3日の夕方。 することも無いので早めに自宅を出発する。
秋田県に入ると、降っていた雨も上がり夕日が眩しい。
登山口の祓川が近づくと雪の壁を見ることが出来る。
車を降りて雪の壁の写真でも撮ろうかと思ったら、
目の前に熊が出てきた。
昨年はオコジョを見かけた場所なので今年も見れるかなと思っていた。
熊を目撃するとは... 登山中で無くて良かった...
車だと強気、ちょっとだけ追いかける。
熊は路側の雪の山を乗り越え、森へと帰って行った。
雪の壁だが、猿倉登山口付近が高さもあって見応えがある。
祓川の駐車場に着いたのは19時半頃だった。
祓川登山口の駐車場には既に多くの車が停まっていた。
そして、強風...
物凄い風音と、その風に車が煽られて揺れる。
夕食を食べて直ぐに寝ようと思ったが、強風のお蔭でなかなか寝付けなかった。
その後、夜間にはどんどん車が入ってきた。
翌朝、明るくなり外を見渡すと駐車場はほぼ満車状態であった。
4時半頃に起きて外の状況を確認した。
強風は相変わらず... しかも、鳥海山の山頂は雲に隠れていた...
車で朝食のパンを食べながら着替えを済ませる。
そうこうしているうち、5時半過ぎには大分青空が広がってきた。
山仲間のS氏がここへ来ることは知っていた。
彼は何時に来たのだろうか?
車があったので様子を見に行くと、シュラフにくるまって未だ寝ていた。
自分は歯磨きをするなど、登山に向けて準備を整えていた。
しかし、あまり早く出発しても、未だ雪面が凍っているので大変だろうと予測はしていた。
しかし、することも無いし...
S氏も出発準備が整ったようである。
他の方々も出発し始めている。
動かないと寒いし... 6時半頃、自分もそろそろ出発することにした。
▲6:30 祓川駐車場 出発
車の外気温を確認すると、今朝の気温は1℃の表示であった。
今日はS氏と別行動ではあったが、出発は一緒になった。
雪壁の門を潜り抜けてフィールドへ立った。 よし行くぞ!
しかし、S氏。
カメラを持っていないことに気づき、早速車へと戻る...
結構待ったが、なかなか帰って来ない。
そんなことで、お先に出発。 (私はスキー、S氏はスノーシューである。)
スキーを履いてシール歩行を開始する。
最初の壁と小屋の埋まり具合はこんな感じ。
雪は硬く表面が凍っていたが、最初の壁は問題なくシールで登れた。
暫く上ってから後ろを振り返った。
この時7時過ぎ。
第2駐車場にも既に多くの駐車が見られた。 (右奥が第2駐車場)
強風ながら今日の登山者は多い。
今日は強風にどこまで耐えれるか?
昨年の鳥海山も強風に悩まされた。 (昨年は2度撤退、3度目で登頂。)
出発前にS氏と、「今日は七ツ釜避難小屋までかな」、なんて会話をしていた。
やはり雪面は凍っていた。 昨日の降った雨のせいもあるのか?
それは輝いて綺麗ではある。
しかし、この先シール歩行でどこまで頑張れるのか、不安もある...
シール歩行をしている方を見ると、殆どの方がスキーアイゼンを装着していた。
スキーアイゼン(クトー)は所有していない。
今日はそれが無いと難しいか... 今、欲しいアイテムの一つだ...
そんな中、いつの間にかS氏に追いつかれた。
S氏、流石に歩くのが早い。
暫く一緒に歩き、先日登った岩手山のことや、一昨日登った五葉山の話を聞かせてもらう。
山スキーの時期が終われば、行動を共にすることであろう。
七ツ釜避難小屋の下斜面はいつも通り左側から登る。
この辺りから、徐々にシール歩行が厳しくなってきた。
▲7:40 七ツ釜避難小屋
七ツ釜避難小屋付近まで登ってきた。
しかし、凍った斜面にシールが良く効かず苦戦する。
やはりスキーアイゼンが欲しい...
今日は何処かでスキーを担がなければならないな、と思っていた。
S氏はここまで付き合ってくれていた。
しかし、シールが滑って私のペースが大分落ちると先に行ってしまった。
強風が写らないこれらの写真。
もの凄い良い天気!
山頂がくっきり見えているので、シールが滑っても、強風でも、途中で止める気にはならない。
さて、何処でスキーを担ぐか、大体のポイントが見えてきた。
次の急斜面では絶対板を外そう。
そう思って、一先ずシールで頑張っていた。
すると、変な動きをする人が一人下ってきた。
最近、私の視力が落ちたせいもあり...
さっぱりその者が誰か分からなかったが... ああ、あれはS氏だ。
S氏、カメラを落とした...
カメラを車に忘れたり、落としたり...
「カメラを落とした~」
大きな声で私に向かって叫びながら下りてきたのが不幸中の幸い。
写真の後ろに写っている方が、S氏のその声に気づいた。
その方が、S氏のカメラを拾ってくれていたのだった。
そんな訳で、S氏のカメラは無事、しかもあっさりと回収できたのである。
後ろのお方、ありがとうございます。
▲8:30 シール断念
終にシール歩行を断念した...
この先の斜度、明らかにシールのみでは歩行不可能だった。
隣を登っていたスプリットボードの方も、幅広いスキーアイゼンを装着し始めた。
私はスキーをザックに括り付けた。
雪面は凍っているので、6本爪ではあるが軽アイゼンをスキー靴へ装着した。
軽アイゼンだが、スキー靴のコーチスにも上手く装着可能だ。
(以前のスキー靴は幅広の為、装着できなかった。)
ついでにここで休憩も入れる。
その間20分程。
スノーモービルでここまで乗せられてきた方がいた。
上部で登行中、滑って転倒しスキー板だけ滑落してきた風景も見た。
そして、全く摂っていなかった水分をここで摂る。
ザックのスキー板をしっかりを固定し、登りを再開する。
しかし、シール歩行の滑りは解消されたが、今度は担いだ板が強風を受ける。
そしてよろめく...
今日の鳥海山、なかなかスムーズに行けないのであった。
(その2へ続く)
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