鳥海山-山スキー(祓川口)②

PALOMON

2014年05月05日 22:18


日程:2014年5月4日(日) 日帰り
天気:晴(強風)

▲鳥海山(ちょうかいさん)
 秋田県・山形県
 標高: 2,236m (七高山 2,229m)
 日本百名山

<ルート>
祓川駐車場→七ツ釜避難小屋→七高山
(ピストン)


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<その1からの続き>
▲6:30 祓川駐車場 出発 ~ ▲7:40 七ツ釜避難小屋 ~ ▲8:30 シール歩行断念 (20分休憩)


すべる斜面、2時間頑張ったがシール歩行は断念した。

ここからスキー板を担ぐが、板が強風に煽られフラつく...

しかし山頂はくっきりと見えている。
山頂目指して頑張ろう!

強風が吹いたり止んだり、その間隔は短い。


スキーを背負って数分...
早くも、何処かへスキーをデポしようと考えた...


スキーをデポするなら雪の無いところへと。
上部を見上げて黒い場所を探す。

▲9:20 スキーデポ
ここしかない!


風で板が動くかもしれない。

この藪の下に両板を入れ込み、念のためしっかりと紐で括り付けた。
ここで10分程度作業にかかった。

さて、これより先は舎利坂である。 ここからが急だぞ!

スキー靴(コーチス)はウォークモード対応だが、前方にはあまり倒れない。
なので、これだけ斜度があると登り難い。

しかし、日中の雪の緩んだ時間にできた足跡が斜面に多くついていた。
これをステップとして利用させてもらう。 このステップは登り易かった。


しかし、藪にスキー板をデポしてきて正解だった。 (少し後悔も...)
風が強くて、板を背負っていなくてもかなり煽られた。
あの急斜面であんなに煽られたのでは危険だろう。
バランスを何度も崩されたので、6本爪ではあるが、軽アイゼンを装着していて良かった。

尚も強風に耐えながら舎利坂を登る。

すると、先に登頂していたS氏が自分を待っていてくれた。 (お~い!)


▲10:00 七高山山頂 
やはり最後の急坂、舎利坂は疲れる。
それを登り切り、無事(何とか)七高山へ登頂した。 お疲れさん。


正面に聳える「新山」を1年ぶりに眺める。


S氏は30分以上も前に登頂していた。
おまたせ~。 ということで、ここでS氏と一緒に記念撮影。
山頂で写真を撮って頂いたryuckeyさん、ありがとうございます!


それを終えるとS氏は下山していった。

さて、自分は休憩。 どら焼き食べるか...


七高山の山頂は風が落ち着いていたのでゆっくりと休憩できた。

山頂から眺める景色は素晴らしい。
しかし、遠方まではあまり見えなかった。
いつもは南方に月山が見えるのだが、今日は全く見えなかった。

外輪の様子。
ゴツゴツした岩場に雪が着いて迫力のある景色だ。


新山の様子。
登っている人もいる。 余裕があれば行きたいところだが、今日は余裕なかった...


七高山の反対側。
鋭く切れ落ちているのが特徴的だ。


稲倉岳の様子。
バックには日本海の海岸線を眺めることが出来た。


外輪を進む登山者が見えた。


次々と登頂を果たす強靭な人達。
みんな強風に耐え、スキーを背負って登ってくるのだ。 
スキーを藪にデポしてきた自分が何だか不甲斐ないな...



まあ、山頂の斜面は硬くて滑りもあまり楽しめなかったであろう。
と、自分を慰めるが、山頂からの滑走が達成出来ず...

今回の達成感は少し低かった。

鳥海山はまだまだ雪がある。 また来ればいいや...
その時は新山からも滑走したい! (なんてね)

▲10:50 七高山 下山開始
山頂からスキーをデポした舎利坂の下まで歩いて下りる。
やはり滑走無しでここを下るのは寂しい気がした。

舎利坂は相変わらずの強風だ。

頑張って山頂を目指す人たち。
どうしても強風に耐えなければならない、その登りは鈍いようだ。


いろいろなスタイルの登り方があるものだ。
スキー板を担がずにロープで引っ張っている人も見られる。
この方法はシールを持っていなかった時にやってみようと考えたことがあった。

実現には至らなかったが、背負うよりは楽だろうな。
ただ、ストッパーがONとなり邪魔なのと、スキーの先端に穴を空けないといけない。

テクテクと舎利坂を歩いて下り、スキーをデポした藪の場所へ戻った。
登って来た時より、雪面が柔らかくなっているように感じた。


▲11:05 スキーデポ地点
スキー板は無事そこに存在していた。
強風で動かぬよう、しっかりと紐で縛っておいた訳だ。

板からシールを剥がしにかかる。
そして、スキー靴から軽アイゼンを外した。
ザックにそれらの物を詰め込んで滑走準備を整えた。

靴の3バックルをしっかりと締め、ウォークモードを滑走モードへと切り替る。

▲11:15 滑走開始
それでは待ちに待った滑走の開始!
雪面は朝の凍った硬さが若干緩み、自分好みに滑り易くなっていた。
ハードバーン向けのスキー板が威力発揮! (ブラックダイヤモンド・ワラント)



最高に気持ちのイイ滑りだった。

前回の岩手山の時より板が良く滑る。
そしてストップするような新雪もないし、目立った障害物も全く無い。
(前回、岩手山の落石の踏み放題にはマイッタ...)

あっという間に七ツ釜の避難小屋へと帰ってきた。

▲11:30 七ツ釜避難小屋
避難小屋の上部へを滑り降り立つ。
そして小屋からは下に向かって左側の斜面を滑り降りた。


この辺りも斜度があって面白い。

しかし、最近滑っていてとても疲れる。
スキー靴を新しくしてから余計疲れが出るようになった。
ちょっと前傾なのが疲れの元かな? その分、滑りは良くなっている。

そのまま、スムーズに滑走を続ける。

最初の壁では加速して、平らなる祓川ヒュッテまで止まることなく滑り下りた。
ちょうど先に下山していたS氏に追いつき、仲良く(?)いっしょの下山となった。

▲11:40 祓川駐車場
無事下山、お疲れさんでした。

駐車場では、あの強風が嘘のように落ち着いていた。

そして振り向き、鳥海山を眺める。
相変わらずのイイ天気ぶり...


七高山の山頂から滑走すれば30分かからずに降りて来れる。
登り返しの全く無い、スムーズな滑走が楽しめるのが祓川ルート。(七高山から)

地元では栗駒山もそうだが、シールの貼り直しも無く、一気に登って一気に滑る! 
それがイイな!

満車状態だった駐車場にも、少しスペースが出来ていた。
スキー靴をサンダルに履き替え、道具は乾いたアスファルトに並べて置いた。
(乾かしモード)

先に岩手へと戻るS氏に別れを告げる。 
そして自分は暫くそこに滞在した。

鳥海山山頂までがくっきりと見えている。
この景色が良いので直ぐに帰りたくないというか、暫くここに居たかった。

そんな訳で、此処でお湯を沸かす。
久しぶりに山での(駐車場だが...)ランチのカップラーメンを食べた。
食後にコーヒーも一杯。 寛げるなぁ。

13時近くまで此処でのんびりと過ごした。
同岩手から、ブログの知合い5人パーティが来ているはずだが、今日は会えなかったな。


鳥海山、人が多すぎて... あれじゃ、居てもわからんなぁ(笑)
驚いたことに、第2駐車場からも車が溢れ、路駐が凄いこと...

流石、GWの鳥海山は凄い人だ。

まだまだ雪も多い鳥海山。
これなら5月いっぱいは滑れるな。
山頂滑走を断念し、ちょっと達成感に欠ける1日であった。

また来ようかな?

ということで、今日のルートはこんな感じ。



では、また山で!

(完)



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