2015年03月24日
岩手山(相の沢から1,500mまで)-山スキー

日程:2015年3月21日(土) 日帰り
天候:晴

▲岩手山(いわてさん)
標高:2,038m
岩手県(滝沢村・八幡平市・雫石町)
日本百名山
(今回は1,500m付近まで)
<ルート>
相の沢から1,500m付近まで
(※鞍掛山の登山口から入山、岩手山への一般登山道はなし)
今回の山行きは岩手山!
でもピークハントではなく、登るのは1,500m付近までの樹林帯だ。
岩手山の南斜面、樹林帯での滑走を楽しもう!
今回のメンバーはスキー3名、スノーシュー2名での混合山行。
久しぶりに山友のS氏もスノーシューで参戦だ。
鞍掛山の登山口から岩手山へと入山する。
(相の沢登山口)
冬でも鞍掛山への登山者は絶えることが無い。
おかげで登山口の駐車場は除雪が整っていた。
ここ鞍掛山登山口にある「たきざわ自然情報センター」でスノーシューのレンタルもできるみたい。
私はいつもの山スキーセットで岩手山へと挑む。
他のスキー派2人は残雪期に向けて板を変えてきた。
Yさんはステップソールの板に完全ヒールフリーのテレマークビンディングだった。
ステップソールのウロコを見せていただく。
これで何処までグリップを効かせて登れるものなのか?


▲7:45 相の沢出発
駐車場を出発し雪面に出てスキーを履く。
そして鞍掛山の登山ルートに沿って登って行く。

今週1週間、積雪が無かったため雪は硬めだった。
雪の上には樹の枝が多く落ちており、それを避けながらシール歩行で進む。
S氏はスノーシューをザックに括り付けて出発したが、ツボ足は早々に沈んでいた。
硬めの雪に見えていても、まだツボ足では歩行困難のようだった。
ツボ足からスノーシューに切り替えていざ出発。

鞍掛山への登山道は右に折れている。
我々は登山道を外れ、そのまま沢沿いを直進した。
前方に最初の砂防ダムが見えてきた。
この辺りで正面に岩手山の南斜面を眺めることが出来た。

今日はどの辺りまで登るのだろうか?
リーダーのタラさんの説明を聞く。

雫石町側から岩手山の南斜面に雉の雪形が見える。
今日はその雉の羽辺りまで登るとのことだった。その標高が1,500mほどだ。
▲8:20 砂防ダム
駐車場から歩くこと30分少々。
2つ目の砂防ダムへと到着した。
ここまでは比較的平坦な道のりだった。

この砂防ダム手前から左の沢を渡る。
まだ雪がたっぷりあるので、この沢を渡るに困難はない。
沢を渡り、そこから西側尾根へ取り付いた。
尾根の下方は雑木林で樹林密度がとても濃かった。
ちょっと滑るには木々が邪魔で難しいかな?

無風の樹林帯をひたすら登った。
そして暑い...
贅沢を言えば、少々の風はあった方が良いなと...
まあ、今年の土日は天気に恵まれていて嬉しいことだ。
昨年とまるで逆だなと...
尾根を登るに連れて樹林密度も低くなっていく。
このくらいの樹林密度なら下りの滑りは楽しそうだ。

ある程度登ったところで、尾根の東側へ寄ってみた。
樹林の隙間から岩手山の上部を眺めることが出来る。
その南斜面は黒く岩肌が露出している部分が多い。
3月下旬、積雪は大分減ったようだ。

今日のこの天気なら、岩手山山頂まで登られている方はそこそこいるだろう。
ハート沢辺りも誰かは滑っているだろうな...
そして足元の谷を覗き込んでみた。
この谷はとても深く抉れていた。
この沢の中をスキーで滑ることは無理だろう...

その後も樹林帯で標高を上げていく。
樹林にはキツツキが盛んに木を突く音が響いていた。
徐々に樹林にはトドマツが現れてきた。
トドマツが見えてきた辺りから西方向へとトラバース気味に登る。
そこに現れた1つの小さな沢を超えた。


沢を越えても相変わらずの登りだ。
やはり岩手山の南斜面...
徐々に斜度もきつくなり、シールでの登りはなかなか困難になってくる。
ここはジグを切って登ることになる。

そういえばステップソールのスキーを新調したYさん。
ウロコのみでの登りは難しかったようだ。
(早々にシール歩行に切り替えていた)
樹林は上部に行くほど滑りが楽しめそうな斜面である。
この木々をすり抜けて滑るんだ!

斜面左手に発達した雪庇が見え始める。
そこを越えていくと漸く樹林帯を抜け出た。
この辺りが今日のゴールである。

▲10:40 展望地到着
名も無き大展望地へ到着。
そこはとても見晴らしが良い場所だった。

西方向には3月上旬に登った秋田駒ケ岳を眺めることが出来た。
その奥には和賀山塊が見えていた。

盛岡方面の平野を眺めながら大休止。

ここでKさん、プシュッといい音が...
もう1つあるよと、Kさんから頂いたノンアルビールで乾杯!
山で飲めば美味い物も更に美味い!
そしておやつ&ランチタイム。
いつも通り... こんな感じ。




<今日お世話頂いた4名>

▲11:25 滑走開始
さて、いよいよ滑走開始だ。
雪はすっかり残雪期の雪になっていたが、それでも滑りはなかなか楽しい。
スノーシューの2人には申し訳ないが、ここは遠慮なく滑りを楽しませてもらう。
2月までは上質のパウダーのツリーランが楽しめるだろうな。

タラさんは2週連続でこの斜面を滑る。
滑りでも先導してくれるのでとても助かる。



Yさんのテレマークターン。
テレマークスキーに興味はあるが、Yさんのように道具に費用はかけれない...
(今年に入ってから2本も板を新調したようで...)



上部の樹林はとても滑り易い斜面だった。


後半は樹林が濃くなり雪質も重くなる。
木々を避けながら安全に滑走した。
▲12:15 砂防ダム
砂防ダムまで戻ったところで再び休憩をいれた。
まったりとコーヒーを淹れるタラさん。
S氏はスノーシューでの斜面下りで腿が攣ったとか...


さて、あとは登山口へと戻るだけ。
途中から鞍掛山の登山道へ合流する。
何故か平地でYさんが転倒していた...


▲12:50 駐車場
今日も全員無事下山。お疲れ様でした。
下山時、たきざわ自然情報センターの小屋番だったCさんに久しぶりにお会いできた。
Cさんとも、また一緒に登山したい。
今日のルートはこんな感じ。

なかなか行けない岩手山へのルートへ連れて行ってもらい大展望を満喫。
そしてツリーランも楽しめとても満足、今日も全メンバーへ感謝する。
まだまだ残雪期が始まったばかり。
5月中旬までは出来るだけ山スキーを楽しもう!
(完)
この記事へのコメント
春になったとは言ってもそこは山です。なかなか未知のところは行けませんね。
栗駒山でもそうです。今の時期だと、滑った跡が見えるんですが、コースが分からないと跡を辿る勇気が出てきません。
岩手山の樹林帯は結構楽しそうに見えるんですが、1500メートルというと6合目位なんでしょうか?以外と上のようですね。
PALOMONさんの滑ってる姿は今回は無いようですね。
栗駒山でもそうです。今の時期だと、滑った跡が見えるんですが、コースが分からないと跡を辿る勇気が出てきません。
岩手山の樹林帯は結構楽しそうに見えるんですが、1500メートルというと6合目位なんでしょうか?以外と上のようですね。
PALOMONさんの滑ってる姿は今回は無いようですね。
Posted by isam at 2015年03月24日 23:01
▼isamさん
こういう場所は知っている人にお世話になるしかないですね...
栗駒山の滑走ルートも一度誰かに教えてもらいたいものです。
はい、1,500mといえば馬返しルートの6合目くらいですね。ただただずっと樹林の中でした。
5月GWまでは山スキーしますよ!
こういう場所は知っている人にお世話になるしかないですね...
栗駒山の滑走ルートも一度誰かに教えてもらいたいものです。
はい、1,500mといえば馬返しルートの6合目くらいですね。ただただずっと樹林の中でした。
5月GWまでは山スキーしますよ!
Posted by PALOMON
at 2015年03月25日 08:40

Sさん、栗駒から動きがないなぁ~と思ってました(^^)
年度末になり、来月は仕事落ち着く~と思うと今度は農作業……(´д`|||)
スノーシューの下山、疲れそうなので、ソリもってこうかな……
年度末になり、来月は仕事落ち着く~と思うと今度は農作業……(´д`|||)
スノーシューの下山、疲れそうなので、ソリもってこうかな……
Posted by 結斗パパ at 2015年03月25日 14:14
▼結斗パパ さん
こんばんは!
S氏はSNS非公開ですが、単独で山行きしているようですよ~
スノーシューで下山するより、ヒップソリがあれば楽しめると思いますね~
たまにザックにヒップソリをぶら下げている方を見かけます。
こんばんは!
S氏はSNS非公開ですが、単独で山行きしているようですよ~
スノーシューで下山するより、ヒップソリがあれば楽しめると思いますね~
たまにザックにヒップソリをぶら下げている方を見かけます。
Posted by PALOMON
at 2015年03月25日 18:48

きれいそうな斜面ですね。
C1500から上はどうなっているんでしょう?
不動平のほうまで登るには、アイゼン・ピッケルがいるのかな?
C1500から上はどうなっているんでしょう?
不動平のほうまで登るには、アイゼン・ピッケルがいるのかな?
Posted by 緑茶 at 2015年03月25日 21:11
▼緑茶さん
こんにちは。
上部は楽しめましたよ。
パウダー時期も楽しめそうです。
1,500m以降はスキーでは行けないと言ってましたね。
デポしていくか、担いでいくか?
タラさんは以前に登っているので、あとで聞いてみたいと思います。
こんにちは。
上部は楽しめましたよ。
パウダー時期も楽しめそうです。
1,500m以降はスキーでは行けないと言ってましたね。
デポしていくか、担いでいくか?
タラさんは以前に登っているので、あとで聞いてみたいと思います。
Posted by PALOMON
at 2015年03月26日 08:22
