EPI REVO-3700
ストーブについては今まで10年以上、ユニフレームの「US-600」を使用してきた。
US-600は高出力(3900kcal)で、10年以上使用してきたが不具合も無くとても気に入っている。
カセット式のガス缶を使用するため、ランニングコストも安く済むというメリットもある。
しかし、テント泊登山においては「少しでも軽量化・コンパクト化したい」という考えが付き物。
また、「冬季にパワーのあるガスカートリッジを使用したい」(エクスペディションカートリッジなど)
などの理由から、今更ながらEPIの「REVO-3700」を購入するに至った。
スペックは下記のとおり。(メーカーページ参照)
●重量 : 111g
●サイズ: 使用時 86mmH x 152mmφ /収納時 89mmH x 52mmD x 52mmW
●出力 : 3700kcal (230レギュラーガス使用時)
●最高出力 : 4200kcal (230パワープラスガス使用時)
●ガス消費量 : 308g/h ●燃焼時間 : 60分
●付属品 : ストーブケース、スタッフサック
前回の北岳遠征で早速使用したが、点火(着火)も良く、火力も良い。
上の写真が点火装置の静電気が発生する部分だが、パチッと良い感じの静電気が飛ぶ。
ちなみに私の遠征山仲間の3人は、何故か全員プリムス「153ウルトラバーナー」を使用している。
そんな中、P153で点火装置からうまく点火できず、苦労している姿を見ている。
REVO-3700は点火についてはスムーズで問題なさそうだ。
このバーナーヘッドの表面が燃焼することにより、高い耐風性を備え、極小のとろ火まで調整可能だ。
スチールウールの様なバーナーヘッドの意味がここにあるんだな。
さて、今まで使用してきたユニフレームの「US-600」との比較を行ってみる。
US-600の重さが300gなので、REVO-3700の111gはかなり軽くなった。
収納時のサイズも見た目で分かるとおり全然コンパクトだ。
REVO-3700のガスカートリッジについては今回、「230パワープラスカートリッジ」を購入している。
もう一回り小さい「110パワーカートリッジ」であれば更にコンパクト+軽量だ。
逆に、ユニフレームのカセットガス「プレミアムガスショート」は価格が150円。(ネット購入などで)
これはとても安いのであった...
このプレミアムガスはイソブタン90%(レギュラーガスは30%)と低温でもまずまず燃える。
マイナス10℃までいったら駄目だろう。
逆にEPIのエクスペディションカートリッジは使用最低気温-25℃前後と魅力的だ。
あと、US-600はガス缶の装着がカッチっと、1秒で出来る!
これは簡単でよい。(ただし安全性は低い、必ずちょっとガスが漏れる)
火力については数値上、双方同じくらいのkcalである。US-600は3900kcal。
REVO-3700はガスの出口が一点集中になるが、US-600は広範囲なのが良かった。
US-600の難点は地面に対して設置が不安定になってしまうことである。
山で使用する際、比較的平らな土の上でも多少のふらつきがあった。
また、ゴトクが小さく、更に滑り易いのである。この点はREVO-3700で解消された。
しかし、REVO-3700はOD缶の上に装着するのでどうしても背が高い...
北岳のテント泊では、テントの前室で使用したが、ちょっとフライが熱くなっていたので気をつけよう。
US-600とREVO-3700、双方に利点がある訳だ。
これからはこの2つのストーブを用途に合わせて使い分けていけばいいのだな!
ちなみに、US-600とプリムス「P153」の簡単な比較もやっていた。
(こちら)
EPI(イーピーアイ) REVO-3700
あなたにおススメの記事