小田越の登山口を出発する前に、小田越山荘に咲く「白いショウジョウバカマ」をチェックする。
今年もココに白花のショウジョウバカマが咲いていた。
これを観れ、縁起も良さそう。 では、早池峰山山頂へ向けて出発だ。
▲8:30 小田越登山口 出発
天気は曇りから回復し、登山口では既に晴れ!
今日一日、天気が崩れることはないだろう。
今日は久しぶりの登山靴での歩きとなる。
まずは登山口から木道をスタート。
そしてゴロゴロと石が多く転がる登山道を進んで行く。
先週までスキーを履いて雪上ばかりを歩いていたものだから、
この地面の硬さ、そして石の転がり具合、何か感覚が慣れない...
そんな中、綺麗な花に癒されながらゆっくりと歩いて行った。
樹林内の道沿いには、セリバオウレン、ショウジョウバカマが多く咲く。
で、ここに「クマ」と書かれた缶が木から吊るされている。
始めはコレの良く意味が解らなかった。
どうやら熊が出たらこれをガンガン叩いて音を出す。
それで熊を追い返すとか...
何れ、熊には遭いたくないな。
歩き始めて20分ほどで大きな雪渓が現れる。
毎年この時期、樹林帯の出口付近は雪に覆われている。
この雪渓を登って行くと樹林帯が開け、目の前に眺めの良い景色が広がるのである。
樹林を抜けると心地の良い風が吹いていた。
ここへは何度も訪れているが、いつ来てもいい景色に癒される。
そして、ここで登山へのやる気もアップする。
ここから蛇紋岩の岩場を登って行く。
斜度はそこそこあるが、5合目まで頑張れば後は気分的に楽に登れる。
蛇紋岩は相変わらず滑りやすい... 滑って転倒しないよう注意しよう...
▲8:50 1合目
早速発見。 「ミヤマキンバイ」が咲いていた。
まだ咲き始めたばかり。 来週あたりにはこの黄色が賑やかになることだろう。
そして、お目当ての「ヒメコザクラ」もすぐに発見した。
1合目から2合目にかけて、ヒメコザクラは早くも咲き始めていた。
やはり、この花は綺麗である。
ヒメコザクラを観れて、一先ず今日の目標は達成された!
▲9:10 2合目
2合目まで登ると花はあまり見られなくなった。
ここからは早池峰の雄大な景色を楽しみながら急坂を登って行く。
先週までの山スキーと打って変わって岩の上を歩く...
まあ、登りはいいんだけど、帰りがなぁ...
滑って降りれない夏山に、ちょっと面倒な気持ちもある。
▲9:30 5合目(御金蔵)
5合目まで登ればちょっと平らになり、気持ち的に楽になる様な気がする。
ようやく北東北も夏山シーズン到来といった感じだ。
7合目付近から下を振り返る。
正面に聳える「薬師岳」も綺麗に見えた。 あっちには暫く登っていない。
元気と時間があれば、早池峰&薬師岳、ダブルで登ってみたいところ。
▲9:45 7合目上部 梯子
いつもの梯子を無事登り終えた。
ハヤチネウスユキソウの時期が来ると登山者が増え、ここの梯子が混み合うのだが、
今日はまだまだ空いている。 (誰もいなかった。)
9合目から山頂まではいつも通り雪渓に覆われていた。
例年に比べ残雪はちょっと多めかな?
岩場付近では踏み抜きに注意しながら山頂を目指す。
▲10:00 早池峰山山頂
そして山頂へ到着。 昨年の8月以来の山頂。
いつものお約束、一等三角点へタッチ!
早池峰山の山頂から西側へ延びる尾根は鶏頭山への縦走路でもある。
未だ縦走路を歩いたことが無い。 何れは向こうへ行ってみたいところだ。
時間的にちょっと早いが、ザックを下して山頂ランチとする。
今日のランチは自分で握ったおにぎりと、いつものカップラーメンだ。
エクレアが食後のおやつ。 コーヒーを淹れようと思ったら...
コーヒーを飲むためのチタンカップを忘れた。
山頂コーヒーがいつもの楽しみなのだが、今日は残念無念...
▲10:40 下山開始
十分休憩したところで、苦手な下山が始まる。
スキーで滑って降りていた先週までとは気分が違う...
歩いて下るのは面倒なものだ。
4合目付近まで下ってきた。
ここ4合目付近には「ナンブイヌナズナ」の株があるのだが、今年はまだ咲いていなかった。
2合目付近からは再びヒメコザクラを撮影しながら下る。
そして1時間ちょっとで小田越登山口に下山した。
▲11:50 小田越登山口 無事下山
最後まで天気も良く、久しぶりの登山を楽しむことができた。
そしてたった1時間の下りであったが、脚が大分疲れた感じ。
今日は目的のヒメコザクラが観れて満足だ。
そして、足慣らしも出来たということで達成感もある。
これで夏山モードに切り替わった訳だ。
これから地元岩手の山で高山植物を楽しみながら足を慣す。
そして今年も7月に長野遠征を楽しみにしている!
今年の遠征はまだ登っていない北アの穂高かな~?
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