秋田駒ケ岳-山スキー(県境越え・2017)

PALOMON

2017年03月21日 22:35


日程:2017年03月20日(月) 日帰り
天候:晴 

▲男女岳(おなめだけ)
 標高:1,637.2m
 秋田県 
 日本二百名山
(地理院地図はこちら)

▲横岳(よこだけ)
 標高:1,582.6m
 岩手県・秋田県


<ルート>
◎アルパこまくさ ~ 8合目小屋 ~▲男女岳山頂
   ~ 阿弥陀池避難小屋 ~ ▲横岳 ~ 荒沢橋 ~ ドライブインくにみ跡


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昨年に続き、秋田駒ケ岳山スキー縦走へ。
秋田~岩手への県境越えを達成!
今回はMRCCのスキー山行に便乗させて頂いた。

リーダーのタラさんが秋田駒ケ岳へのリベンジを計画していると聞き...
私は部外者ながら「ピークハント後の県境越えプランは如何なものか?」
と提案をさせて頂いた。

それに対して快くOKの返事を頂く。
お蔭様で今年も県境越えへ挑むことが出来たのである。


このプランは縦走ルートの為、車2台が必要である。
まあ、車による移動時間は30分程度と比較的やり易いところが良い。
雫石の道の駅で待ち合わせ後、岩手側の下山地点「ドライブインくにみ跡」へ車1台をデポした。

(こちらが「ドライブインくにみ」が建っていた頃の写真 2008年)




そこから秋田側の登山口「アルパこまくさ」へ30分程度で移動。
既に第一便のキャットが出発しており駐車場の賑わいは治まっていた。
タラさん、ぴかりんさんのお友達にお会いする。



青空が広がり風も穏やか、山頂付近も良く見えている。
この天気ならピークハントも県境越えも、全てうまくいくだろう。




▲07:50 アルパこまくさ 出発
今日のメンバーは4名。
いつも通り旧アッスルスキー場の廃ゲレンデを進む。
出発早々、日差しと無風による暑さにアウターを1枚脱いだ。
もう春スキーといった感じだな。



<ヨーデルスキー学校>


早々、キャットの第一便が帰ってきた。




飽き飽きしながらも廃ゲレンデを1時間かけて登る。
ゲレンデトップから樹林帯に入れば景色も一転。
低下していたテンションも景色に癒され回復していく。



更に樹林外へ抜けるとこの景色だ。
北方には青森の岩木山までが見えていた。

<男女岳北斜面>



雲の無い晴天。
でも風は強目だったので脱いでいたアウターを着込んで8合目へ向かう。




▲10:00 8合目小屋
2時間程度で8合目へ到着する。
路上の看板にもストックが届く程の積雪だった。




8合目小屋は樹氷化しており、お菓子の家の様である。
この小屋へ入って小休止。(トイレも利用)
しかし、ザックを外にデポしていたのでおやつを食べ逃す...



そのうちキャットツアーの第2便が到着した。


▲10:20 8合目小屋 出発
やや風が強いものの晴天は続いていた。
視界が良ければここからのルート取りも問題なし。
景色を楽しみながら山頂へと向かう。

<タラさんと男女岳>


<自然が創り出すオブジェの数々>


左の沢へ下りようとしたところ、いつも以上に深さがあった。



少し登って雪庇の終わり箇所からトラバース気味に沢へと下りる。
この辺りはリーダーのタラさんが上手く先導してくれる。



第2キャット利用の方々も登り始め、後方も賑わってきた。



ぴかりんさんとOさん。
その後ろに笹森山、乳頭山、裏岩手と景色が続く。



そして男女岳の直下までやってきた。
早くあの斜面を滑りたい...



さて、男女岳の斜面に差し掛かる。
シールで登るには結構な斜度である。



シールでの急登は疲れる...
しかし、ここから眺める景色の全てが素晴らしい。
だからこそ頑張って登れるのだ。


<阿弥陀池避難小屋>


<男岳ナイフリッジ>


<焼森方面>


<岩手山>


どの方向の景色も雄大で素晴らしかった!
晴天のお陰ね。


▲11:25 男女岳山頂
無事、男女岳(秋田駒ケ岳山頂)へ登頂。
おめでとう!




前回は登頂できなかったのでリベンジ達成だな。

<田沢湖>


<女岳>


今日お世話になっているRCCの3名。
ぴかりんさん、タラさん、Oさん。



強風を凌ぎつつ、滑走へ向けてシールを剥がした。


▲11:40 滑走開始
さて、男女岳を滑走する。
雪質はパウダー! とはいかない...
一足先に滑り降り、下から皆の滑走を見守る。

<ぴかりんさん>


苦労して登った急斜面も1分かからずに下りてしまう。

雪質はあまり良いとは言えないが、ここは斜度があり、まずますの滑走を楽しめた。
しかし、登り返して滑るにはこの急登がちょっと嫌なのね...




▲11:55 阿弥陀池避難小屋
まずはピークハントを達成。
その後は阿弥陀池避難小屋にて休憩することにした。
2階の入口からすんなりと入ることが出来た。




外では風が凌げなかったため小屋内でランチやおやつを楽しむ。
ここで十分な休憩ができた。

さて、これからも楽しみが続く。
県境越えに向かおう!


▲12:30 阿弥陀池避難小屋 出発
昨年は苦労した横岳への登高だが、今年は雪が良くシールで楽に登ることが出来た。
小屋から10分程度で横岳の稜線まで登れたかな。
(昨年は凍っていた為シールが効かずシーアイゼン(クトー)を利用)





そして稜線から再び絶景を堪能する。

<女岳と田沢湖>


<小岳>


<馬の背>


<和賀山塊>



▲12:45 横岳
さて、シールを剥がして滑走に備えよう。
ここからは下る一方だ。
大きな登り返しも無いためシールの出番はこれで終わりだ。

では、滑走開始!



大焼砂付近の滑走斜面は大半がシュカブラに覆われていた。
ここは我慢しながら滑走を続ける。





少し下っていけば雪質が改善されるだろうと思ったが...



今日は樹林外の何処までも、シュカブラが続いていた。



しかし、みんなの滑りは安定しているね。
ぴかりんさんも短期間で随分と上手くなったなぁ。





<大焼砂の大斜面>


<タラさん>



<ベテランOさん>


<ぴかりんさん>




そしてそのまま樹林へと突入した。

樹林帯へ入り雪質が一転した。
今度は超重雪に難儀する。
気温が上がった影響で、樹林帯のパウダーは最悪の重雪に...

ここは樹林が混み合っているため慎重に休みながら下る。



さて、樹林内のルーファイは慎重になろう。
何処を見ても同じような景色だ。
地形図では分からない小さい沢もいくつか走っている。
過去に1時間程度の登り返しも経験している...



昨年の記憶にタラさんの助言がプラスとなり、ポイントは大体掴めたかな。
前日のものと思われるトレースも薄らながら1本残っていた。
(きっと、ゆうざぇもんさんのトレースでしょう。)



樹林帯の後半に開けた場所に出る。
後ろを振り返ると滑走してきた斜面が見える。
下りは早いものだ。



最後の旧国道へ下る崖だけは課題となる。
突き当りの痩せ尾根に踏み込み、昨年と反対側へ下りてみた。
(最後のトレース部分を参照のこと)
痩せ尾根上は板を外して、崖はシリセードも交えながら...



個人的には板を履いたまま上手く下れるルートを抑えておきたいなと。
雪の状態次第で適切に選ばなければならないか...
リスク回避が最優先だな。

何とか皆無事に旧国道へ下り立った。
ベテランのOさんは滑落気味にゴール...




最後の旧国道は微妙ながら滑ってくれるだけの斜度がある。
荒沢橋を越えてゆっくりとドライブインくにみ跡地へ到着した。




▲14:50 ドライブインくにみ跡地
無事、国道46号へと下山した。
みんな、お疲れさんでした。



最後にスキーを担いて国道を横断する。
下りの緩やかなカーブで結構なスピードで車が通過していく。
左右を確認し、十分に気をつけて国道46を渡りましょう。


今日のルートはこちら。(クリックで拡大)


晴天にも恵まれ昨年と同様、この県境越えルートを楽しむことができた。
やはりこのルートは面白く、達成感も大きいね。
大焼砂大斜面の雪質は全面的にシュカブラでちょっと残念だったな...
また来年楽しみたいものだ。

(くれぐれも滑走時の樹林帯ルート取りは気を付けて頂きたい。)

そして、RCCの皆さんへもお世話になりました。
ありがとうございます。

では、また山で!


(完)



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