことか。

新しいものに作り直したのは良いが、各山の標高が昔のままだ...
旧展望図の内容をコピーしただけだな。
これは失敗...

一通りの展望を楽しんだら即下山だ。
時計回りのコース、峠コースを下る。
峠コースは藪で道が分かり難いとも言われるが今日は道がはっきりしていた。
その為、駆け足気味に此処を下った。
案の定、熊のフンを踏んだな...

この辺に連なるのが謎の石垣だ。
でも、2年前のブログコメントより石垣の謎を教えて頂いた。
昔は馬を利用して伐採した樹木を運んでいたとのことだ。
この石垣は馬が逃げないように積まれたものらしい。
地元の方の情報で、とても有り難い情報だった。

途中からは石垣の上が登山道になっている。
そこには「蛇紋坂」という名前がつけられていた。
蛇紋坂は次第に緩やかになり、最終的に虫壁林道の途中に合流する。
そこは弁当場という名前の登山口になる。
▲10:30 弁当場
弁当場からは林道を戻るのみだ。
虫壁林道を下っていくと10分程度でガロの滝まで戻ってくる。
そのままスタスタと歩き、30分程度で林道を脱出する。
▲11:10 無事下山
そして再び岩手大学美術部のアトリエ前を通過した。
悲しいオブジェね...

今回は予定通り午前中で登山を済ませることができた。
その後は下山後の温泉へ向かう。
矢巾温泉(矢巾町国民保養センター)を利用してみたがなかなかイイ湯だったな...
(大人:510円也)
樹林紅葉が見頃な低山だが、熊には十分気を付けよう。
鈴のみでは心細い。
笛、爆竹があれば尚良いだろうな...
では、また山で!
(完)
いつもの山友やす氏と伴に自宅を出発。
盛岡近辺の里山を歩くことにした。
向かったのは黒森山だ。
2年前に一度登っているので大体のコースタイムは把握できていた。
また低山の為、紅葉も見頃ではないかと期待する。
大ケ生鉱山の万寿坑跡へ到着する。
駐車場はこちらを利用しよう。
▲08:20 出発
黒森山の登山口まで暫くは車道、そして右手に折れて林道(虫壁林道)へ入る。
車道沿いには変わったオブジェが複数存在する...

岩手大学美術科のアトリエか...岩大生の作品なのだろう。
2年前に来た時とそれ程変わっていないな...
もしこれが捨ててあるというのであれば1つ持ち帰って家の庭へでも置きたいところだ。
車道から右折し虫壁林道へと入る。
林道に入れば、直ぐに車輌通行止めのロープが張られている。
その手前の僅かなスペースに数台の車が駐車されていたが、「ここには停めないでね」と地元の方が言ってたな。

2年前に訪れた時とは林道の雰囲気が大分異なっていた。
林道沿いの雑木林が広範囲に伐採され陽当たりが良い。
季節外れなのか?幾つかの花がその林道沿いに見られた。

伐採地帯を通過すると次第に山らしい景色へ変わっていった。
そして紅葉が綺麗になっていく。
前方でいきなり爆竹の「バババン」という音が響いた。
これにはびっくりしたな...
そして、すっかり熊の心配を忘れていたことに気付く...
先へ進むと火薬の匂い。
そして、そこに長い鉄製の槍を持った2人の男性に遭遇した。
話をすれば、先日も直ぐそこに熊が出たという。
何か、先へ行く気も失せてしまったな...
しかし、「先ずは頑張って!」と言われたので、2人を追い越し先へ進んだ。
更にその先にも2人の男性が立ち止まっていた。
彼らは大きな籠を腰に付けており、まさにキノコ採りのスタイルだった。
やはり熊が歩いた跡が多くあるとの話だ。
そんな中、我々は鈴を慣らすのみ...
▲09:00 ガロの滝
そしてガロの滝までやって来た。
ガロの滝からは沢沿いの登山コース、「深山コース」を登る。
少々荒れているようにも見えるが、それほど苦労する個所はなかった。
ただし、登山道には落ち葉が積もっており、足元の障害物が隠れている。
沢沿いでもあるので足元には十分注意しよう。
熊に怯えながら登高を続ける。
武器として倒木の枝を1本持ってみたが、これでは全く頼りないな。
熊鈴の音が途切れればとても静かな山だ。
そして斜面の紅葉がなかなか綺麗だった。
ある程度沢沿いを歩き、途中から左の尾根へ取り付く。
登山道には矢印の標識がいくつもあるので道迷いはないだろう。
尾根への登りは少々急だが、短い距離なので頑張ろう。
尾根道には「山頂まであと800m」等の案内標識が幾つかあった。
これを目安に黒森山山頂を目指す。
山頂が近づくに連れて登山道には斜度が出てくる。
若干ペースダウンしたところで分岐点へ差し掛かかった。
虫壁登山口から登ってきた。
重石登山口というところもあるんだな...ここは下山時の道迷いに注意とのことだ。
▲09:50 黒森山山頂
そして登頂、おめでとう!
山頂だけ樹林が開けているのはよくあるケースだ。
遠方の景色も眺めヨシ。
先ずは何時もの儀式で三角点タッチ。
ここは三角点が赤く塗られているが、塗らなくて良いでしょう...
三角点は一等三角点。(点名:紫黒森山)

さて、黒森山山頂からの展望を楽しもう。
まずは志和三山。
東根山から南昌山、そして箱ケ森までの山並みだ。
今日は岩手山の展望を楽しみにしていたが、残念ながら山頂は雲に覆われていた。
同じ乙部三山である朝島山(607m)を見下ろす。
朝島山へはまだ登ったことが無いな...
そういえば、この2年の間に山頂に設置されている展望図がリニューアルされていた。

旧展望図は何時設置されたものだったのか?
「都南村」と記載されているところを見ると25年以上は前のことか。

新しいものに作り直したのは良いが、各山の標高が昔のままだ...
旧展望図の内容をコピーしただけだな。
これは失敗...

一通りの展望を楽しんだら即下山だ。
時計回りのコース、峠コースを下る。
峠コースは藪で道が分かり難いとも言われるが今日は道がはっきりしていた。
その為、駆け足気味に此処を下った。
案の定、熊のフンを踏んだな...
この辺に連なるのが謎の石垣だ。
でも、2年前のブログコメントより石垣の謎を教えて頂いた。
昔は馬を利用して伐採した樹木を運んでいたとのことだ。
この石垣は馬が逃げないように積まれたものらしい。
地元の方の情報で、とても有り難い情報だった。
途中からは石垣の上が登山道になっている。
そこには「蛇紋坂」という名前がつけられていた。
蛇紋坂は次第に緩やかになり、最終的に虫壁林道の途中に合流する。
そこは弁当場という名前の登山口になる。
▲10:30 弁当場
弁当場からは林道を戻るのみだ。
虫壁林道を下っていくと10分程度でガロの滝まで戻ってくる。
そのままスタスタと歩き、30分程度で林道を脱出する。
▲11:10 無事下山
そして再び岩手大学美術部のアトリエ前を通過した。
悲しいオブジェね...
今回は予定通り午前中で登山を済ませることができた。
その後は下山後の温泉へ向かう。
矢巾温泉(矢巾町国民保養センター)を利用してみたがなかなかイイ湯だったな...
(大人:510円也)
樹林紅葉が見頃な低山だが、熊には十分気を付けよう。
鈴のみでは心細い。
笛、爆竹があれば尚良いだろうな...
では、また山で!
(完)
Posted by PALOMON at 14:23│Comments(0)
│黒森山