北アルプス-遠征④(薬師峠キャンプ場~雲ノ平)

PALOMON

2014年08月03日 19:44

日程:2014年7月25日~28日(3泊4日)
天候:曇→晴→雨→晴 →→→

▲雲ノ平(くものだいら)
 標高:2,500~2,700m
 (富山県)

▲鷲羽岳(わしばだけ)
 標高:2,924m
 (富山県・長野県)
 日本百名山
 
▲黒部五郎岳(くろべごろうだけ)
 標高:2,840m
 (富山県・岐阜県)
 日本百名山

<ルート>
 1日目:折立 ~ 太郎平小屋 ~ 薬師峠キャンプ場
 2日目:薬師峠キャンプ場 ~ 薬師沢小屋 ~ ▲雲ノ平 ~ 祖父岳 ~ ワリモ岳 ~ ▲鷲羽岳 ~ 三俣山荘
 3日目:三俣山荘 ~ 黒部五郎小屋 ~ ▲黒部五郎岳 ~ 北ノ俣岳 ~ 太郎平小屋 ~ 薬師峠キャンプ場
 4日目:薬師峠キャンプ場 ~ 太郎平小屋 ~ 折立

<その1> <その2> <その3からの続き>
1日目 ▲7:40 折立登山口 ~ ▲9:20 三角点 ~ ▲11:55 太郎平小屋 ~ ▲12:30 薬師峠キャンプ場


7月26日(土)4時40分、薬師峠を出発する。

目指すは日本最後の秘境、雲ノ平。
そして三俣のテンバまで頑張って歩こう。
天気は良さようだが、あまり暑くならなければいいなと...
▲4:40 薬師峠キャンプ場
あの尖がり具合は槍ヶ岳か!?


明日登る予定の黒部五郎岳にも朝陽が当たり始めた。



▲5:00 太郎平小屋
小屋前の広場にも朝陽を撮りに、多くの登山者(宿泊者と思われる)が集まっていた。
太郎平小屋はスルーして、薬師沢までの下り道へと進む。


分岐点へ到着した。
薬師沢までは4.7kmと記載されていた。


ここからは暫く下りが続く。


しかし、この辺りの花がとても綺麗だった。
先へ進みたいが、どうしても足が止まってしまう。
そして花の写真を撮った。 

ハクサンイチゲ。
地元岩手では焼石岳に多く咲くが、今年はあまり見れなかった。


チングルマ。
高山植物の定番だが、とても好きな花だ。


アオノツガザクラ。


ミネズオウ。


その他、いろいろな花を楽しみながら下って行く。

ある程度下山していくと沢にたどり着く。


幾つかの橋を渡った。
橋の中には少し不安定な橋もあった。
(数本の長い木を繋ぎ合わせて作られた橋はフニャフニャでちょっと怖い。)

沢沿いに見つけたのはキヌガサソウ。
キヌガサソウはあまり見たことが無かったが思っていたよりも大きのね。


下りばかりかと思っていたら登りもある。


登ったらまた徒渉。



登山道の一部にはガレ場もあるので注意。
しかし、なかなか楽しい道のりだな。

暫く進むと開けた場所に出る。
日当たりが良く、湯気が上がっていた。


▲7:00 ガベッケヶ原 
もう直ぐ薬師沢小屋かな?
と思っていたところ、ガベッケヶ原という場所へ辿り付いた。

木道沿いのベンチにその標識が置かれていた。
ここにはガベッケ=カッパのようなお化けが出るとか?



ガッペケヶ原から少々下ると大きな沢が見えてくる。
そして小屋からと思われる発電機のエンジンの音が聞こえてきた。

▲7:10 薬師沢小屋
太郎平小屋を下り始めてから2時間程。(コースタイム通り)
薬師沢小屋へ到着する。
太郎兵衛平(2,330m)から400mほど標高を下げたことになる。

薬師沢と赤木沢が合流する地点。
涼しくて過ごしやすい場所である。


入口では冷たい水で飲み物が冷やされていた。
飲み物のメニューは下記の通りであった。


牛乳も気になったが、野菜を摂ろうと... 野菜生活をゲット。
合わせて山バッヂも購入した。



小屋前には飲用水が豊富に流れている。
この水を遠慮なく頂いた。
手洗い用の水も流れており、そちらでは顔を洗う。 とてもすっきり!

小屋のテラスで野菜生活を美味しく頂き、これから向かう雲ノ平への急登に備える。

▲7:30 薬師沢小屋 出発
十分な休憩をとり次へ挑む。
まずはこの吊り橋を渡ろう。
「薬師沢出合吊橋」 「昭和五十七年十月竣功」とある。


吊り橋を渡る。
しっかりとした橋だが、足場の隙間が大きい。
ちょっとだけ慎重になった...


吊り橋を渡ったら急な梯子を下りる。
一度、沢に出るのだ。

沢が増水している場合は、ちょっとだけコースが異なる。
今日は平水だが、増水コースを辿ってしまった。


さて、ここから雲ノ平へと直登する。

雲ノ平への急登の始まりは、長くて急な梯子で始まる...



岩と木の根が張った急な道。
2時間近くこの様な道を登っていた。

幸い、この急登は日影でかつ岩場のためとても涼しかった。
3~4人の登山者とすれ違ったが、滑り易いので下るのも大変そうだった。


大分登ってきたか?
木々の隙間から陽が射してくる。
そして徐々に坂道も緩やかになってきた。

そして木道が始まった。
いよいよ雲ノ平へ入ったか? 


雲ノ平へ入ったようだ!


▲9:30 アラスカ庭園
初めに訪れる庭園は「アラスカ庭園」である。
シラビソ林がアラスカの様だとのことだ。



アラスカ庭園に設置されているベンチに重いザックを下した。

肩の痛みからも解放される。
今回はザックのセットアップ具合が悪かったようで、腰より肩に負担がかかった。

ここでおやつのどら焼きを取り出した。
今日は回進堂どら焼きの「ゴマ」を食べる。
やっぱり美味い! (明日には小倉を用意している...)


元気なやす氏。
あの急登を終え、雲ノ平に入ればテンションも高まってくるようだ。
そのバックには明日登る予定の黒部五郎岳が映える。


もちろん、自分もテンションが高まっていた。
こんなにイイ景色が暫くの間続くのだ。
日本最後の秘境と呼ばれるだけあって絶景が続く。

木道沿いには綺麗な花が多く咲く。
特に好きな花であるチングルマが今見頃だった。


▲10:10 奥日本庭園
アラスカ庭園から木道を進み、次に訪れるのは奥日本庭園である。
向かう方向には北アルプス中核部の山並みが! 間近に見えてきた。


赤い山、赤牛岳(2,864m)。 
読売新道を伝い、あそこを目指す人はなかなかの強者だろう。


水晶岳(2,986m)。
山頂で水晶が採れるらしい。
日本百名山の一つなので、今回は登らないが何れは登っておきたい山だ。


景色の良い木道を楽しみながら歩く。
すると、ようやく雲ノ平山荘が見えてきた。


▲10:30 雲ノ平山荘
今回は小屋にもテン場にも泊まらずに素通りするだけだ。
先行者の2名はここでテントの受付をしていた。
テンバは結構離れているが、テントの受付はここでするようだ。


小屋前でやす氏と記念撮影する。
そして小屋でまたもや山バッヂを購入した。


さて、雲ノ平を越えていくぞ。

次に目指すのは祖父岳だ。
祖父岳へ登ったところで、鷲羽岳をどうするか考えた。
やす氏は既に鷲羽岳を制覇しているため、今日はスルーするという。
自分は未だ未踏である。 やす氏と別行動をとるかどうか?

悩みながら進んだ。

さて、まだまだ先は長い。 頑張ろう!


(その5へ続く)



THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) TREKKING HYVENT MID GAITER







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