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2016年10月08日

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)
日程:2016年10月02日(日)
天候:晴 晴れ

▲栗駒山(くりこまやま)
 標高:1,626m
 岩手県・宮城県
 日本二百名山
(地理院地図はこちら)


▲虚空蔵山(こくぞうさん)
 標高:1,409m
(地理院地図はこちら)


<ルート>
◎湯浜コース登山口 ~ 湯浜分岐 ~ 虚空蔵山分岐 ~ 御室 ~ 天狗平 ~ ▲栗駒山山頂
 ~ 展望岩頭(昼食) ~ 昭和湖 ~ 名残ヶ原 ~ ◎須川温泉


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今回はご一緒するのは東北に長期出張中のtekapoさんと山友やす氏。
皆、ナチュログ繋がりです...

紅葉真っ盛りの栗駒山へ行ってみよう!

紅葉で人気のある栗駒山。
紅葉ピークともなれば須川コースや中央コースはかなりの混雑が予想される。
tekapoさんはその混雑を避け、宮城県西側の湯浜コースを計画された。
岩手県側へも足を踏み入れてもらいたく、下山口は須川温泉を選択させていただいた。

須川温泉で待ち合わせ。
車1台を須川温泉の駐車場へデポし、湯浜ルートの登山口へ移動する。
その移動時間は30分とかからない。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

湯浜登山口は国道(398号)沿いにあり。
三浦旅館さんの駐車場(舗装)の隣に登山者用の駐車場(砂利)がある。
登山者はこちらを利用しよう。


▲06:25 湯浜登山口 出発
登山口から一度下り、川沿いを歩いていくと三浦旅館さんへ到着する。
私有地を通過させて頂くためマナーをしっかり守ろう。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)
栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

登山口付近の標高は730mほど。
出だしはブナなどの樹林帯となっているが、ここの紅葉はまだまだ先だった。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

暫くは緩やかな登山道が続く。
出だしのウォーミングアップとして最適な道のりだ。

そして歩き始めて間もなく渡渉点があり。
慎重に通過する。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

ぶなの倒木があったらそこにナメコが付いていないか確認してみる。

ナメコは無かったが、大きなツキヨダケが沢山ついていたな...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


▲07:15 湯浜分岐
40分ほどで湯浜分岐へ到着した。
地理院地図に登山道の分岐は記載されていない。
この分岐点を直進すれば世界谷地へ行くことができる。
5月末に訪れた千年クロベもそのルート沿いだ。
(千年クロベの記事はこちら)

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

今回は湯浜分岐を左折し虚空蔵山、栗駒山方面を目指す。


湯浜分岐を通過すると今までの平坦な登山道から少しずつ変化していく。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

斜度が増してきて、登山道には岩が多くなる感じだ。
今日の岩場は滑りやすかったな...

泥濘地点も幾つか存在し、時には深みにはまる箇所もあり。
出発時にスパッツ装着の有無を尋ねられたが、やはり東北の山ではスパッツが欲しいね...

岩を切り出して3枚重ねたようにも見えるこの巨石も面白い。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

登るに連れて徐々に高木は無くなってきたが、開けそうでなかなか開けない樹林帯だった。


そんな樹林もようやく開けると「やっと来たぞ~」と、歓喜の声が上がる。

正面には紅葉に染まった山容が現れた。
樹林景色からのギャップもあり、その景色はお見事だった。

虚空蔵山だろう。
やす氏とtekapoさん、テンションも上がってきたようだ。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

草紅葉も素晴らしい。
一眼レフカメラを取り出し撮影するtepakoさん。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

10月としてはやや気温が高めだった。
樹林帯を抜けるとイイ風が吹いてきて、何とも気持ちよく登山を続けられる。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

振り返れば遠方まで眺めがよい。

実は数日前までは天気予報が悪く、この山行を中止するかどうか悩んでいたくらいだった。
晴れてよかった。
そして週間天気予報はあてにならない...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


▲09:05 虚空蔵山分岐
虚空蔵山十字路へ到着する。
行けることなら虚空蔵山へも登ってみたかったが、登山道は濃い藪に覆われ進むことができなかった。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

ここから天狗平への直登コースと御室コースに分岐する。
我々は御室コースを歩くことにした。

そこに注意書きがあった。

「残雪期の御室は危険です。
この先は、御室を経由して登山口に向かうコースになっています。
例年7月いっぱいまで、残雪のため滑落の危険があります。
※雪解け後でも、通行には相応の経験が必要なコースです。(栗原市)」


そんな御室経由のコースだが、前後左右、景色が素晴らしい。

前方の迫力ある岩。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


後方の虚空蔵山の紅葉。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

下方の湿地帯。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

そして御室へ到着する。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

▲09:20 御室
確かに斜度のある難しいトラバースだった。
注意書き通り、残雪期は特に危険だといえる。


御室を通過すると正面に栗駒山が迫って来る。
特に中腹から山頂にかけての色づきは素晴らしい。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

この場を離れてしまうのが勿体なかった。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

そこで、先頭を行くtekapoさんへ此処での小休止を要求した。


ここにザックを下して絶景を眺めながらの休憩だ。
出発から3時間近く歩いていたためそろそろかと、行動食を取り出してエネルギー補給。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

なかなか行動食が見つからないtekapoさん。
ザックの中身を全部出して確認したが、やはり行動食は行方不明のようで残念...
でも、ランチはしっかり持ってきているようなのでひと安心。

湯浜コースの選択は大正解だったな。
ここまで見かけた登山者は2名のみ。
この絶景を3人で堪能しながら、静かにゆったりと休憩することができた。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


さて、再び登高開始だ。
真っ青な空に飛行機雲。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

栗駒山頂が近づく。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


左手前に見える広場が天狗平である。
岩手県側から登って来る登山者が続々と山頂を目指している。

静かな登山もここまでのようだな...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


▲10:05 天狗平
さて、ここからはいつも歩き慣れている最後の登りだ。
あと20分もあれば山頂へ到着する。

狭い登山道に大勢の登山客。
すれ違いも一苦労だ。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

そういえば、山頂付近にはひときわ目立つ「火山観測計」が建てられていた。
この美しい紅葉景色の中にはちょっと邪魔だな...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


▲10:25 栗駒山山頂
スタートから4時間ほどで栗駒山頂だ。
しかし、今日は人が多いな...
記念撮影を試みるも、山頂碑の表側はなかなか空く気配がない。

仕方ないので空いている裏側で撮影...
コンクリートで補修した一等三角点もまた損傷が進んでいるな。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

さて、山頂でランチにしようと思ったが、今日は座る場所が見つからない...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

ここでのランチは諦めて、空いていると思われる展望岩頭まで移動することにする。

栗駒山頂を離れる前にその展望を楽しむ。

焼石岳の山頂付近も紅葉で赤く染まっているように見える。
その後ろに岩手山を眺めることができた。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

そしてこちらは鳥海山。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

栗駒山頂を下り、天狗平から秣岳ルート(秋田方面)へ向かう。
天狗平から平らな道を15分ほど進むと展望の良い場所へ出る。

こちらも、眼下に素晴らしい景色が広がっている。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

いくつもの池塘を見ることができた。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

▲10:50 展望岩頭
展望の良いこの場所。
遠方に鳥海山までを眺めながら、今日は此処でランチタイムとする。

今日もコレ。
3連続ペヤングも飽きてきたか...

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

tekapoさんから梨の差し入れがあり。
山で頂くフルーツはとても美味しく、大変ありがたい。

休憩中はやや風が吹いていたが、照りつける陽射しが調和して過ごし易かった。
そのためコーヒーを淹れるなど、ここでのんびりと休憩する。


▲11:30 展望岩頭 出発
先ほどまで空いていたこの場所も、休憩している間に結構登山者が増えていた。

岩手側の須川温泉へ下山する。
今日の登りの湯浜ルートとは異なり短めのコースだ。
1時間半程度で下りてしまうことだろう。
その為、利用者も多い。

展望岩頭から天狗平へ戻る途中、真っ赤に燃える栗駒山頂を眺める。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

更に昭和湖方面へ下っていく。
上部は赤色が多かったが、そこにタケカンバの黄色が混ざり見事な色合いとなっていた。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

天狗平から昭和湖までは結構急な階段である。
登って来る多くの登山者とすれ違った。
その中では小さな子供の頑張りも見られたな。

しかし、何人とすれ違ったか?
登りで利用した湯浜ルートでは2人しか見かけなかったのにね。


▲12:10 昭和湖
色鮮やかな湖、昭和湖へ到着する。
湖畔もなかなかの賑わいぶりだった。
昭和湖まではハイキング感覚で来れるため、比較的軽装の方も多い。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

ここにトイレがあるのは有り難いね。
初めて利用させていただいた。
まだ新しいトイレだ。
足踏みのポンプを使って水を流せる簡易水洗トイレ。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

昭和湖からは硫黄臭の強い地獄谷を下る。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

地獄谷の付近に見られるイオウゴケ。(硫黄苔)
強い硫気にもめげずに生息している。
よく見ると頭に赤い胞子をつけているのが何とも面白い。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

名残ヶ原まで下山し後ろを振り向いた。
まだまだ青空だ。
今日は最後までいい天気に恵まれたな...ホント、良かった。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)


▲12:55 須川温泉
下山はあっという間である。
名残ヶ原からは遊歩道を歩き、登山口の須川温泉へ無事下山。
今日は6時間30分の山行、お疲れさんでした。

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

広い駐車場も満車。
路上駐車も多くみられた。

さて、混んではいたが、tekapoさんには岩手を誇る名湯、須川温泉へ浸かっていただく。
シャワーは半分が節水ということで使用できなかった。
しかし、硫黄の効いたイイお湯である。
登山の疲れを癒すことができた。(1人=600円)

栗駒山(須川岳)-登山(湯浜ルート)

最後はtekapoさんの車で湯浜登山口へ移動した。
大阪の山の話、富山の山の話、そして冬の山スキーの話。
最後の最後までtekapoさんとは楽しい山行をご一緒させて頂いた。
ありがとうございます!

tekapoさんの記事もご覧ください。(こちらから)


では、また山で!


(完)






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この記事へのコメント
う~ん、私と違って詳細なレコ。
道中の経過がよくわかり、あの一日が
よく思い出されますね。

福島からでも少し遠かったけれど
それだけの価値があった紅葉、
ほんと素晴らしかったです。
関西ではあれだけの紅葉は見たことないかも。

また、雪のころが楽しみです。
来年の1月までですが、それまでに
ご一緒できたらと思います。
Posted by TekapoTekapo at 2016年10月11日 07:12
お疲れさまですー。

実は9日に栗駒に登ろうと思ってましたが、天候不良でやめました。

今シーズンは寒くなってきたので、もう終わりですね。

冬の大沢温泉の企画の計画に入った方が良さそうです(笑)
Posted by まさひろ at 2016年10月11日 09:51
こんにちは。
しばらく山はご無沙汰してます。
御室から湯浜温泉コースへは普通に合流できるんですね。二三年前は道が整備なっていなくて、大きな岩の付近から藪こぎでした。
新聞で見たんですが、火山の監視設備で来たんですね。御嶽山のこともあるし、しょうがないですかね。
Posted by isam at 2016年10月11日 12:46
▼tekapoさん
こんばんは!
福島からの移動も含めて、大変お疲れ様でした。
tekapoさんのお誘いがなければ、この紅葉も見逃していたことでしょう.
感謝しています (^ ^)/
今年は例年並みの積雪を期待して、次のシーズンを楽しみにしてます~
是非一度は!
Posted by PALOMONPALOMON at 2016年10月11日 21:43
▼まさひろさん
こんばんは!
おっ!?山行計画とは珍しいですね!?
しかし先週は残念な天気でした。
岩手山も先週冠雪しましたし、そろそろ低山も降るかなと。
はい、読み方不明の滑飲会ですね(^-^;
Posted by PALOMONPALOMON at 2016年10月11日 21:48
▼isamさん
こんばんは!
紅葉時期の栗駒登山も久しぶりでした。
天狗平から御室への下り地点に立ち入りを制限するロープが張ってありました。
確かに御室付近の大きな岩の下は荒れた道でした。
あの観測計、景観を損ねるものではありますが、御嶽山のこともありますし、必要なんですよね...
Posted by PALOMONPALOMON at 2016年10月11日 21:55
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