姫神山-スノーシュー

PALOMON

2011年02月06日 20:56

2011年2月6日(日) 日帰り
姫神山 (ひめかみさん) 1,124m  日本二百名山 (岩手県) 
一本杉登山口~山頂 (ピストン)
天気:曇|晴 |



姫神山は盛岡市北部に位置し、地元岩手では冬季でもよく登られている山の一つである。
詩人、石川啄木がこよなく愛した「ふるさとの山」でも知られている。


私もこの山には小さい時から何度か登っている。
家族で登ったり、小学校3年生の時には遠足でも登ったな。
そんな身近な山ではあるが、積雪期に登るのは今回が初めてだ。 
今日は単独でこの姫神山に登ることにした。
(雪山には一人で行くなって家族に言われるが...ここならイイだろう...)

地図はこちら


▲8:20 登山口到着
姫神山では最もスタンダードなルートである「一本杉登山口」の駐車場へ到着。
既に車が10台以上も停まっており、その中には県外ナンバーの車も。

私の装備は先月の鞍掛山登山の時と同様、スノーシューである。
登山道の雪は踏み固められており、登山靴にアイゼンの方が適していることは承知のうえだ。
★MSR 「EVO-TOUR」

今日、スノーシューで登る人はあまりいないだろう。
そもそも、アイゼンを家に置き忘れてしまったし...

今日はザックではなく「ヒップバック」を装備した。
THE NORTH FACE 「SPORT HIKER」

ヒップバックの中身は「チョコレート」とか「どら焼」といった行動食?(おやつ)
バックのサイドには、飲料水750ccを入れたキャメルバックの水筒を差し込む。
(水筒のストロー部分出口が凍ってしまうのだが...)

念のためゴアのシュラフカバーを入れておく。
ガスストーブやコッヘルなどの湯沸しグッズは無し、コーヒーやラーメンなどの温かいものはお預けだ。

▲8:40 登山開始
準備も整い、これから登山開始だ。
駐車場から2~3分歩き登山道の入り口へ。 「立入禁止」の黄色いテープが張られている。
これを潜り抜ける。(当然ながら、ここから先は自己責任である。)

昨日まで3日間ほどか?
岩手県内は3月並に気温が高かったのだが、今日は一転し平地でもマイナス10℃まで冷え込んだ。
なので登山口付近の雪は、表面が固く中が柔らかい状態だ。

登山道は幅50cmくらいだがよく踏み固められている。
なのでツボ足で全然大丈夫なのだが、ちょっと道を外すとズボっと雪に足が嵌る深さであろう。

五合目直前までは急な登りが続く。
前記事でも書いたが、スノーシューに装備されている「ヒールリフタ」はとても便利だ。

始めのうちはヒールリフタを使わないで登っていた。
今日はあまり厚めではない靴下を履いていたので、なんだか踵が靴擦れするのではないかと心配に思っていた。
登山道の斜度が上がってきたので「ヒールリフタ」をONにする。

すると踵の不安も解消!
登山道が平らになると逆に違和感がある。こまめにON/OFFをしながら使うことをお勧めする。

▲9:00 五合目
五合目でひと段落。
ここから八合目までも意外と斜度はある。
確かこの辺りはずっと階段だったような気がするな...昔もこの辺りは疲れた記憶有り。

▲9:25 八合目
登るにつれて雪質が良くなってきた。
登山道を外れるとフカフカの雪だ。
帰りはこのパウダースノーを走って下るかと、これは楽しみだ。

駐車場で先に出発したおじさんが早くも山頂から下りてきた。
毎日のようにこの山に登っているらしい。
山頂はかなりの強風、這い蹲って登るべし! とのアドバイスを頂く...

樹林帯を抜けた。
すれちがう登山者みんなが言うとおり、やはり風が非常に強い。
山頂までもう直ぐだろう。 頑張って登ろう。

雪に覆われていて分かりにくいが、山頂近くは大きな岩がゴロゴロしている。
アイゼンが必須かと思っていたが大丈夫そう、雪が多いのでスノーシューを脱ぐ必要はなかった。

さて、強風との格闘...
這い蹲って登れ、という表現が適している...風でバランスを崩してしまう。

▲9:55 山頂到着
1時間15分、強風の姫神山山頂へ到着! 

天気は晴れなのだが...風を受けて立っているのがやっと。
一先ず山頂からの景色を堪能する。

山頂にある石の祠、半分は雪に埋もれている。

そして正面に「岩手山」。これが観れて良かった。

山頂にいたのはほんの数分間だった。

風を遮るような場所も無く、ゆっくり「どら焼」を食べることも諦める...
写真も撮り終えたことだし、この強風の山頂から早々と下山することにした。

▲10:02 下山開始
さて、楽しい下りが始まる!

私は夏山で、「下りが楽しい!」、なんて思ったことはない。
下りは苦手、膝に負担がかかり、だんだんと脚が棒になるような感覚。

しかし、今日は違う。
スノーシューでパウダースノーをガンガン行く! これは楽しい!
コースを見失わないよう注意しながら森林の中を駆け下りた。

▲10:45 無事下山
その様なわけで、下りは流石に早かった。
45分くらいで無事登山口へ下山した。

下山中にも多く(15人くらいだが)の登山者とすれ違った。
あの「早いおじさん」は2回目の登りに...トレーニングなのだろうが...
流石に下りて来て間もなく、「もう一回登ろう!」なんて私は思わないな。

姫神山は独立峰でピラミッド型。
今日の登山口は全くもって穏やか、でも山頂は想像以上に風が強かった。

冬の低山ハイクは2回目、トレーニングにもいいと思う。
今日は身軽な格好だったが、山スキーでは「スキー板」と「スキー靴」を担ぐスタイル。
もっともっと、体力をつけないと...



MSR EVO ツアー


MSR EVO アッセント


MSR EVO









あなたにおススメの記事
関連記事