岩手山-登山2015(馬返し)①

PALOMON

2015年05月27日 21:16


日程:2015年5月24日(日) 日帰り
天候:晴 

▲岩手山(いわてさん)
 標高:2,038m
 岩手県(滝沢村・八幡平市・雫石町) 
 日本百名山

 柳沢コース
 (馬返し登山口:650m 標高差:1,388m)



<ルート>
 馬返し登山口~二合五勺~旧コース~七合目~八合目避難小屋~不動平~▲山頂
 ~お鉢巡り~八合目避難小屋(昼食)~七合目~旧コース~馬返し登山口

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今回は単独行き...さて、何処へ行こうか?
みんなの情報から、岩手山のチングルマが満開との情報を得ていた。

では、岩手山へ行ってみよう!
岩手山へ向かう途中、車からその山容を眺めた。

前回は4月19日に山スキーで馬返しルートを登っている。(4月の様子はこちら)
この1ヶ月ちょっとの間で、山容はすっかり夏山っぽくなったなと...



さて、今回も前回と同じ馬返しルートを登る。
山スキーと異なり「滑る」楽しみはないが、咲き始めた高山植物を見ることが今日の楽しみ!



▲6:00 馬返し駐車場
岩手山の正式な山開きは1ヶ月以上先の7月1日だ。
まだ5月なのだが、駐車場は登山客でまずまずの賑わいであった。



登山靴を履くのは今シーズンこれで3度目。(金ヶ崎駒ヶ岳、早池峰山に続く)
前回の早池峰山(河原の坊のピストン)では両腿の筋肉痛を経験済み...
それが足慣らし...今日の登山は何とかなるだろう。

登山準備を整え、駐車場から登山口へと向かった。



見上げれば岩手山は雲一つない青空に見舞われていた。

今日は暑くなるかな...?
(ちなみに先週の早池峰山山頂は氷点下だった。)
登山口に湧き出る鬼又清水を一杯飲んで、気合を入れて出発する。



ここで登山届を提出した。
全行程、8時間でスケジューリング。
下山予定時刻には14時半と記載した。




▲6:25 登山口出発
先ずは樹林帯からスタート。

登山道脇には薄紫色のスミレが多く咲いていた。
スミレはいろいろな種類があるようで、花を見てもその名前が分からないな...



(名前が分かる花)マイヅルソウが咲き始めたようである。


登山口から1合目までは距離が長めである。
木の根が張った歩き難い道、出だしはペースを落として歩いた。

それでも今日も脈拍が乱れた。
昨年辺りから登山出だしで脈の不調が続いている。
これはいかん!



大きな樹が立つ「0.5合目」でコースが2つに分岐する。
気分的に登りではいつも左のコースを選択している。
(この2つのコースは1合目で直ぐに合流する)



そう言えば4月に登った際、1合目手前に倒木があり登山道を塞いでいた。
後から思い出したのだが、倒木は跡形もなかった。
コースはしっかりと整備が行き届いているようだ。


▲7:05 1合目
1合目の広場には数人の登山者が一息ついていた。
設置されている木のベンチは全て利用されている。
私も休憩して乱れ気味の脈を整える。
ここ1合目までがウォーミングアップといったところかな。



軽めに休憩したら次なる2合目を目指して出発する。

そこに階段が現れる。
この階段上部の左側に存在する四角い岩が豆腐岩だ。

<豆腐岩>


▲7:25 2合目
2合目付近は樹林が一時的に開けている。
そこは陽当たりが良く、暑さも増してくる...
今日の服装は長袖Tシャツ1枚で問題なし。



次なる「2.5合目」が新道・旧道の分岐点となっている。

今日も景色の良い樹林外ルート、「旧道」を選択した。
一方の樹林内ルート、「新道」はあまり利用しない。
しかし、風が強い日や視界の悪い日、また下りでたまに利用することがあるな。

今日は旧道の4合目付近に咲くチングルマに期待して先へ進んだ。
登山道沿いの木陰にはシラネアオイガ多く咲いていた。

▲7:45 3合目
青いベンチがある場所が旧道の3合目である。
ここで少し休憩して再び脈を整える。



<ムシカリ>


再び樹林が開ける。
この辺りから皆さんの情報のとおり、多くの花を見ることが出来た。




▲8:10 4合目
今日の登山のメインである花見がここから始まる。
岩場の急登が続き、体力的に疲れる場所なのだが、
花に癒され、写真を撮りながら、楽しみながら登ることが出来た。

<チングルマ>
何と言っても今日はチングルマが見応えあった。
私の好きな花の一つ。


<ミネズオウ>
小さい花、ミネズオウはまだまだ蕾が多い。
これから6月にかけて多くの花が咲いていくことだろう。


<ムシトリスミレ>
食虫植物、ムシトリスミレ。
数は少なかったが、岩場の陰に立派に咲いていた。


<イワカガミ>
こちらも今期初見。
そのピンクがとても鮮やかだった。


<ミヤマキンバイ>
黄色が眩しい。
ミヤマキンバイは4合目付近よりは6合目付近に多く咲いていたな。


<イワウメ>
イワウメはポツンと一輪咲いていた。
他には見つけれなかったな。


ここでは一足早くいろいろな種類の高山植物が楽しめた訳だ。
特に陽当たりが良いので岩場は暖められ、ここの花は開花が早いのだろう。




▲8:35 5合目
5合目の上部からは再び樹林に入る。
その樹林内には多くのシラネアオイが群生していた。
白花っぽいのも見かけたが、それは完全な白花ではなかった。
白いのは咲き終わりだったのかな?



ミネザクラも満開といったところだ。



6合目が近づくと再び景色は開けていく。
この辺りの足元は砂地になっていて特に歩き難い場所である。
九十九折に出来た踏み跡を辿って小股でゆっくりと登った。



そこに小さな花を発見した。

これはフデリンドウか?
ミヤマリンドウやタテヤマリンドウは分かるのだが、このリンドウははっきりとわからない。



丸みを帯びた葉、乾いたこの地に咲いていた。




▲9:05 6合目
6合目にある大きな岩。
昔は岩場が休憩ポイントだったが、7年位前の大きな地震で崩壊した。
その岩場をゆっくりと通過していく。



6合目付近から左側の斜面に「ハート沢」を眺めることが出来る。
ハート沢は今年と去年の2回スキー滑走している。
昔はまさかこの谷を滑るとは考えてもいなかった。
で、来年もまた滑りたい...



7合目の手前で少しだけ雪渓を歩いた。
(7合目までの旧道で雪渓を歩いたのはここだけ。)

そして1合目から続く急登はこれにて終了する。


▲9:30 7合目
7合目にある丸い石、そのバックに雄大に聳える岩手山の御鉢を眺めた。



あとは平坦になった登山道をスタスタと、八合目避難小屋を目指して歩いた。




▲9:40 8合目
8合目に到着すると、真っ先に水場へ向かった。
御成清水がパイプ2か所からじゃんじゃんと湧き出ていた。
この水量を見て安心する。
早い時期はまだ出ておらず、また暑い時期に涸れていることもあった。

この冷たい水を飲みリフレッシュ! 生き返った感じだ。



ここまでで十分な花見を楽しんできた。
この後、山頂制覇と御鉢周りをしてここへ戻って来ようと、
おにぎりを一つ食べて再出発する!

<その2へ続く>





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