今回は地元山岳会の先輩方へご一緒させて頂いた。
須川温泉登山口の駐車場に車1台を駐車し、もう1台の車で須川湖の駐車場へ移動する。
須川湖からはしばらく舗装路を下り、その道路沿いにある秣岳登山口より入山した。
▲09:00 秣岳登山口
秣岳登山口からの取付きはやや急登といえる。
ウォームアップも兼ね、ペースを保ちながら樹林内を登り始める。
前日の雨の影響で足元は泥濘状態であった。
登山口の標高が高いこともあり早々に樹林は開けてくる。
目指す秣岳が見えてきたがピークはガスの中だった。
今日は晴天の予報だったのだが...
残念ながら青空は無いが紅葉は色鮮やかである。
秣岳の尾根付近の紅葉がピークだった。
そして秣岳山頂へ到着する。
▲10:10 秣岳
先ずは三等三角点に対していつもの儀式を済ませた。
おやつのどら焼きを食べながら小休止。その間に何名かの方が登頂された。
交わす言葉は天気予報の件。
冷え込みもありレインウェアを着用し天馬尾根への縦走を開始した。
この辺りの登山道は滑り易くて苦労したな...
高層湿原の「しろがね草原」。
木道沿いにはイワショウブが咲き残っていた。
白い花は終わるにつれて赤くなりとても綺麗である。
再び泥濘ロードへ突入する。
落葉の赤い絨毯も楽しむことが出来た。
突如、先頭を歩いていたリーダが足を止めた。
何を見つけたのか?
私は最後尾を歩いていたのでよく分からなかったのだが、非常に驚いている様子だった。
前へ出てみると、そこにはS氏が立っていた。
S氏に話を聞く。
須川温泉から入山し山頂を目指したが、あまりの混み様に山頂を諦め天馬尾根へ抜けてきたということだ。
そんなS氏の事情はともかく、せっかくなのでこれから一緒に行動してもらうことにした。
そんなS氏との出会いをきっかけに天候の回復が始まった。
ガスが消え、前方にこのルート本来の雄大な景色が広がり始める。
栗駒のモンサンミッシェルも拝むことが出来て何よりだな。
前方の栗駒山方面もクリアになってくる。
秣岳を振り返る。
コントラストが良い。
ある程度尾根を進み、そこから展望岩頭までの登りが始まる。
またまた泥濘ロードが始まる。
登山道脇に生える笹や木の枝に掴まりながら慎重に登った。
▲12:00 展望岩頭
秋田県と岩手県の県境を示す石柱か?
(GPSで確認すると若干位置がずれています。)
ここからの眺めは栗駒山の中でも特にお気に入りの景色である。
その一角に陣をとり、景色を眺めながらランチにすることにした。
S氏と同じく、ここでぺヤングを食べる。
その煮汁は卵スープに利用しよう。
同行の先輩からグレープフルーツの差入れも頂き美味しく頂いた。
1年前も同じ時期にこの場所でランチを楽しんだな。
大混雑から逃れてゆったりと休憩することが出来た。
▲12:45 天狗平
ランチ後は栗駒山の山頂を目指す。
同じ時期なのに山頂景色が昨年とぜんぜん違う。
既に山頂付近の紅葉はピークを過ぎていた...
天狗平から山頂にかけては予想通りの混雑ぶり...
狭い登山道でのすれ違いに気を配りながら山頂を目指す。
▲13:10 栗駒山
無事登頂、お疲れさんでした。
冬季に2回登頂しているので、今年は一応3回目。
人が写らないように山頂を撮影...
無事登頂するも、山頂の混雑具合から早めに此処を立ち去りたかった。
ここでメンバーと話し合い。
混雑している主ルート(昭和湖経由)を外れて、産沼ルートを下山することにした。
産沼ルートは久しぶりに歩く。(過去に残雪で引き返した。)
その奥には「笊森避難小屋」がひっそりと見えていた。
S氏曰く、産沼ルートは景色も開けずにあまり面白くないらしい。
確かに、山頂から下るに連れて登山道も藪に覆われてきた。
たまに開ける景色はまあまあ良かったと思うが...
▲13:55 産沼
山頂から下ること30分、産沼へ到着する。
笊森避難小屋方面への分岐点も此処にあり。
今日は日帰りだが、何れは小屋泊もしてみたいところである。
産沼ルートだが、地図を見る限りではそれ程長くは感じなかった。
しかし、実際歩いてみると意外と長く感じる。
昭和湖などの見所が無いせいかな?
「三途の川」の渡渉。
今日の水量は少な目だが雨の日はどうなっているか分からないため十分に気を付けよう。
苔花台分岐手前のゼッタ沢の渡渉を済ませる。
これで主ルート(須川ルート)と合流することになる。
▲14:50 名残ヶ原
産沼ルートとは比にならない程の人だった。
(産沼ルートでは数名にしか会わず。)
名残ヶ原を抜けて須川温泉へ戻るまでは遊歩道もあり、軽装の方々に混じって須川温泉へゴールした。
▲15:05 須川温泉
無事下山、お疲れさんでした。
特にS氏は途中からのお付き合いお疲れさんでした。
昨年も同じ10月初旬に栗駒山を訪れたが、山頂付近で紅葉の差が見られた。
今年の紅葉は1週間以上早い様だな。
冬の訪れも今年は早いということになるのだろうか?
(その翌日に今年の岩手山初冠雪を記録した。)
これからは低山の紅葉も楽しみたいものだ。
では、また山で!
(完)
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