和賀岳-登山①

PALOMON

2012年10月21日 19:57

日程:2012年10月20日(土) 日帰り
天気:晴/雨 /

▲和賀岳(わがだけ)
 標高:1,440m
 岩手県・秋田県

▲薬師岳(やくしだけ)
 標高:1,218m
 岩手県・秋田県

<ルート>
甘露水口~薬師岳~小杉山~和賀岳
(ピストン)


9月連休の剱岳遠征以来、約1ヶ月の登山ブランク。
流石にそろそろ山へ登りたくなってきた。
週末の天気をチェックすると岩手県とその隣県は天気が良さそうだった。

9月遠征後も毎週欠かさず登山している山仲間「S氏」に電話し同行を求める。
S氏と相談し、今回選択した山は岩手県と秋田県に跨る名山、「和賀岳」である。

和賀岳へ登るのは今回が始めてである。

地元岩手の山ではあるが、今までなかなか登るに至らなかった。
今回は比較的楽そうなルート、秋田県側の甘露水登山口から登ることにした。

コースタイムは登りで4時間半ほど。
仕事の都合で平日は殆んど身体を動かさないのだが、
休日もこの1ヶ月、運動せずに終わっていた... 体力的に大丈夫か?


▲4:30 自宅出発
朝は3時半に起床した。なんだか久ぶりの早起きだな。
おにぎりを3個作って今日の登山に備えておく。
4時半頃になるとS氏が自宅へやってきた。
自分の車に乗り換えて、暗いうちからの出発となる。

秋田自動車道を走り秋田県へ入る。
高速道路は横手ICで下り、カーナビの指示通り真木渓谷を目指して進む。
その頃、夜が明けて辺りは明るくなってきた。

順調に真木渓谷へ到着。 渓谷沿いの道、「真木林道」を走る。
林道は未舗装路で若干狭いが、普通車でも問題なく通れるだろう。

林道の脇に流れ落ちる滝。
真木林道はこの様に景色も非常に良いところだ。

林道の途中で分岐点に出会う。(小路又分岐)
標識に「←和賀岳・薬師岳」と書かれているので大丈夫。
分岐点を左へ進みしばらくすると山小屋が見えてくる。

▲6:20 登山口駐車場
ここが和賀岳・薬師岳の登山口駐車場だ。
駐車スペースは15台、ピーク時は満車になることもあるようだ。
トイレは山小屋のトイレを利用させてもらおう。

登山口の場所は下記のMAPを参照。


車を出るとやや寒い、登山口の気温は1℃くらいだろう。
国道の温度表示でも2、3℃と今朝は冷え込んだ。

さて、登山の準備を開始する。
東北の山では足元にスパッツが欠かせない。(汚れ防止だが...)
いつもの黄色いスパッツ(イスカ・ゴアテックスライトスパッツ フロントジッパー)を装備する。

イスカ(ISUKA) ゴアテックス ライトスパッツ フロントジッパー


 フロントジッパーは靴紐の調整に便利!



▲6:35 登山開始
まずは駐車場から車輌通行止のその先、真木林道の続き歩く。
ここから先の林道は普通車では厳しそうな道であった。

▲6:45 甘露水口(登山口)
駐車場から林道を歩くといっても10分のみだ。
すぐに林道最終地点の「甘露水」へ到着する。

ここの標識には、
「←駐車場 1.0km」「すずみ長根口 2.0km→」
「↑ブナ台(和賀岳・薬師岳方面)0.9km」と書かれている。

登山口の直ぐ右側に水場「甘露水」が流れている。
今日の水量は僅かだ。 給水の必要もなく登山口を出発する。

出だしはちょっと急な坂だ。
S氏はその出だしから登山道を踏み外し滑落しそうになる。
毎週登っている割にいつも不安定だな、と後ろからそれを見ていた...

巨木が立ち並ぶ美しい樹林帯に入り込んだ。
巨大な倒木の下を潜り抜け更に上部へと登っていく。

▲7:10 ブナ台
次にブナの原生林の中を歩いていく。

真上に伸びる立派なブナの樹に出会う。
その樹を下から見上げると力強さを感じた。
さぞこの幹に沢山の水を蓄えていることだろう。 

足元には多くのキノコが見られた。
倒木に生えるキノコは何処かで見た和菓子のようだ...
そして地から生えるキノコは曙色、ドクベニタケか?
何れ、美味そうにも見えるが、松茸以外は食べないようにしよう。

死んだブナの木には多くのキノコが生えていた。
そして生きているブナにも大きな瘤が... 標札が飲み込まれた...

更に進むと小さな沢が現れる。
ここを横切っていくが、水量は少なく徒渉という感じではない。

▲7:35 滝倉
駐車場からここ「滝倉」まで、約1時間かかって登ってきた。
この辺りに水場があるようだが何処か分からなかった。

2万5千地図に「薬師岳避難小屋」が記されているが、小屋は既に壊されている。
小屋跡に標識だけが残っていた。

そこを過ぎると急登になる。
この辺りは紅葉が丁度見頃だった。
木々の隙間から青空が見えてくる。 そろそろ樹林限界域か?


▲8:10 倉方
ここへ来て若干風が吹いてきた。
地形的にもどうやら尾根に出たようだ。
辺りの樹木の背丈も高くない。そろそろ樹林が開けるか?

黄色に輝く木々の隙間を通り抜けて行く。
この道はとても気持ちがよかった。
紅葉も終盤、もう直ぐこれらの木の葉も散ってしまうのだろう。

紅葉は散ってしまうのだが、苔だけはまだまだ生命力を感じさせられる。



そしてようやく樹林が開けた!

そこには思わず叫びたくなるほどの雄大な景色が広がっていた。
ああ、ここで何か叫んだかもしれないな...

辺りの景色に見とれているとちょっと危険だ。
藪が深く足元が見えにくいうえに道はトラバースしている。
ここは慎重に進もう。

登って来た尾根道を振り返る。
天気は良く視界は開けているが差ほど空気は澄んでいない。
本来天気が良ければ鳥海山なども見えるはずなのだが、今日はそこまで見えなかった。

▲8:43 薬師分岐
ここから「甲山」へ1.9km、縦走路になっているようだが道は整備されていないようだ。
薬師岳までは200m、もう直ぐだ。
この辺りは風が強く、立ち止まると寒くも感じる。

▲8:50 薬師岳山頂
甘露水登山口から約2時間、薬師岳山頂(1,218m)へ登頂。

山頂の僅かなスペースには7名程のパーティが休憩していた。
その他、登山口で同じ頃に出発した単独の男性と我々でいっぱいだ。

ここでいつものおやつ「山どら」で一息つく。
地図を見ると距離的にはまだ半分といったところだ...

ようやく「和賀岳」を眺めた。
一番奥の山が目的地の和賀岳、まだまだ遠いな...


<その2へ続く>

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