岩手山-山スキー(鬼又沢滑走)①

PALOMON

2017年04月26日 20:37


日程:2017年04月23日(日) 日帰り
天候:曇→晴 →

▲岩手山(いわてさん)
 標高:2,038m
 岩手県(滝沢村・八幡平市・雫石町) 
 日本百名山
 (地理院地図はこちら)

▼柳沢コース
 (馬返し登山口:650m 標高差:1,388m)

▼鬼又沢
 (1,750m~650m スキー滑走)
 (地理院地図はこちら)

<ルート>
 ◎馬返し登山口 ~ 一合目 ~ 七合目 ~ ▲山頂
  ~ 八合目避難小屋 ~ 鬼又沢滑走 ~ ◎鬼又沢第3砂防堰堤

<関連記事>
2015年04月19日 岩手山-山スキー 2015(ハート沢滑走)
2014年04月27日 岩手山-山スキー 2014(ハート沢滑走)
(その他の岩手山の関連記事はこちら)

岩手山滑走!
今年は鬼又沢へ挑んでみた!

岩手山スキー滑走は今回で3度目となる。
過去2回は何れも南斜面のハート沢を滑走している。
(小堀沢=通称ハート沢)
今回はハート沢の一本西側に延びる大きなV字の谷、鬼又沢の滑走に挑んでみた。

登りは馬返し登山口から夏道に沿って登る。
山頂を制覇した後、8合目小屋付近のドロップポイントから滑走開始。
鬼又沢を1,000mほど降下し、ボトムの鬼又沢第3砂防堰堤まで滑走できれば目標達成である。


(Google Earth 利用)


▲06:45 馬返し登山口 
既に馬返しの駐車場には何台かの車が停まっていた。
まだ4月なのに、登山者はそこそこ居らっしゃるようだな...



天候は曇り、気温は3℃程、風が無く穏やかである。
若干の青空と岩手山の斜面が見えていた。

山行準備を整える。

南斜面の斜度と緩んだ雪質にシール登高では苦労した経験がある。
今回もシールを使わずにシートラーゲンで登ることにする。

その際、スキー靴で登るか登山靴で登るか選択に迷うところだ。
歩き易さをとるか、軽量化をとるかだな...



相方は歩き易さを重視。
スキー靴を板にセットしてそれを担いだ。

逆に自分は軽量化を重視しスキー靴で登る。
これも岩手山では3度目のこと。
スキー靴は歩き難いことは確かだが、雪が緩んでくれば雪に靴を蹴り込めるメリットもある。


出発前に登山口から豊富に湧き出ている鬼又清水を一杯飲んだ。
登山届けを提出し夏道に従って出発した。




▲07:00 登山口
始めのうちは雪が無い。
スキー靴による歩き難さ...ここは暫く辛抱だ。




木の根が張った土の上を歩き続ける。
1合目の手前から辺りから漸く積雪が現れた。



2合目から3合目にかけては積雪豊富な樹林帯。
少々歩き難さもあるが、シールで登るよりはツボ足の方が良いだろう。



3合目を過ぎると樹林は開けていく。

この辺りから天気は時々雪となった。
途中で脱いでいたゴアガッパを再び着込む。

4合目付近は陽当たりが良いため地面が露出していた。




登山靴の相方は積雪の無い岩場を選んで登る。
一方、スキー靴の自分は積雪を選んで進路を右にとった。




5合目を登り切った辺りでザックを下して休憩をとった。

エネルギー補給におやつを食べる。
相変わらず天気はイマイチだったな...


しかし、6合目へ向けて再出発すると徐々に空が明るくなり始めた。

青空だ!
視界が回復していくと直ぐそこに6合目の岩場が確認できた。




さて、このまま晴れ渡るのか?
視界の良いうちに周囲の景色を写真に撮っておく。
イイ景色だった。

6合目上部より左に走るハート沢の斜面を確認した。
2、3年前の同じ時期に比べてハート沢の雪の量は確実に多かった。



7合目付近までは良い天気が続いていた。

下界までが良く見えていた。
そこに生えるダケカンバの霧氷が陽射しに輝き美しかった。




7合目から御鉢を見上げる。
この晴れが続いてほしい...



なるべく最短距離を進もうと、8合目小屋へは向かわずに御鉢を目指した。

8合目付近から山頂にかけての斜面は、風の影響を受けてトゲチックな氷斜面になっていた。
これは真面に滑れたもんじゃないなと...




先ほどまで良かった視界も悪化傾向にあった。

そして気づけば9合目からお鉢へ続く「最後の難関」(砂地急登)に差し掛かっていた。
その「最後の難関」、雪で締まっていて夏場より歩き易いね。

幸い風も弱く、縦シーでも煽られるようなことはなかった。



最後の難関を登り切り御鉢へ上がると、そこには素晴らしい景色が広がっていた。

噴火口から山頂までが良く見えている。
山頂斜面の積雪はかなり豊富だな。




喜んで写真を撮っていると...
みるみるうちにガスに覆われてしまった...

一先ず御鉢を歩き、時計回りに山頂へ向かった。



お鉢の周辺には西風の影響で出来たと思われる割れ目が存在していた。
視界が悪い中、山頂斜面滑走についてはリスク優先で考えた。


▲11:05 岩手山山頂
一先ず登頂、お疲れさんでした。




この時期、風の弱い山頂は珍しいな。
さて、晴ることを期待してパンを食べながら山頂で待機する。

スキーを履きバックルを締める。
視界回復とともに何時でも噴火口へ滑走できるよう準備した。

三角点タッチも忘れずに...





他の登山者が山頂に数名居たのだが、皆さん景色は諦めて戻っていく。

そんな中、我々はタイムリミットを決めて視界回復を待ち続けた。

しかし、タイムリミット。
残念ながら岩手山山頂に晴れは来なかった。




登ってきたガリガリの夏道上を慎重に滑る。
時よりガリッと露出した石を踏むことも有り...

8合目小屋までは慎重に滑り降りた。





▲12:15 8合目小屋
山頂での視界不良は嘘のよう...
御鉢を下りると8合目付近は晴れ渡っていた。

今日のメインディッシュである鬼又沢滑走はもう大丈夫そうだな。
8合目小屋の正面に滑り降りたが、休憩はパスして鬼又沢の滑走ポイントへ向かった。



雪が繋がっていたので苦労せずにドロップポイントに立つことが出来た。




鬼又沢を覗き込む。

鬼又沢の滑走ゴール地点である砂防ダムまでがここから見えていた。
積雪に関してもこのくらいあれば十分だろう。



ドロップポイントの傾斜はかなりある。
転倒したら何処までも滑落してしまいそうだ...
雪質が分からないので慎重にスタートする。



滑走開始!


<その2へ続く>




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