大荒沢岳~羽後朝日岳-山スキー①

PALOMON

2016年04月01日 20:03


日程:2016年03月26日(土) 日帰り
天候:曇 

▲羽後朝日岳(うごあさひだけ)
 標高:1,376m
 秋田県仙北市
 国土地理院地形図はこちら

▲大荒沢岳(おおあらさわだけ)
 標高:1,312.8m
 岩手県・秋田県

▲沢尻岳(さわじりだけ)
 標高:1,260m
 岩手県・秋田県


<ルート>
 ◎貝沢集落最終地 ~ 前山分岐 ~ ▲沢尻岳 ~ ▲大荒沢岳 ~ ▲羽後朝日岳
  ~ ▲大荒沢岳 ~ ▲沢尻岳 ~ 前山分岐 ~ 郡界分岐 ~ 登山口 ~ ◎貝沢集落最終地

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 2012年10月20日 和賀岳-登山

秘峰、和賀山塊は羽後朝日岳へ!
雪に頼れ、今なら行ける!

以前から行きたかった山へ終に行けることになった。

前夜からテンション上がって、お陰でよく眠れず...
当日は雪もチラついていたため自宅を早々と出発した。

西和賀地区は路面も凍結。
久しぶりにタイヤが良く滑ったが、まあ順調に現地まで移動した。

その結果、私独りだけ。
1時間も早く現地へ到着してしまった...

集合場所の近くに公園がある。
そこで余り過ぎた時間を使って山行準備を整えておく。
スキーにシールを貼り、シールにワックスを塗るなどだ。



春先は雪がべたつくのでシール用のワックスは有効である。
私はブラックダイヤモンドのグロップストッパーワックスを使用している。



その後はトイレと準備体操を済ませ、公園から5分かからずに集合場所へ到着した。

貝沢集落の車道最終地へ到着する。
すると既に多くの方々が登山の準備中であった。



準備中の方に挨拶をすれば、盛岡の山岳会の方々だった。
テント泊による縦走組と、日帰りピストン組の2組に分かれてこれから入山するとのことだ。
縦走組は貝吹岳を超えて仙岩トンネルまでとのこと。
山スキーでのテン泊縦走にもすごく興味あり。


その後、集合時間の通りにタラさんらがやって来た。




今回は山スキー2人、スノーシュー2人の混合パーティ。
ルートに起伏がある為、スキーでもスノーシューでもそれ程差はつかないとのこと。


▲06:50 出発
準備も整い、いざ出発。
出だしからスキーを履いて林道の中をシールで歩き始めた。

出発直後にタラさん曰く、「積雪が少な過ぎ...」
毎年見ている景色とは全く異なるとのことだった。



林道を外れて草原へ出るも...
例年であれば埋まっている筈のススキが多く露出していた。



草原の中を若干ショートカットする。

今朝は5センチほど新雪積もったようだ。
新雪がなければスキー歩きも難しかったことだろうな。


タラさんらは毎年のように此処へ訪れているが私は夏山も含めて初めて歩くルートである。

とても新鮮だ!


▲07:15 登山道分岐
夏道である沢尻岳登山口は矢印の右方向のようだ。
我々はそちらへは向かわず、左へ曲がって冬季向けのルートを登る。
先行している山岳会のパーティもトレースは同じく左へついていた。



その先、必ず1カ所は徒渉しなければならないとのこと。

ここだけは流石にスキーを外さなければならなかった。

沢へ下りてスキー靴で徒渉。
ちょっと面倒ではあったが沢の水量は少なく無事通過。



徒渉をクリアすると漸く登りの斜面へ差し掛かる。
ここで先行していた山岳会の団体さんへ追いついた。



我々に丁寧に道を譲っていただいた。


さて、山に入ると色々な樹木に出会う。
しかし、相変わらず樹木の名前はよく分からない。
山に咲く花についてはそこそこ名前を覚えたが、樹木についても知っておきたい。



立派な樹木ばかりが生えるルートだった。



徐々に斜度がきつくなってくる。
そしてシールでの登高にとって、ここの藪はうるさかった。

ある程度標高を稼いだ辺りで後ろを振り返る。
そこには実にいい景色が広がっていた。



そういえば、北方向には岩手山も見えていた。
その岩手山、写真に撮ることを忘れてしまったな...


樹林に新しく積もった雪はパウダースノー。
踏み込めば足首まで沈む雪質である。
今なら楽しい滑りが出来そうだが、帰る頃にはべたついているかな。



急登を終えると最初の雪庇帯へ出る。

この雪庇の上は安全だと言う。



雪庇の上をまっすぐに通過していく。



雪庇帯を無事通過。

その後は再びブナ林へと突入する。
ここは樹林密度の少ない素晴らしいブナ林だった。

この辺りが「前山分岐」とのことだ。
夏道はここで分岐していないと思われるが?



出発から2時間以上が経過していた。
ここ「前山分岐」付近で漸く一息入れることにした。


▲09:10 前山分岐
さて、ザックを下してエネルギー補給。
先週に引き続き、今日もおやつは回進堂どら焼きである。
メンバーのCさんよりリンゴを頂いたり...
汗とともに失われつつある電解質はカリカリ梅から補給する。



軽い休憩を済ませて、次なる地、前山を目指す。


この辺りから雪庇帯が続く。
その雪庇の上には新雪が積もっていた。

見えないが、雪庇上には割れ目が出来ている可能性があり。
なるべく左側の樹林を歩くことにしよう。



しかしこの辺りのブナの樹木は育ち方が変わっているな...
風のせいか?

その様な景色も楽しみながら歩くことが出来た。



そのうち目の前に巨大雪庇が現れる。
あの上を歩いていくのだ。



予想通り...

この巨大雪庇の上には新雪に隠れてクラックが出来ていた。
十分注意して歩こう。




いつも盛岡方面から眺め、それは見慣れている「志和三山」。
今日はいつもとは裏側から眺めることができた。



尖がり山の「南昌山」、台形の「東根山」は裏側から眺めても同じ山容であった。


さて、もうすぐ沢尻岳の山頂だ。
標高も1,000mを越え、何時しか霧氷も見られるようになっていた。




▲10:30 沢尻岳
登山開始から3時間半。
先ずは沢尻岳へ登頂。

若干風が強めか?
首元が冷たいので、念のためここで目出し帽を被った。

<タラさん>


タラさんより和賀山塊の説明を受ける。
数年前に、あの辺りで山スキーテント泊もやったとのこと。



これは三角点か?

石柱をよく見れば左面には「山」、右面には「区根」と書かれていた。
わりと新しい... これは「区根三角点」のようだ。



三角点タッチせず...

これから向かうべき山々を眺める。
左手前の山が「大荒沢岳」、右奥の山が今日の目的地、「羽後朝日岳」である。



向こう側の天候はイマイチか...
大荒沢岳のピークを超えていくんだ。

もったいないが、ここはシールのまま下った。




(その2へ続く)




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