金ケ崎駒ケ岳は今期5回目となる。
5月、7月、9月、10月、11月と、ここがすっかりトレーニング場となってしまった訳だ。
(7月の記事が欠落...)
山の樹々は完全なる落葉状態だ。
そして11月も下旬となれば登山者も少ないことだろう。
今日は寂しい山を想定してここへやって来た。
ところが蓋を開けてみて驚き。
金ケ崎駒ケ岳の登山口駐車場(うがい清水)は想定外の賑わいぶりだ。
登山者は行き場を絞られ、里山へと集中する時期か?
今年ここを5回訪れた中では、7月中旬の晴天の日(暑い一日だった)が一番空いていた。
▲10:10 登山口出発
いつも通り「うがい清水」の登山口から出発する。
駐車場は満車であったが、10時を過ぎているので登山者は既に出発している模様。
誰もいない中を単独行。熊鈴を鳴らしながら進んだ。
樹々はすっかり葉を落とし予想通りの寂しさ漂う景色である。
半面、登山道の見通しがやけに効いていて歩き易いのが良い
枯れ葉の積もった茶色の絨毯を踏みしめて進む。
その両側には若干の緑が交じっていた。
緑は笹の葉やシダ系の植物といったところだ。
名前は分からないが、赤い実をつけた植物が幾つかの場所に見られた。
▲10:35 四等三角点
登山口から四等三角点までは平らな道のり。
ここまで歩けば訛った体も次第に山へと慣れてくる。
そしてここから斜度が上がりトレーニングらしくなるのだ。
▲11:05 下賽の河原
天気が良く陽が射し込み、山は暖かく感じられたが足元には霜柱が見られた。
今朝は岩手県内の内陸部では氷点下まで冷え込んだ模様。
▲11:15 上賽の河原
上賽の河原からは金ケ崎駒ケ岳の山頂とそこに建つ駒形神社奥宮が良く見える。
標柱には「山頂まで35分程度」と書かれている。
しかし既に山頂は見えているのでそこまで時間はかからない。
最後の急登を登ると登山者の話し声が良く聞こえてきた。
そして目の前に山頂神社が現れる。
▲11:30 山頂
今日はゆっくり歩いたが、写真もあまり撮らず休憩も摂らずに登って来た。
1時間20分で登頂と言ったところだ。
山頂は賑わっていた。
地元の高校山岳部の生徒も多く登っていたな。
山頂神社の裏側に回るとそこにS氏が座っていた。
この時期に急遽天気が良いとなれば行き先も同じか...
その横に陣取ることにする。
ザックから湯を沸かす道具を取り出して早々にコーヒーを淹れた。
今日はコーヒーを飲みに登って来たとも言えるな。
無風でこの時期としては過ごしやすい山頂である。
「今日は暖かいが、吐く息が白いな」と話しかけると、S氏は寒いという。
よく見れば彼はダウンを着ている。
登って来たばかりの自分だからそのようなことを言えたのだった。
S氏が言う通り、時間が経つに連れて寒さが増してきた...
山頂から見慣れた景色を眺めるも、やはりこの時期独特の寂しさを感じる。
正面に聳える経塚山。
その山の名前から、あそこは修行の山なのだろうとの話を交わした。
下界の平野、金ヶ崎町から奥州市方面を眺める。
牛形山を眺める。
他の登山者の話では、斜面の浸食が進んでいるのではないかとのことだった。
昔はあそこまで山肌が露出していなかったらしい。
前回登った夏油の山、横岳を眺めることが出来た。
夏油スキー場のゴンドラ山頂駅も見えていた。
▲12:15 下山開始
正午を過ぎた頃からか、登山者は下山し始め山頂は大分空いていた。
天気も少し曇り出していた。
陽射しが弱くなり寒さが増す。
そのタイミングで自分も下山することにした。
S氏と共に帰路を下った。
下山途中に遅めに登って来た山友のchemさんとお会いすることができた。
二日酔いの為この時間とのことだ...(とにかく元気そうで何より)
5分程の会話を楽しみその場を去った。
その後は降り積もった枯れ葉の上をS氏と揃って早足で下った。
山頂から50分程で登山道途中から林道へ脱出した。
そこから5分かけて駐車場へ戻る、それがいつもの下山の流れである。
▲13:10 駐車場
無事下山、お疲れさんでした。
S氏やChemさんにお会いでき、より山行きを楽しむことが出来た。
この時期に登山することはあまりない。
いつも山行停滞するのが11月~12月だ。
その間に体力も落ちてしまうのが不安材料である。
山行きトレーニングはやはり山へ行くこと、と思い続けてやっていきたい。
(完)
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