2016年04月02日
大荒沢岳~羽後朝日岳-山スキー②
日程:2016年03月26日(土) 日帰り
天候:曇
▲羽後朝日岳(うごあさひだけ)
標高:1,376m
秋田県仙北市
国土地理院地形図はこちら
▲大荒沢岳(おおあらさわだけ)
標高:1,312.8m
岩手県・秋田県
▲沢尻岳(さわじりだけ)
標高:1,260m
岩手県・秋田県
<ルート>
◎貝沢集落最終地 ~ 前山分岐 ~ ▲沢尻岳 ~ ▲大荒沢岳 ~ ▲羽後朝日岳
~ ▲大荒沢岳 ~ ▲沢尻岳 ~ 前山分岐 ~ 郡界分岐 ~ 登山口 ~ ◎貝沢集落最終地
<関連記事>
2012年10月20日 和賀岳-登山
<その1からの続き>
▲6:50 出発 ~ ▲9:10 前山分岐 ~ ▲10:30 沢尻岳
秘峰、和賀山塊は羽後朝日岳へ!
雪に頼れ、今なら行ける!
まずは沢尻岳の反対側斜面をシールのまま滑った。
左の雪庇帯に沿って下っていく。
直ぐに登り返しが待っている。
登り返し箇所は雪庇帯の上部が急斜面になっていた。
ここが今日1番の難関か...
苦労して急斜面を登ればひと段落だ。
ちょうど陽が照り始めた。
目の前に大きな大荒沢岳が現れる。
大荒沢岳の斜面から後ろを振り返ると岩手側はイイ天気。
沢尻岳からも大分離れてきた。
沢尻岳から40分程で大荒沢岳へ到着する。
▲11:30 大荒沢岳
辺りには何も無く殺風景ではあるが、ここが大荒沢岳である。
ここから今日の目的地である羽後朝日岳までの登山道はない。
夏山でも行けなくはないらしいが、相当な藪漕ぎを強いられるだろう。
夏道は根菅岳~和賀岳へと向かっている。
その他、秋田県側から沢を伝って登ることができるらしい。
ここは休まずに朝日岳目指して頂きを超えていく。
大荒沢岳の反対側斜面は結構斜度があった。
ここもシールのまま下る。
斜度がある場所はシール滑走が難しい。
しかも滑走時に腿の筋力を結構使う... シール滑走は苦手だ...
大荒沢岳を振り返る。
この辺りでは幸運にも青空に見舞われた。
北側にカール様な地形を眺める。
同行するOさんに教えられたが、和賀山塊は主に氷河で浸食された地形らしい。
▲12:15 羽後朝日岳
出発から5時間以上かけ、念願の羽後朝日岳へ登頂。
お疲れさんでした。
そこには1本だけ標柱が立っていた。
標柱には「生保内川源流地点」と書かれている。
<タラさんとOさん>
折角の朝日岳山頂であるが天気も悪く...
記念写真も撮ったことだし、直ぐに風を防げる場所まで戻ることにする。
少し戻って、風の弱い鞍部にてランチとする。
私の今日のランチはパンのみ。
ここは軽く食べて、その後の滑走に備えてシールを剥がす。
今日は登り返しが頻繁なため、シールはザックではなく懐に入れて温めておく。
(シールが凍っているとうまく貼りつかないので)
▲12:45 下山開始
ちょっと視界がイマイチだったが、ここは楽しい滑走ができた。
若干、雪にまみれてタラさんが降りてきた。
どうやら隠れたクラックに捕まったらしい。
やはり春の山、気を付けよう。
滑走の楽しみを味わったのもほんの僅か。
再びシールを貼って大荒沢岳山頂まで登り返しだ。
大荒沢岳から沢尻岳まではちょっとした登りもあるのでシールのまま滑走した。
そして急斜面の雪庇の箇所まで戻ってきた。
タラさん。
勢いで雪庇突破を試みるも失敗...
見事、雪庇に突き刺さる。
ここは急斜面なのに良くやるなぁ、と上から感心してみていた。
やはりシールを付けたままなので滑走は難しい。
タラさんを助けることなく、ここは慎重に下った。
その後は沢尻岳への登り返しだ。
なかなか起伏があり、いつも以上に体力も消耗...
▲13:45 沢尻岳
沢尻岳山頂まで戻った頃、秋田側の空は明るくなっていた。
先ほど踏んできた大荒沢岳と羽後朝日岳の山頂を振り返る。
<羽後朝日岳>
沢尻岳からも暫くはシールのまま滑った。
濃い樹林やら大きな雪庇帯を過ぎて前山分岐まで戻る。
そしてブナ林へ入ったあたりでシールを剥がす。
▲14:25 前山分岐
ここから待ちに待ったブナ林のツリーランを楽しむ。
滑走は登りルートとは別ルート。登山道に沿った尾根上を下る。
全く跡のついていない綺麗な雪面を一気に滑る。
ここは最高。
でも、春の雪はちょっと雪が重かったか...
下るにつれて雪の重みも増していく。
そのうち尾根が狭くなってきた。
一度スキーを外して、大きな木の生えた狭い個所を降りる。
再びスキーで滑っていくと、樹林を抜けて広々とした雪原へ出ることができた。
▲14:55 沢尻岳登山口
ここが夏道の登山口か。
タラさん曰く、例年であればこの「登山道入口」と書かれた「山」の部分までは積雪があるとのこと。
1mほど今年は少ないようだ。
さて、ここからは平地。
スキーにシールを貼ってスノーシューの2人を待つ。
駐車している車道最終地までは30分ほどかかる。
スキーを外して大きな沢を徒渉した。
朝と比べて大分雪が解けていたが、何とかスキーのまま車まで戻ることができた。
▲15:35 下山
一先ず無事下山、お疲れ様でした。
今回は距離17km、累積標高1,800mと起伏もあり、結構疲れたわけである。
それだけに達成感ある山行きであった。
今日のルートはこちら。
<クリックで拡大可>
さて、いよいよ4月は残雪期に入り。
今年の残雪具合は如何に...
鳥海山、月山、岩手山、GWまで滑れるのか?
ではまた山で!
(完)
左の雪庇帯に沿って下っていく。
直ぐに登り返しが待っている。
登り返し箇所は雪庇帯の上部が急斜面になっていた。
ここが今日1番の難関か...
苦労して急斜面を登ればひと段落だ。
ちょうど陽が照り始めた。
目の前に大きな大荒沢岳が現れる。
大荒沢岳の斜面から後ろを振り返ると岩手側はイイ天気。
沢尻岳からも大分離れてきた。
沢尻岳から40分程で大荒沢岳へ到着する。
▲11:30 大荒沢岳
辺りには何も無く殺風景ではあるが、ここが大荒沢岳である。
ここから今日の目的地である羽後朝日岳までの登山道はない。
夏山でも行けなくはないらしいが、相当な藪漕ぎを強いられるだろう。
夏道は根菅岳~和賀岳へと向かっている。
その他、秋田県側から沢を伝って登ることができるらしい。
ここは休まずに朝日岳目指して頂きを超えていく。
大荒沢岳の反対側斜面は結構斜度があった。
ここもシールのまま下る。
斜度がある場所はシール滑走が難しい。
しかも滑走時に腿の筋力を結構使う... シール滑走は苦手だ...
大荒沢岳を振り返る。
この辺りでは幸運にも青空に見舞われた。
北側にカール様な地形を眺める。
同行するOさんに教えられたが、和賀山塊は主に氷河で浸食された地形らしい。
▲12:15 羽後朝日岳
出発から5時間以上かけ、念願の羽後朝日岳へ登頂。
お疲れさんでした。
そこには1本だけ標柱が立っていた。
標柱には「生保内川源流地点」と書かれている。
<タラさんとOさん>
折角の朝日岳山頂であるが天気も悪く...
記念写真も撮ったことだし、直ぐに風を防げる場所まで戻ることにする。
少し戻って、風の弱い鞍部にてランチとする。
私の今日のランチはパンのみ。
ここは軽く食べて、その後の滑走に備えてシールを剥がす。
今日は登り返しが頻繁なため、シールはザックではなく懐に入れて温めておく。
(シールが凍っているとうまく貼りつかないので)
▲12:45 下山開始
ちょっと視界がイマイチだったが、ここは楽しい滑走ができた。
若干、雪にまみれてタラさんが降りてきた。
どうやら隠れたクラックに捕まったらしい。
やはり春の山、気を付けよう。
滑走の楽しみを味わったのもほんの僅か。
再びシールを貼って大荒沢岳山頂まで登り返しだ。
大荒沢岳から沢尻岳まではちょっとした登りもあるのでシールのまま滑走した。
そして急斜面の雪庇の箇所まで戻ってきた。
タラさん。
勢いで雪庇突破を試みるも失敗...
見事、雪庇に突き刺さる。
ここは急斜面なのに良くやるなぁ、と上から感心してみていた。
やはりシールを付けたままなので滑走は難しい。
タラさんを助けることなく、ここは慎重に下った。
その後は沢尻岳への登り返しだ。
なかなか起伏があり、いつも以上に体力も消耗...
▲13:45 沢尻岳
沢尻岳山頂まで戻った頃、秋田側の空は明るくなっていた。
先ほど踏んできた大荒沢岳と羽後朝日岳の山頂を振り返る。
<羽後朝日岳>
沢尻岳からも暫くはシールのまま滑った。
濃い樹林やら大きな雪庇帯を過ぎて前山分岐まで戻る。
そしてブナ林へ入ったあたりでシールを剥がす。
▲14:25 前山分岐
ここから待ちに待ったブナ林のツリーランを楽しむ。
滑走は登りルートとは別ルート。登山道に沿った尾根上を下る。
全く跡のついていない綺麗な雪面を一気に滑る。
ここは最高。
でも、春の雪はちょっと雪が重かったか...
下るにつれて雪の重みも増していく。
そのうち尾根が狭くなってきた。
一度スキーを外して、大きな木の生えた狭い個所を降りる。
再びスキーで滑っていくと、樹林を抜けて広々とした雪原へ出ることができた。
▲14:55 沢尻岳登山口
ここが夏道の登山口か。
タラさん曰く、例年であればこの「登山道入口」と書かれた「山」の部分までは積雪があるとのこと。
1mほど今年は少ないようだ。
さて、ここからは平地。
スキーにシールを貼ってスノーシューの2人を待つ。
駐車している車道最終地までは30分ほどかかる。
スキーを外して大きな沢を徒渉した。
朝と比べて大分雪が解けていたが、何とかスキーのまま車まで戻ることができた。
▲15:35 下山
一先ず無事下山、お疲れ様でした。
今回は距離17km、累積標高1,800mと起伏もあり、結構疲れたわけである。
それだけに達成感ある山行きであった。
今日のルートはこちら。
<クリックで拡大可>
さて、いよいよ4月は残雪期に入り。
今年の残雪具合は如何に...
鳥海山、月山、岩手山、GWまで滑れるのか?
ではまた山で!
(完)
この記事へのコメント
こんにちは。
今回の山は登ろうとも思ってない山ですね。全く初めて知りました。
雪があるこの時期だからこそ行ける山は、確かにあるようです。でも自分はすっかり山とはご無沙汰。PALOMONさんのブログを見て、楽しむことが暫くは続きそうです。
今回の山は登ろうとも思ってない山ですね。全く初めて知りました。
雪があるこの時期だからこそ行ける山は、確かにあるようです。でも自分はすっかり山とはご無沙汰。PALOMONさんのブログを見て、楽しむことが暫くは続きそうです。
Posted by isam at 2016年04月03日 06:54
▼isamさん
こんにちは!
和賀山塊、なかなかいい山でした。
冬季限定となると余計行きたくなります...
実は夏山でも行ったことのないルートでしたので、今度は夏道も楽しんでみようかなと思っています。
こんにちは!
和賀山塊、なかなかいい山でした。
冬季限定となると余計行きたくなります...
実は夏山でも行ったことのないルートでしたので、今度は夏道も楽しんでみようかなと思っています。
Posted by PALOMON at 2016年04月03日 15:44
こんにちは。
ついに行きましたか。
朝日岳、日帰りできるんですね。こういうルートがあるとは!経験豊富な人はやっぱり違うな~と。
写真だと、ブナ林斜面も滑走によさそうに見えました。
地形図で見ると、一応夏道もあるんでしょうか?
ついに行きましたか。
朝日岳、日帰りできるんですね。こういうルートがあるとは!経験豊富な人はやっぱり違うな~と。
写真だと、ブナ林斜面も滑走によさそうに見えました。
地形図で見ると、一応夏道もあるんでしょうか?
Posted by 緑茶 at 2016年04月03日 17:03
▼緑茶さん
起伏があるのでシール滑走など、どちらかと言えばハイク中心の山行でした。
最後のブナ林は良かったですよ。
登山道は大荒沢までで、途中、地形図とはちょっと違っています。
以下のページが参考になります。
http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/13,0,116,html
起伏があるのでシール滑走など、どちらかと言えばハイク中心の山行でした。
最後のブナ林は良かったですよ。
登山道は大荒沢までで、途中、地形図とはちょっと違っています。
以下のページが参考になります。
http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/13,0,116,html
Posted by PALOMON at 2016年04月03日 17:16