裏銀座縦走(高瀬ダム~新穂高温泉)-初日

PALOMON

2018年07月14日 22:08


日程:2018年07月14日~16日(2泊3日)
天候:晴→晴→晴 →→

▲烏帽子岳(えぼしだけ)
 標高:2,628m
 (長野県・富山県)
 日本二百名山

▲野口五郎岳(のぐちごろうだけ)
 標高:2924.3m
 (長野県・富山県)
 日本三百名山

▲水晶岳(すいしょうだけ)
 標高:2,986m
 (富山県)
 日本百名山

▲鷲羽岳(わしばだけ)
 標高:2,924m
 (富山県・長野県)
 日本百名山
 
<ルート>
 1日目:◎高瀬ダム ~ 烏帽子小屋 ~ ▲烏帽子岳 ~ 烏帽子小屋
 2日目:烏帽子小屋 ~ 三ツ岳 ~ 野口五郎小屋 ~ ▲野口五郎岳 ~ 水晶小屋 ~ ▲水晶岳 ~ 水晶小屋 ~ ▲鷲羽岳 ~ 三俣山荘
 3日目:三俣山荘 ~ ▲三俣蓮華岳 ~ ▲双六岳 ~ 双六小屋 ~ 鏡平山荘 ~ わさび平小屋 ~ ◎新穂高温泉


天気の心配は無用。
久しぶりに北アルプスへ遠征する!
7月の3連休(海の日)といえば恒例の登山遠征候補日である。
毎年ここの天気は梅雨明けしているかどうか、微妙なところだが、
今年の梅雨明けはとても早かった。
(2018年の関東甲信越の梅雨明けは6月29日ごろで平年より22日早いとのことだった。)
そんなわけで天気の心配は無用。
早い段階で遠征先を北アルプスへ絞り込んだ。

今回選択したルートは裏銀座縦走ルート。
長野県の高瀬ダムからブナ立尾根を登り、
烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、双六岳を経て岐阜県の新穂高温泉へ下山する。



2泊3日の山中山行計画はよりは、
自宅から登山口までの車移動や、下山後にバスや電車を乗り継いでうまく戻って来れるかどうかが不安だった。

仕事明けの21時に岩手の自宅を車で出発する。
メンバーはやす氏とS氏の3名で、交代で高速道を運転しながら只管移動する。
予定通り翌朝5時前に長野県の信濃大町駅へ到着した。

信濃大町駅の付近にあるタクシー会社へ車を停めさせて頂きタクシーで高瀬ダムへ向かった。
5時30分に七倉ゲートが開く。(七倉から高瀬ダムまではマイカー規制がかかっている。)
その為5時に大町のタクシー会社を出発できたことはベストだ。

<七倉ゲート前>


七倉ゲート前で一度タクシーを降りて登山届を提出する。
タクシーのトランクは大型ザック3個を入れて閉めることが出来ず...



そして6時前には高瀬ダムへ到着することができた。
(信濃大町駅から高瀬ダムまでのタクシー料金は8,000円ほど)



<やす氏とS氏>



▲5:55 高瀬ダム
それでは高瀬ダムのトンネルから出発。
まだ朝6時。ここは風もあってとても寒い...



その後にゆらゆらと吊り橋を渡る。



吊り橋を渡り終えた場所に小規模なテン場があった。
ここは濁沢キャンプ場というらしい。
看板を見れば有料の模様。
ここへ宿泊されたと思われる方が数名準備中であった。




ダムを越えて行くとそこそこ勢いの良い滝が見える。
あの付近が急登ブナ立尾根への入口だ。




▲6:15 ブナ立尾根取付
いよいよブナ立尾根へ突入だ。
北アルプス三大急登と言わるだけあって序盤から苦しい展開。
他の登山者とも会話したが、同じ三大急登と呼ばれる「合戦尾根」よりもこちらの方がキツかった。




ブナ立尾根はとにかく登り。
樹林内には風も入らず水場もない。





とにかく疲れる...
そんな時、いつものおやつの回進堂のどら焼きで元気を出す。




▲09:05 三角点
登りの目安となる三角点を通過する。
三角点の標高は2208.7m、高瀬ダムから3時間が経過している。



三角点を過ぎた辺りから徐々に樹林が開けてきた。




針ノ木岳と思われる山が1つ奥に見えてきた。



三角点からもペースはなかなか上がらなかった。
GPSで位置確認するとブナ立の急登も終盤だった。

急登を終えると直ぐに烏帽子小屋の屋根が見えてきた。
やっと終わった、とても安心する...




高瀬ダムから烏帽子小屋まで4時間30分近くかかった。


▲10:30 烏帽子小屋
登りながら烏帽子小屋テン場の空き状況を気にしていた。
情報によればここは20張と少ない。
テント装備の登山者も続々と登っていたので設営場所が無くなるのではと心配していた。



<烏帽子小屋>



烏帽子小屋とテン場は少々離れていた。
眼下にテン場が見える。
空き状況もまずまずと、これで一安心だ。



烏帽子小屋に近い階段下の場所へ我が家を設営した。
ここは特に日差しが強い場所だったが...



テン場の利用料は800円。
トイレは烏帽子小屋の外トイレを利用する。
ちょっとテン場からは遠いかな...

水場はないが、小屋で雨水を消毒したものを200円/Lで購入できる。(セルフサービス)
水はペットボトルでも購入可能。
その他、ポカリ、CCレモン、伊右衛門茶などのペットボトル飲料が500円で購入できる。
ビールは350ml缶が650円。
これらの飲み物はとても冷えていた。

一先ずビールを飲みながら昼食を兼ねてペヤングを食べた。
テン場は陽射しを受けてとても暑かった。
ここに居ると具合が悪くなりそうだ...




日影を求めて烏帽子小屋前へと移動した。


▲12:50 烏帽子岳へ出発
しばらく小屋前の日陰で休憩していた。
しかし休み過ぎて面倒くさくならないうちにと、烏帽子岳へ登ってくることにした。

<烏帽子小屋前のイワギキョウ>



烏帽子岳は日本200名山。
偽ピークの「ニセ烏帽子」から烏帽子岳を眺めた。
山頂は立派なオベリスクだ。
その奥には立山を望むことが出来た。




足元の砂礫には多くのコマクサが咲いていた。



烏帽子岳の終盤は岩場に鎖場といった感じ。
なかなか険しく気が抜けなかった。




本山頂へは1人づつしか登れない。
最後はしっかりと三点支持で登ろう。




▲13:40 烏帽子岳
やす氏に続いて山頂へ立った。
そこから烏帽子岳と同じ日本200名山の針ノ木岳を眺める。
(5年前に登っている。)


眼下には池塘も見られる。
とても綺麗な場所だ。





▲14:30 烏帽子小屋
無事、烏帽子岳を制しテン場へ戻る。
往復1時間40分程度だった。

テン場は相変わらず日差しが強い。
テントでゆっくり寝ることなど、ここでは暑すぎて無理だ。
日陰を探してそこに留まり、地図を広げ明日のルートを確認した。



明日は野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳を縦走し三俣蓮華のテン場まで歩く予定だ。
10時間越えの長丁場となる。
本日と同様で良い天気になるだろう。

17時くらいにはテン場も日影となりかなり涼しくなった。

初日は17時に夕飯にした。
ドライカレーにキーマカレーを合わせたもの。
こんな感じでテン泊時の食事は半分適当に済ませている...



明日朝の出発は5時に設定している。
3時起き、5時出発といつもの手順で準備するわけだ。
烏帽子小屋の営業時間よりも早い出発となるため、今のうちに水、ポカリ、お茶などの飲料水を購入しておいた。
歯磨きして、トイレも済ませ、18時過ぎにはテントにこもった。

テントでは着替えとしてシュラフを出したら眠るのみだった。

2日目へ続く...



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