先日壊れた山スキーを修理に出した為、暫くぶりにゲレンデ用の古い板をメンテナンスした。
こちらはアルペンビンディング。
今回はその板を担いで鳥海山へリベンジする。
今回のパートナーはタラさん。
私と同じく鳥海山へのリベンジを果たしたいお方である。
(前回の同じ日に猿倉登山口から七ツ釜避難小屋まで登っている。)
タラさんと2人で岩手から猿倉登山口を目指した。
<猿倉登山口駐車場>
この1週間で雪解けは大分進んでいた。
さて、今日はスキー板を背負うぞ。
板はザックのサイドに縦に括り付けた。
このスタイルで樹林外の強風に耐えられるか?
パートナーのタラさん。
猿倉駐車場から車道を挟んでフィールドへ出る。
そこには今日もパトロールの雪上車が2台停まっていた。
▲8:35
タラさんはいつも通りシール歩行。
私はその後ろをスキー靴で登る。
雪は緩んでおり、スキー靴では足元がズレて歩き難い...
それでも踏み抜くような個所は特に無かった。
登高ルートは前回とほぼ同じルートである。
しかし、この1週間で雪解けが大分進んでいる。
前回通過が可能だった藪の個所も、今回は通過出来なかった。
迂回するもこちらの藪も少々面倒である。
藪越えはここだけである。
その後は樹林も抜けて見晴しが良くなる。
右手には祓川ヒュッテと駐車場、その奥には日本海までを眺めることが出来た。
しかし山頂には常に曇がかかっている。
その姿を一向に見ることが出来ない。
風の強さも、もしや前回以上か?
今日も山頂を踏めずに諦めるのか?
「人の見えるあの辺りまで登ってみよう」とタラさんが言う。
タラさんも断念を考えているのか?
七ツ釜避難小屋の標高を越えた辺りから、風当りの弱い谷の中へ入った。
他の登山者はここから左巻きのルートで登高を続けていた。
我々もその方向へとついて行く。
すると風は弱くなった様に感じられた。
漸く青空の範囲が広がり、鳥海山の山頂もチラチラと見え始めてきた。
これで元気が出てきた!
意外にも山頂を目指している人が多く見える。
彼らに導かれるように我々も山頂を目指す。
更に青空の範囲も広がっていく。
見れば快晴!
(晴れたり曇ったり、それらが瞬時に入れ替わる感じ)
舎利坂の手前ではミノさんのパーティーにお会いすることが出来た。
山頂の様子を尋ねると...
イイ風が吹いているよ(笑)とのことだった。
ああ、やはりここから更に風が強まるのか...
舎利坂に差し掛かるが、この斜度はやはり厳しい。
そして徐々に雪面は硬くなっていく。
強風に飛ばされてくる氷の破片が硬くて顔に当たると痛い...
急登の途中で板が外れたのか?
スキーを流してしまった方もいたようだ。
<舎利坂をシールで登るタラさん>
山頂直下の雪面は若干凍っていた。
タラさんは舎利坂の途中でシーアイゼンを着用していた。
お先に山頂へ登らせていただく。
しかし、舎利坂では何度も強風に飛ばされそうになった。
それに耐え抜いて七高山へ無事登頂!
お疲れさんでした。
▲12:15 七高山
昨年と比べ山頂の積雪は意外と多かった。
山麓の積雪はとても少ないのだが...
(昨年の様子はこちら)
辛うじて一等三角点は頭を出していた。
では、三角点タッチ!
正面にドンと聳える新山。
外輪方面には雲海が広がっていた。
残念ながら月山までは見えなかった。
稲倉岳方面もいい眺めだ。
下界の様子はこちら。
山頂で軽くランチタイム。
その間も風が当って寒いので、早めに下山準備を開始する。
▲12:55
さて、今日は久しぶりにゲレンデ板を履く。
久しぶりにこの板で鳥海山を滑走する訳だ。
さて、大丈夫かな?
では、滑走開始!
<タラさん滑走シーン>
山頂斜面は若干固めだが、エッジも効いてまずまずの滑り出し。
滑り下るに連れて雪面の硬さも取れてくる。
気持ちよく行ける!
ロングラン!
やはり鳥海山は滑りが楽しい。
が、だんだん滑りも疲れてくる...
今日は山頂から七ツ釜小屋辺りまでの雪が良く滑って楽しかった。
それより下はあまり滑らない雪だった。
(先週は新雪で登山口まで板が滑ってくれたのだが...)
<前回遊んだ場所>
ホントに滑走はあっという間だ。
30分程で猿倉口付近まで降りてきた。
▲13:30
無事滑走・無事下山、お疲れさんでした。
駐車場へ戻り、タラさんと滑走後の祝杯をあげる。
無事リベンジ達成、おめでとう。
(もちろん、ノンアルコールです。)
山頂では飲む気がしなかったが(強風で寒くて)
下山後のこの一杯はとても美味かった!
<今回のルートはこちら>
今回は久しぶりに鳥海山をシートラーゲンで登った。
何とか登頂は果たしたものの、縦シートラではやはり強風に煽られて苦戦する。
スノーボーダーも流石にボードを担いでいる方は見られなかった。
紐でボードを引いている方を何人か見たな。
シールに慣れてしまうと雪がある限りシートラはあまりやりたくないね...
そして意外にも上部の積雪は豊富だった。
これなら5月中は鳥海山での山スキーが楽しめそうである。
さてあと一回、何処か滑りに行ってみるか?
では、また山で!
(完)
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