焼石岳-登山(2017・中沼登山口)

PALOMON

2017年06月18日 20:33


日程:2017年6月17日(土) 日帰り
天候:晴|曇 |

▲焼石岳(やけいしだけ)
 標高:1,547.3m
 岩手県奥州市 
 日本二百名山

▲東焼石岳(ひがしやけいしだけ)
 標高:1,507m
(地理院地図はこちら)



<ルート>
◎中沼登山口 ~ 銀明水 ~ 姥石平 ~ ▲焼石岳 ~ ▲東焼石岳 ~ 銀明水避難小屋 ~ ◎中沼登山口



<関連記事>
2016年05月29日 焼石岳-馬蹄縦走
2016年04月10日 焼石横岳-山スキー(平七沼ツアーコース)
2015年06月08日 焼石岳-登山(中沼-銀名水小屋泊)
2014年09月05日 焼石岳-登山(経塚山-金明水小屋泊)
2014年06月28日 東焼石岳-登山(中沼)
2013年06月09日 焼石岳-登山(中沼)
2013年04月20日 焼石岳-山スキー(平七沼ツアーコース)
2012年06月16日 焼石岳-登山(中沼)
2009年06月20日 焼石岳-登山(つぶ沼)

久しぶりに登山靴を履いた!
そして地元の花の山、焼石岳へと踏み込む。


山スキーの板収めから約一ケ月。
いつもスキー靴を履いていたから、登山靴を履いて山に入るのは久しぶりだ。

同行するのはいつもの山友のS氏とやす氏。
3名での山行きだ。
行先には地元の山、焼石岳を選択した。
この時期(花の時期)の焼石岳は逃したくないからね。


当日。

7時前ではあったが中沼登山口の駐車場は既に満車で車が溢れていた。
駐車場手前で先行者の路駐に倣い我々も路駐する。
流石は花の百名山...この時期はとても混雑するね。
見れば他県ナンバーが結構多かったな。

車を降り、早々と蚊取り線香を焚いた。
大体蚊に刺されるのは駐車場での準備中...
更に虫よけスプレーも入念に吹きつけ、虫に刺されないよう登山準備を続けた。




▲07:20 中沼登山口 出発
登山口を出発する。
今回は上部で焼石岳と東焼石岳を廻り、此処へピストンする予定だ。

樹林帯は暑くも寒くもない、登山には丁度良い気温だ。
そして嫌な虫も意外と寄って来ない。



歩き難い泥濘にも丁寧に枝が敷かれていた。
有り難く、此処の上を通過させて頂く。



始めの樹林帯の花はユキザサやズダヤクシュ。
ズダヤクシュは漢字で喘息薬種、効能はせき止めらしい。




▲07:50 中沼
中沼まではそこそこ斜度のある登山道を30分程度登る。
ゆっくり登れば、ウォーミングアップにもちょうど良い道のりだろう。



中沼の湖畔から焼石岳を眺めるも...

何ともスッキリしない景色だった。

沼に映る焼石連峰の絶景はお預けね...



更に湖畔を進み、奥地に群生するリュウキンカを鑑賞する。
やす氏も珍しく花の撮影を楽しんでいる様だ。




中沼を過ぎた辺りから登山道上にも雪渓が見られる。
夏道ははっきりしており、この辺りで迷う様な心配はなかった。

雪渓の下は沢が流れているため踏み抜きには注意しよう。
この雪渓ももう直ぐ融けてなくなってしまうことだろう。



融け出た雪渓は登山道へも流れ出ている。

水が豊かな山。
足元は少々厄介だが、中沼ルートは歩いていてとても気持ちが良い。



中沼から上沼へと2つの沼を通過する。
上沼を通過していくと、つぶ沼ルートとの分岐点に差し掛かる。

ここの雪渓はとても大きく、雪の壁となっていた。

壁にはスコップでステップが作られていたが、そこを登るのはピッケル無しでは難しいだろう。
少し手前の斜度の緩い部分から藪を越えて雪渓へと登った。



尚も湿地帯の花見を楽しみながら銀明水へと向かう。





▲08:50 銀明水
1時間半ほどで銀明水へと到着した。
多くの方がここのベンチで休憩中である。
早速、その銀明水を頂くことにする。




冷たくてとても美味い。
プラティパスへ1リットル追加した。
給水用、カップラーメン用、コーヒー用。



エネルギー補給はいつものおやつ、どら焼きで賄う。




軽い休憩を終え、ここから銀明水の大雪渓へと取りついて行く。

雪渓上は陽射しが反射して非常に眩しい...
そんな中、S氏はサングラスを忘れたとのことだ。

自分も帽子とかグローブとか。
何かを忘れてしまうことがよくある。
自宅での道具の準備チェックをしっかりしないとな...



この大雪渓はそこそこ続く。
いつの間にかS氏は軽アイゼンを付けていた。

銀明水まではそれほど疲労感がなかった。
しかし、この雪渓歩きが始まると急に脚に疲れが出てきた。

雪渓歩きが疲れるのはなぜだろう...
滑ってバランスを崩すと余計な体力を使い疲れるのだが、そうでなくても歩くだけで疲れるのね...



雪渓後は岩場に入るが、この辺りも歩き難いせいか長く感じる。

しかし、徐々に登山道沿いに花が見られるようになる。
花に癒され、お陰で何処からか元気が湧いてくる。
ハクサンイチゲ、イワカガミ、ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイなど。

上部の花は樹林内の花と異なりとても鮮やかである。


▲09:45 姥石平
銀明水から雪渓を歩き、岩場を歩き...
木道沿いの花の撮影を楽しみながら、45分ほどで姥石平へ到着した。

いつもの場所でハクサンイチゲを撮影。
このお地蔵さんがバックに入れば「姥石平だ」と一目瞭然。



花のピークは過ぎていると思われる。
しかし、今日はまだまだ満開と言っても過言ではない状況だった。

特に開花の早いユキワリコザクラがまだ多く残っておりラッキー。
いろいろな花見を楽しみながら焼石岳山頂へ向かった。



<ヒナザクラ>


<イワカガミ>


<ユキワリコザクラ>


<イワウメ>


<ミヤマダイコンソウ>



▲10:20 焼石岳
昨年は2度焼石岳を訪れたが、何れも山頂へ登頂は出来ていない。
久しぶりの登頂、お疲れさん!

しかし、ガスがかかり、山頂からの景色はイマイチね...




一等三角点。
此処の三角点は新しいものに置き換えられたのか?
字体が新しい。




タッチの儀式を終えて休憩に入るも、山頂は非常に寒かった。

レインウェアを着て風を防ぐことで防寒にはなったが、ここでの長居は諦める。
早々に切り上げて、東焼石岳へ向かうことにした。




姥石平からお花畑を歩く。
誰かが言っていたのを耳にする。
いろいろなお花畑があるが、此処こそが本当のお花畑だと...




今年も見つけた!
変わった花びらのハクサンイチゲ。



ハクサンイチゲに混ざってあまり目立たないがチングルマも多く咲いていた。



あまり見られなかったのがムシトリスミレだ。
まだ早いのか?
東焼石岳の山頂近くで一輪を撮影する。



毎年探していた白いミヤマシオガマも初めて見つけることができた。



花見を楽しみながら東焼石岳までやって来た。
こちらの山頂もなかなか賑わっている。
焼石岳の山頂とは全く異なり、日差しが強くて暑かった...




▲11:30 東焼石岳
さて、ここでランチタイムとする。
岩場もなく座って休憩するにはいい場所が無いね...



しょうがないので地べたに座ってお湯を沸かす。
そして久しぶりに山でカップラーメンを食べた。
雪山ではパンばかり食べてたな...



気づけばこのラーメンの賞味期限はとっくに過ぎている。
まあ、賞味期限だから大丈夫...と、やす氏がフォロー。
やはりその味はイマイチだった。

そして銀明水のコーヒーを入れてゆったりとイイ時間を過ごす。
下山するのは勿体ないが、そろそろと片付け始めた。


▲12:00 東焼石岳 下山
相変わらず姥石平から焼石岳周辺にかけてはガスがかった景色だった。
展望がよければ鳥海山までを眺めることができるのだが...
残念である。

今年もこの「鳥海山の様な岩」を眺めて我慢する。



まあ、今日は周りの景色より花見だろう。





今年の焼石岳の花見もこれで満足。
姥石平から帰路にかかる。


登りではやけに疲れた大雪渓も下りでは楽々。
サクサクと駆け下りていく。




▲12:55 銀明水避難小屋
帰りは銀明水避難小屋へ立ち寄りトイレを利用させて頂いた。
小屋の中を覗いてみるとシュラフが敷かれ陣取りがされている。
何名くらいの方が小屋泊を楽しむのだろうか。

(自分も)今年も何度か山小屋へ泊まって宴会を楽しみたいものだ。



最後に冷たい銀明水を柄杓(KOIWAI-MILKの)で1杯飲み下山を続けた。

雪渓が融け進み、朝より登山道への流水が多かった。
その雪渓は山寄りを歩き踏み抜きには十分気を付けよう。



下るに連れて徐々に疲労も蓄積されてきた。
そして若干だが右膝にいつもの違和感も現れ始めた。
足の裏も親指辺りが擦れてきた感じだったな...

中沼まで戻ってくれば登山口まではもう少し。(20分程度)

朝はイマイチだった湖畔の景色だが、帰りの景色は...

まあ、朝よりは少しイイかな。



中沼からは20分の下り。

▲14:10 中沼登山口 
久しぶりの登山靴による下山に疲れながらも無事ゴール。
下りは苦手だ...スキーで滑って下れることは非常に快適だと思う。

下山後の温泉は「焼石クアパーク・ひめかゆ」へ。(リンクはこちら)
温泉は大人=600円也。

温泉でスッキリした後、帰路中に「カウベル」のジェラードを頂く。
こちらも美味い。




梅雨入り前。
今回は貴重な「晴れの休日」を焼石岳で大いに満喫することができた。
各種道具のチェックも行い、レインウェアもニクワックスでしっかりとメンテナンスした。
道具はイイが、山行に備えた体力、膝痛対策としての筋トレも怠らないことだな...
そして今年も地元を中心に3シーズンの山行を楽しみたい。
また、遠征という目標もある。
昨年は天気に恵まれず、思い切って本州を脱出したわけで...

さて、今年は何処へ行こうか?計画しよう。


では、また山で!

(完)




あなたにおススメの記事
関連記事