出発当日も日中は天気予報を眺めていた。
登山2日目の天気予報も微妙になってきていたからだ。
テン泊登山で雨には当たりたくない...
仕事を終えて帰宅し、出発するかどうかギリギリまで迷うが...
19時30分、車に登山道具一式の他、車中泊道具一式を詰め込んで自宅を出発した!
経費節約ということで高速を使わずに下道を移動する。
燧ケ岳の登山口は福島県桧枝岐村の御池を選択している。
宮城県は経由せずに、岩手~秋田(横手)~山形(米沢)~福島(会津若松)という順に移動した。
夜間の為スムーズに移動できたものの、会津若松までは4時間半...
桧枝岐村まで6時間以上運転したところで車中泊。(am2時前)
翌日は5時半頃に起床し、そのまま再出発。
朝食は前日の移動中にコンビニで購入しておいたものを食べる。
天気は曇り...
そして6時半頃には御池の駐車場へ無事辿り着いた。
御池の広い駐車場へ車を入れる。
7時前ということでまだまだ空いているが、満車になることもあるという。
駐車料金は1回1,000円ということだ。
早速、着替えるなどの登山準備を開始した。
▲7:00 登山開始
いよいよ燧ケ岳への登山開始だ。
さて、駐車場からどちらへ行ったらいいのか...
初めて訪れた土地、今日の様に単独行だと何か心細いなと...
ここは周りの登山者の向かう方向へ移動することで登山口を発見する。
久しぶりのテン泊装備だが、それ程重く感じることは無かった。
今回はザックの中身をかなり軽量化してきた。
燧ケ岳を下ってしまえば、尾瀬には営業小屋が多く存在する。
飲み水も1.5Lのみだ。
いつものテン泊だと夕食に缶詰とかワインの瓶とか...
ちょっと重い物を背負っていたが、今回はレトルトカレー1つのみだ。
1泊だし、あとは行動食とカップラーメンのみ...
寝具のシュラフカバーやウォームアップシーツも持ってこない。
テン泊ザックの重量は12キロ程度だろう。
さて、登山口から1分程歩いて早速、燧ケ岳への分岐点に差し掛かる。
どんな道が続くのか?
今回はあまり燧ケ岳を予習してこなかった...
登山道は滑り易そうな濡れた岩場の急登から始まった。
2合目、3合目と目安の看板が設置されている。
3合目までは樹林内で急登続き...
急登が終わると、一転して開けた場所へと抜け出た。
樹林を抜け出たのは良いが、湿原の視界は悪し...
▲7:45 広沢田代
ガス景色にがっかりしていると、何とも...ガスが消えていく!
完全ではないが湿原景色が広がり、これにてテンションも少し回復した。
キンコウカが鮮やか!
黄色い景色を作り出し、その中央に木道が続いていた。
これはイイ景色だ。
先日登った岩手の栗駒山、名残ヶ原湿原と同様の高山植物が咲いていた。
しかし、キンコウカの鮮やかさは別格である。
そしてイワショウブが所々に花を咲かせていた。
鮮やかなキンコウカロードも終わってしまえば再び樹林...
樹林へ入ると歩き難い道へ変化、そして急登となる...
そういえば、今回はいつものおやつのどら焼きを購入し忘れた。
そんな中、どら焼きの様なキノコを発見...
▲8:15 5合目
5合目までは樹林&急登だった。
しかし、5合目から暫く登ることで再び平坦な道へと変わっていく。
急登と平地の繰り返しなら、休みながら登れているようなものだな。
<ミヤマホツツジ>
▲8:30 熊沢田代
登山道は熊沢田代という2つ目の大湿原へと入ってきた。
正面の山が燧ケ岳の山頂か!?
そしてまた続くキンコウカロードが美しい。
熊沢田代ではキンコウカの隙間に小さな花を見つけた。
小さい花だが、花の内側に黒い斑点があるのでタテヤマリンドウだろう。
先程の湿原と同様、湿原を抜けると樹林へ入る。
標高も2,000mを越えてきたため、樹林の感じも変わってきた。
笹や椴松が多く生息している。
7合目から上部は今までに無いガレた登山道だった。
浮いた石を避けながらガレ場を慎重に登る。
8合目上部にトラバース地帯有。
木道も谷へと傾くこの場所。
まあ、危険個所という程の道では無いが、なるべく慎重に通過...
9合目の看板を見つけた。
山頂まであと少しだろうと、ここで気合が入る。
予想以上に急登が多く、テン泊装備ということもあり...大分疲れてきていた。
あそこが山頂か?
それらしき雰囲気が漂っていた。
そして運良く、今までにない青空がその奥に見えていた。
▲9:45 俎嵓(まないたぐら)
登山口から2時間45分、俎嵓へ登頂!
お疲れさんでした!
此処まであまり登山者には会わなかったが、山頂には多くの登山者が登頂を果たし賑わっていた。
見下ろす尾瀬沼の景色も見事なものだ。
三角点があるが、燧ケ岳山頂碑が見当たらない...
一先ずいつもの儀式、三角点タッチを済ませることにする。
近くにいたベテラン風の登山者に話を聞く。
三角点はこちらに存在しているが、正面に聳える「柴安嵓」の方が標高が高いという。
向こうが本当の山頂かぁ...
<柴安嵓>
<尾瀬沼を見下ろす>
現在居る俎嵓より柴安嵓の方が10mほど高い。
しかし、柴安嵓から宿泊地の見晴へと向かう登山道は閉鎖されている。
燧ケ岳の山頂碑は向こうに有り...
そんな訳で向こうへ行くしかない。
重いザックをここにデポし、本当の山頂を往復してくることにした!
<その2へ続く>
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