日程:2012年9月15日~17日 2泊3日
天気:晴→雨→晴 →→
▲立山(たてやま)
標高:3,015m(最高峰:大汝山)
富山県 日本百名山
▲剱岳(つるぎだけ)
標高:2,999m
富山県 日本百名山
<ルート>
1日目:
室堂~雄山~大汝山~真砂岳~ 別山~剱沢キャンプ場
2日目:
剱沢キャンプ場 ~剱岳~剱沢キャンプ場
3日目:剱沢キャンプ場~別山乗越~雷鳥平キャンプ場~室堂
<関連記事>
剱岳-登山① 9月14日~15日 岩手から室堂までの移動
剱岳-登山② 9月15日 室堂~雄山~大汝山~真砂岳 立山縦走
剱岳-登山③ 9月15~16日 別山~剱沢キャンプ場・テント泊~出発まで
<15日>
▲8:10 室堂出発 ▲9:05 一ノ越山荘 ▲10:10 雄山山頂 (山頂神社登拝)▲10:55 雄山出発
▲11:15 大汝山 ▲11:35 富士ノ折立 ▲12:05 真砂岳 ▲13:20 別山山頂 ▲14:10 剱沢キャンプ場
<16日>
▲5:15 剱沢キャンプ場出発
朝日に輝く剣山荘、天気は快晴だ!
剣山荘の横を通り抜け剱岳へ向かう!
▲5:40 剣山荘
ちょっと登って剣山荘を見下ろす。
別山の下にある剱沢キャンプ場、まだ陽が当たっていない。
このまま陽が当たれば刺せば、戻る頃には濡れたテントも乾くことだろう。
まずは一服剱を目指す。
一服剱まではやや急な道だ。
天気が良く岩も乾いている。
鎖がかかっている場所もあるが、特に危険というわけではない。
登るに連れて次のピークも見えてくる。
▲6:05 一服剱
第一のピーク、一服剱へ到着。標高は2,618mだ。
そしてドンと正面に聳えるのは、前衛峰「前剱」である。
あの斜面...かなりの急登だな...
まさに「行く手を阻む」前衛峰、これはハードになりそう...
最初は「あそこが山頂か!」と思ったほど迫力があった。
剱岳山頂はあの前剱の裏側、ここからは隠れていて見えない。
一服剱を少し下り、前剱の急登へ差しかかる。
登ってきた道を振り返る。
そこには見応えのある尾根が続いていた。
手前のピークが「一服剱」、そこから尾根は右上の「剱御前」へと続いている。
そして左の一番高い山は昨日通ってきた「別山」だ。
別山の下、雪渓のある辺りが今日の出発地点だった剱沢キャンプ場だ。
前剱の斜面は急登で、更にガレている。
不用意に登っていると落石を起こしてしまいそうだ。
ここは十分に気をつけて登ろう。
鎖場もあるがまだまだ危険度は低い。
ただただ、ココの登りは疲れた...
頑張って前剱の山頂付近まで登ってきた。
今日はサブザックの軽装ではあるが、流石に前剱の急登には息があがった。
一休みしながら富山方向に日本海を眺めた。
手前には前剱の影が映る。
▲6:45 前剱
前剱は標高2,813m。
先ほどの一服剱から200mほど登ったことになる。
前剱の山頂付近では立ち止まっている人が多かった。
それはこの先に難所があるからだった。
その難所とは良く写真などで目にする鎖場!
前後の間隔を空けることなく、岩に貼り付いて鎖場を渡っていく登山者...
この辺りから剱岳らしくなってきた!
1本の鉄製の細い橋、これを渡って難所に取り付く。
実際に岩場に取り付いてみると、
足場には意外と余裕があることが分かる。
確かに落ちたらタダじゃ済まないだろうが、この時期にここから落ちることは無いだろう。
遠くから見た時はちょっと恐怖感もあったのだが、
実際に渡ってみれば大したことなく逆に楽しかった!
さて、最初の難所も無事終えた。
ここでちょっと休憩をする。
昨日の朝、室堂のバス乗り場で購入した「焼餅」を食べた。
休憩している場所の周囲を見渡すと、ウサギギクやチングルマ(実)が咲いていた。
ここまで順調に登ってきたわけだが、ここで登山渋滞になる...
ここでは40分ほどの待ち時間があった。
この先にまた難所があるから混んでいるのだろう。
▲7:55 平蔵の頭
渋滞の先はやっぱり難所の一つのようだ。
鎖をしっかりと握り、岩に打ち付けられた杭を足場に岩を登る。
ここも落ちたらタダじゃ済まないが、慎重に登れば問題なし。
そして登った後は直ぐ下りになる。
「平蔵の頭」は登りルートと下りルートは異なる。
この岩、今日は良いが、雨で濡れていたら危険だろうな...
無事ここの難所も通過した。
先程の「平蔵の頭」を振り返ってみる。
切り立った岩場だ。
更に行く手に剱岳上りの名所、「カニのたてばい」を見た!
遠くから見るとまさに垂直の岩壁だ。
そこに人が貼り付いている。 これぞ、剱岳!
ここで再び渋滞する。
「カニのたてばい」へ登り始めるまで40分くらいの渋滞だった。
いっしょに渋滞に並ぶ登山者の方とも話が弾んで楽しんでいた。
そんな中、遠くに見える「鹿島槍ヶ岳」の更に後ろに
「富士山」を見つけた!
日本海から太平洋側までが見渡せるんだ!
この写真じゃ小さすぎたか...
鹿島槍ピークの左側に薄っすらと見える。
▲9:05 カニのたてばい
とまあ、景色も楽しんでいるうちに「カニのたてばい」の直下へ入った。
この直下の眺め、とてもイイ! 石が落ちてこないかだけが気になる...
この岩に打たれた「杭」が無ければ簡単には登れない。
この鎖と杭のおかげで剱岳の難易度は下がっているのか...
よし! 登ろう!
三点支持で安全を確保し登る!
限られた足場、左右どちらの足を置くかもしっかりと考える。
そう思いながらも夢中で登ったか...? 気が付くと「たてばい」の上にいた...
あっと言う間だった。
やすさんも(落ちることなく)無事に登ってきた。
「たてばい」をやりきった笑顔だ...
「カニのたてばい」を登れば、山頂まではもう間近。
西に伸びる尾根は急登、「早月尾根」だ。
その尾根の途中に「早月小屋」を眺めることが出来た。
若干のテントも眺めることが出来る。
ここまで来れば、もうそこは山頂だ。
ここで「剱岳・点の記」を思い浮かべた。
明治40年7月、未踏峰とされてきた剱岳登頂に成功。
その静かなる山頂シーンを...
んん...
あまりにも登山者が多くて、イメージとのギャップが...
しかも、柴崎芳太郎と宇治長次郎...
いっしょに登っているやすさんに訊ねたらあっさりと「知らない」と言った...
(映画は見たらしいが... 景色しか見なかったとか...)
そして...
▲9:30 剱岳山頂
剱岳、終に登った!
(その5へつづく)
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